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村上ラヂオ3: サラダ好きのライオン (新潮文庫) 文庫 – 2016/4/28
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日々の暮らしの中で体験した愉快な話から、人生の深淵に触れる不思議なエピソードまで、小説家の頭の中の抽斗には、まだまだ話題がいっぱい! 「どうして寝る前に限ってネタを思いつくんでしょうね?」と悩みつつ、つぎつぎ繰り出されるユーモア溢れるエッセイ52編。大橋歩さんのおしゃれな銅版画も楽しい人気エッセイ・シリーズ第3弾。『サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3』改題。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2016/4/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101001685
- ISBN-13978-4101001685
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対象商品: 村上ラヂオ3: サラダ好きのライオン (新潮文庫)
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村上ラヂオ | 村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド― | 村上ラヂオ3―サラダ好きのライオン― | |
カスタマーレビュー |
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価格 | ¥539¥539 | ¥649¥649 | ¥605¥605 |
いつもオーバーの中に子犬を抱いているような、ほのぼのとした毎日をすごしたいあなたに贈る、ちょっと変わった50のエッセイ。 | 大人気エッセイ・シリーズ第2弾! 小説家の抽斗ひきだしから次々出てくる、「ほのぼの、しみじみ」村上ワールド。大橋歩の銅版画入り。 | 不思議な体験から人生の深淵に触れるエピソードまで、小説家の抽斗ひきだしにはまだまだ話題がいっぱい!「小確幸」エッセイ52編。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2016/4/28)
- 発売日 : 2016/4/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 240ページ
- ISBN-10 : 4101001685
- ISBN-13 : 978-4101001685
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 207,975位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。
1979年、『風の歌を聴け』でデビュー、群像新人文学賞受賞。主著に『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞受賞)、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『ノルウェイの森』、『アンダーグラウンド』、『スプートニクの恋人』、『神の子どもたちはみな踊る』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』など。『レイモンド・カーヴァー全集』、『心臓を貫かれて』、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、『ロング・グッドバイ』など訳書も多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
回を増す毎に面白くなってます。話の引き出しが沢山あるなという印象です。小説とは違い笑いどころもたくさんあります。
2022年10月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一寸時間が出来た時、手元にあるこの本のしおりを開くとすぐにその世界に入れるエッセイ。
2019年8月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村上ラヂオすべて持っています。
隙間時間に読むのにちょうどいい。
おもしろい。
隙間時間に読むのにちょうどいい。
おもしろい。
2016年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は雑誌「アンアン」に寄せた一年間分の連載エッセイ(およそ50編)をまとめたエッセイ集の第三弾です。
評者はむかし村上さんの小説をよく読んでいたけれど、現在は熱心な読者とは言えません。けれど本業ではないエッセイ(彼が以前に使った比喩を借りれば「ビール会社が作るウーロン茶」)はいまだに好んで読んでいます。
村上さんのエッセイで優れていると思うのは、共感できる話題はもちろん、自分には縁遠い内容の話題であっても親しみを感じてしまうこと。気のおけない友人と雑談するかのように語りかけられているため、読んでいてとても心地がいい。
