志賀 櫻という著者を初めて知ったが、評論家や学者ではなく、どうやら日本を代表するレベルの外交官のようで、ものすごい経験の持ち主であることがわかる。車で走行中に銃弾を浴びせられリアウィンドウが吹っ飛んだ話とか世界の危機と鍔迫り合いをして生きてきた人物。
18年間税金を納めなかったトランプ氏が、「オレは税の抜け道を知っているからこそ大統領になって税の問題を解決できる」など、すごい論理をぶちまけているが、アメリカだけではなく日本でも、年収1億円以上の超富裕層の納める税金はまじめなサラリーマンのガラス張りの納税をあざ笑うかの如く極めて低い。ましてや世界の小国達を手玉にとるグローバル企業に至っては超一流の弁護士を雇って世界の法の抜け道を通って納めるべき税を支払わずにのうのうとしている。
この本を読んで基本的なタックスヘイブンの仕組みが理解できた。子会社からの配当や仲介料を本国で回収する代わりにタックスヘイブンで回収させ、大きな所得に対して税を払わずにすませている。
移転価格税制に関しては、子会社間の価格操作で利益の所在を操作し、税の安いところに利益を貯まるようにさせる仕組みで、企業からとるべき税をとるだけでなく、国同士の税の取り合いという極めてデリケートな状況を生み出していることが理解できた。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥836¥836 税込
ポイント: 26pt
(3%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
新品:
¥836¥836 税込
ポイント: 26pt
(3%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
中古品: ¥21
中古品:
¥21

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
タックス・ヘイブン――逃げていく税金 (岩波新書) 新書 – 2013/3/20
志賀 櫻
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥836","priceAmount":836.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"836","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"yDdIJtCa4U3eHrFQCbaMniq%2F75AfGbU6vzDQ4kDnH17W12uT480AEqD7UndGCHtpzFJyW0D0js6tqwz%2Bt7TixIuCZ%2Bf9ocpXkF9Z7uNvh5xpY1rXU9GzaxH2cTsNm6RKhXLAz9ibZR4%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥21","priceAmount":21.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"21","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"yDdIJtCa4U3eHrFQCbaMniq%2F75AfGbU6gyNo9ySz%2FVMqzoXGPw3EDcaZCNznSShfFRzu6aLY%2BGY%2F4PXGyWSsH2vms5GWO2h7zKwGps1ogQ1PwfgucJDRlPXtSdTteYh%2FYC11UUnPzm%2FpIXIuKkJ%2FnIRRK42ZpKa5TycP6Lf7PzdTUCpnxlrKCw%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
税制の根幹を破壊する悪質な課税逃れ。そのカラクリの中心にあるのがタックス・ヘイブンだ。マネーの亡者が群れ蠢く、富を吸い込むブラックホール。市民の目の届かない場所で、税負担の公平を損なうさまざまな悪事が行なわれている。その知られざる実態を明らかにし、生活と経済へ及ぼす害悪に警鐘を鳴らす。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2013/3/20
- 寸法11.5 x 1 x 17.5 cm
- ISBN-104004314178
- ISBN-13978-4004314172
よく一緒に購入されている商品

対象商品: タックス・ヘイブン――逃げていく税金 (岩波新書)
¥836¥836
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り4点(入荷予定あり)
¥858¥858
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り1点(入荷予定あり)
¥902¥902
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り3点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
志賀 櫻(しが・さくら)
1949年東京都生まれ.1970年司法試験合格,1971年東京大学法学部卒業,大蔵省入省.熊本国税局宮崎税務署長,在連合王国日本国大使館参事官,主税局国際租税課長兼OECD租税委員会日本国メンバー,主計局主計官をへて,1993年警察庁へ出向,岐阜県警察本部長,1998年金融監督庁国際担当参事官兼FSF日本国メンバー,特定金融情報管理官兼FATF日本国メンバー,2000年東京税関長,2002年財務省退官,2010−12年政府税制調査会納税環境整備小委員会特別委員
現在-弁護士
著書-『詳解 国際租税法の理論と実務』(民事法研究会,2011)ほか
1949年東京都生まれ.1970年司法試験合格,1971年東京大学法学部卒業,大蔵省入省.熊本国税局宮崎税務署長,在連合王国日本国大使館参事官,主税局国際租税課長兼OECD租税委員会日本国メンバー,主計局主計官をへて,1993年警察庁へ出向,岐阜県警察本部長,1998年金融監督庁国際担当参事官兼FSF日本国メンバー,特定金融情報管理官兼FATF日本国メンバー,2000年東京税関長,2002年財務省退官,2010−12年政府税制調査会納税環境整備小委員会特別委員
現在-弁護士
著書-『詳解 国際租税法の理論と実務』(民事法研究会,2011)ほか
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2013/3/20)
- 発売日 : 2013/3/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 240ページ
- ISBN-10 : 4004314178
- ISBN-13 : 978-4004314172
- 寸法 : 11.5 x 1 x 17.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 273,501位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,338位岩波新書
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年10月17日に日本でレビュー済み
図書館本
非常に面白い、でも個人的にはなんら影響ない(笑)
いかに国益を守るかを元大蔵官僚がご自身