まじめなことを言ったかと思うと、適度にふまじめなことを言って茶化したりと、ユーモアのさじ加減も絶妙。前より下ネタが増えた気がしますが、いやらしさが感じないのは彼の人徳でしょう。最後にそえられる一言「今週の村上」でホントにしょうもないことが書かれても、悔しいけどクスリとさせられます。たまに過去のエッセイと題材がかぶることがあるのもご愛嬌。
なにか本を読みたいのに、なにを読んでも疲れて中身が頭に入ってこないということがありますが、そんなときに最適な読みものです。クセがなく、やさしくさっぱりした味わいなので、村上ファンでなくてもおいしく飲める「ウーロン茶」だと思います。
評者はむかし村上さんの小説をよく読んでいたけれど、現在は熱心な読者とは言えません。けれど本業ではないエッセイ(彼が以前に使った比喩を借りれば「ビール会社が作るウーロン茶」)はいまだに好んで読んでいます。
村上さんのエッセイで優れていると思うのは、共感できる話題はもちろん、自分には縁遠い内容の話題であっても親しみを感じてしまうこと。気のおけない友人と雑談するかのように語りかけられているため、読んでいてとても心地がいい。
まじめなことを言ったかと思うと、適度にふまじめなことを言って茶化したりと、ユーモアのさじ加減も絶妙。前より下ネタが増えた気がしますが、いやらしさが感じないのは彼の人徳でしょう。最後にそえられる一言「今週の村上」でホントにしょうもないことが書かれても、悔しいけどクスリとさせられます。たまに過去のエッセイと題材がかぶることがあるのもご愛嬌。
なにか本を読みたいのに、なにを読んでも疲れて中身が頭に入ってこないということがありますが、そんなときに最適な読みものです。クセがなく、やさしくさっぱりした味わいなので、村上ファンでなくてもおいしく飲める「ウーロン茶」だと思います。
2017年2月7日に日本でレビュー済み
1度女性誌に連載され(村上ラヂオ1)、10年後に再連載され(2)、
それから2年めの1年間を文庫にまとめたもの。
1より2、2より3のほうがクセなく読みやすい気がする。
読みやすいが、奥行きもあり、ウィットとユーモアに溢れている。
「退屈な会話というのは時として拷問に近い」という作者のいう
とおりである。
日々の何でもない事柄も、村上春樹目線で見るとまったく
違ったものになる。
1と2同様、猫や音楽の話が多い。音楽に関してはまったく
脱帽ものだが、猫に関しては同じ猫好きにとって同感する
ところもあり、そんな時は「あの村上春樹」が少し身近に感じ
られファンとしてはうれしい限りだ。
小説を読んでいると「井戸」がよく出てくるのだが、今までは
「何かのメタファーか?」と難しく思っていたのだが、単に井戸
や洞窟が好きなのだということも分かった(または気づかない
だけで難しいメタファーかもしれないが)。
村上作品の下地を作っているのは「昼寝」であったり、チップを
渡す時のコツなんて思わず「クスッ」としてしまう。
連載が終わってしまったことを心から惜しむ。
村上春樹は難しいと思っている人にこそ、読んでもらいたい。
それから2年めの1年間を文庫にまとめたもの。
1より2、2より3のほうがクセなく読みやすい気がする。
読みやすいが、奥行きもあり、ウィットとユーモアに溢れている。
「退屈な会話というのは時として拷問に近い」という作者のいう
とおりである。
日々の何でもない事柄も、村上春樹目線で見るとまったく
違ったものになる。
1と2同様、猫や音楽の話が多い。音楽に関してはまったく
脱帽ものだが、猫に関しては同じ猫好きにとって同感する
ところもあり、そんな時は「あの村上春樹」が少し身近に感じ
られファンとしてはうれしい限りだ。
小説を読んでいると「井戸」がよく出てくるのだが、今までは
「何かのメタファーか?」と難しく思っていたのだが、単に井戸
や洞窟が好きなのだということも分かった(または気づかない
だけで難しいメタファーかもしれないが)。
村上作品の下地を作っているのは「昼寝」であったり、チップを
渡す時のコツなんて思わず「クスッ」としてしまう。
連載が終わってしまったことを心から惜しむ。
村上春樹は難しいと思っている人にこそ、読んでもらいたい。
2016年4月30日に日本でレビュー済み
本書は、一編を除いて雑誌「アンアン」に連載されたものをまとめたものです。
普通、男子は先ず「アンアン」なんて読みませんから、この様に単行本、文庫本になってから読むということになります。
連載は女性雑誌ですが、村上さんは、そういうことをあまり気にせず、自分の好きな事を書いていますから、
男子の私が読んでもそう違和感は感じません。
また、エッセイは、自分の体験、経験、考え方、など身の回りに起こったことを綴りますから、
村上さんの個人的趣味、好み、考え方、などが、小説よりはっきりとわかるという利点もあります。
例えば、村上さんが、音楽が大好きというのはよく知られていますが、
野菜が大好きな事・・・・毎日、洗面器大の大きさの器に山盛りの野菜を食べるそうです、
毎年一度は、トライアスロンのレースに出ること、昼寝の達人であること、などは今回初めて知りました。
当然、村上さんの思考、行動、などがよく解る項目もあります。
それにも増して感じたのは、村上さんのユーモア!!献欲手帳・・・など・・・、しかし、「今週の村上」、これはダジャレのオン・パレードです!!
高田馬場と裸のばばあ、ライオンはやはりライオン歯磨きで歯を磨くのだろうか・・・、
太田胃散はいつか世界遺産になるのでしょうか・・・、フリーダイアルと不倫ダイアル・・・・・・。
そして、挿絵を大橋歩さんが担当されています・・・・私たちの世代は、なんといっても「平凡パンチ」の表紙が印象に残っています・・・・が、
この銅版画も村上さんの文章と凄くマッチしているように思います。
しかし、村上さんの文章読みやすいですね!!私は大好きです!!
普通、男子は先ず「アンアン」なんて読みませんから、この様に単行本、文庫本になってから読むということになります。
連載は女性雑誌ですが、村上さんは、そういうことをあまり気にせず、自分の好きな事を書いていますから、
男子の私が読んでもそう違和感は感じません。
また、エッセイは、自分の体験、経験、考え方、など身の回りに起こったことを綴りますから、
村上さんの個人的趣味、好み、考え方、などが、小説よりはっきりとわかるという利点もあります。
例えば、村上さんが、音楽が大好きというのはよく知られていますが、
野菜が大好きな事・・・・毎日、洗面器大の大きさの器に山盛りの野菜を食べるそうです、
毎年一度は、トライアスロンのレースに出ること、昼寝の達人であること、などは今回初めて知りました。
当然、村上さんの思考、行動、などがよく解る項目もあります。
それにも増して感じたのは、村上さんのユーモア!!献欲手帳・・・など・・・、しかし、「今週の村上」、これはダジャレのオン・パレードです!!
高田馬場と裸のばばあ、ライオンはやはりライオン歯磨きで歯を磨くのだろうか・・・、
太田胃散はいつか世界遺産になるのでしょうか・・・、フリーダイアルと不倫ダイアル・・・・・・。
そして、挿絵を大橋歩さんが担当されています・・・・私たちの世代は、なんといっても「平凡パンチ」の表紙が印象に残っています・・・・が、
この銅版画も村上さんの文章と凄くマッチしているように思います。
しかし、村上さんの文章読みやすいですね!!私は大好きです!!
2016年5月8日に日本でレビュー済み
村上さんは、小説、翻訳、そして、今回のようなエッセー、と幅広い分野で、たぐいまれな才能を発揮しているのだけれども、いつ読んでも楽しいのは、やはりエッセーではないだろうか。今回も、村上さんの気配りと、才能を随所に感じながら、楽しむことができた。小説、翻訳、エッセーと言う分野に限ったのだが、このエッセーにも記しているとおり、TVやラジオには出演していないようだ。
まず最初に、このエッセーが、『anan』に連載されていることが、きちっと説明されている。疑いなくそのとおりで、もし村上さんが『anan』の読者に受けることを狙って書いていたら、たしかに『anan』の読者にふさわしいエッセーをお願いしますと言われていたら、最初から村上さんは受け付けなかっただろうけれど、こんなに長続きしなかっただろう、と納得させられる。村上さんは、恐らく今年もそうだろうけれども、ノーベル文学賞を狙って『風の歌を聴け』や『ノルウェーの森』を書いたわけではないだろう。
村上さんは余り人と話すことがうまくないように思えるけれども、意外なことに、その幅の広さは、あちこちに表現されている。たとえばこんな文章は、どうだろう。
”-----------先日うちの事務所で、大阪の法善寺横丁で食事をした話をしていたら、横にいた経理のホシノ《カタカナで表現するのはムラカミさんのトクイ技だ!!》(女)が急に「♪包丁いっぽん、さらしに巻いて」と歌い出した。「うるさい、歌わなくていい」と注意したんだけど”----------
この一文だけでも、村上さんが経理専門の人を雇い、そしてその人物が演歌まで歌ってしまう、と言うことは、幅の広さを示しているのではないだろうか。経理以外に、恐らくは、広報なんて、言う担当者も居るだろうな、なんて想像すると、思わず顔が綻んでしまう。
けれども村上さんは、やはりそれなりの努力をしている、と感じさせられるところが幾つもある。
“----------でも文章を書く時には、できるだけ読者に対して親切になろうと、ない知恵をしぼり、力を尽くしています。エッセイであれ小説であれ、文章にとって親切心はすごく大事な要素だ。少しでも相手が読みやすく、そして理解しやすい文章を書くこと。-----------”
”-----------小説をひとつ書き上げ、原稿を編集者に渡すと、校正係がそれをチェックする。そこで指摘されるのはだいたい言葉遣いの間違いと、事実的な間違いだが、その校正チェックが入ったゲラ刷りを見ていると、自分がいかに世界の事象について無知であったか、いかにいい加減で不正確な知識を持って生きてきたかをつくづく思い知らされる。-----------”
以前、別のエッセーで、自分が書いた文章を最低5回は推敲する、と豪語していた村上さんでも、こうして謙虚に、正直に告白している。村上さんのエッセーは、楽しめる、そして、その文章を書き上げる姿勢を含めて、教えられるところが大きいし、深い。
まず最初に、このエッセーが、『anan』に連載されていることが、きちっと説明されている。疑いなくそのとおりで、もし村上さんが『anan』の読者に受けることを狙って書いていたら、たしかに『anan』の読者にふさわしいエッセーをお願いしますと言われていたら、最初から村上さんは受け付けなかっただろうけれど、こんなに長続きしなかっただろう、と納得させられる。村上さんは、恐らく今年もそうだろうけれども、ノーベル文学賞を狙って『風の歌を聴け』や『ノルウェーの森』を書いたわけではないだろう。
村上さんは余り人と話すことがうまくないように思えるけれども、意外なことに、その幅の広さは、あちこちに表現されている。たとえばこんな文章は、どうだろう。
”-----------先日うちの事務所で、大阪の法善寺横丁で食事をした話をしていたら、横にいた経理のホシノ《カタカナで表現するのはムラカミさんのトクイ技だ!!》(女)が急に「♪包丁いっぽん、さらしに巻いて」と歌い出した。「うるさい、歌わなくていい」と注意したんだけど”----------
この一文だけでも、村上さんが経理専門の人を雇い、そしてその人物が演歌まで歌ってしまう、と言うことは、幅の広さを示しているのではないだろうか。経理以外に、恐らくは、広報なんて、言う担当者も居るだろうな、なんて想像すると、思わず顔が綻んでしまう。
けれども村上さんは、やはりそれなりの努力をしている、と感じさせられるところが幾つもある。
“----------でも文章を書く時には、できるだけ読者に対して親切になろうと、ない知恵をしぼり、力を尽くしています。エッセイであれ小説であれ、文章にとって親切心はすごく大事な要素だ。少しでも相手が読みやすく、そして理解しやすい文章を書くこと。-----------”
”-----------小説をひとつ書き上げ、原稿を編集者に渡すと、校正係がそれをチェックする。そこで指摘されるのはだいたい言葉遣いの間違いと、事実的な間違いだが、その校正チェックが入ったゲラ刷りを見ていると、自分がいかに世界の事象について無知であったか、いかにいい加減で不正確な知識を持って生きてきたかをつくづく思い知らされる。-----------”
以前、別のエッセーで、自分が書いた文章を最低5回は推敲する、と豪語していた村上さんでも、こうして謙虚に、正直に告白している。村上さんのエッセーは、楽しめる、そして、その文章を書き上げる姿勢を含めて、教えられるところが大きいし、深い。
2023年10月1日に日本でレビュー済み
雑誌『アンアン』に2年間(2010~2012年)連載されていたコラムの後半1年分(52篇)を収録(前半1年分をまとめた本が『村上ラヂオ2』)。
1篇4頁(文章が3頁、大橋歩氏による銅版画の挿絵が1頁)で「サクっと読める」のだが…、正直全く面白くなく、ショックだった。「村上春樹ってこんな感じだったっけ?」という印象。
僕自身は熱心なハルキストとは言い難いが、かと言って「アンチ」でもないと思う。遠い昔、『村上朝日堂』なんかは面白く読んだような気がするのだが…。ところどころに思わず吹き出してしまうような箇所はあるにはあったのだが…、ついに最後まで僕にはピン!とこなかった。僕自身の感覚が変わってしまったのかなぁ。自分がいつの間にか村上春樹の文章を楽しむことができなくなっていることに気付き、それが少しショックで…。
『アンアン』の読者はこのコラムをどんな風に読んでいたのだろう? 僕自身は全く楽しめなかった。それが残念。
1篇4頁(文章が3頁、大橋歩氏による銅版画の挿絵が1頁)で「サクっと読める」のだが…、正直全く面白くなく、ショックだった。「村上春樹ってこんな感じだったっけ?」という印象。
僕自身は熱心なハルキストとは言い難いが、かと言って「アンチ」でもないと思う。遠い昔、『村上朝日堂』なんかは面白く読んだような気がするのだが…。ところどころに思わず吹き出してしまうような箇所はあるにはあったのだが…、ついに最後まで僕にはピン!とこなかった。僕自身の感覚が変わってしまったのかなぁ。自分がいつの間にか村上春樹の文章を楽しむことができなくなっていることに気付き、それが少しショックで…。
『アンアン』の読者はこのコラムをどんな風に読んでいたのだろう? 僕自身は全く楽しめなかった。それが残念。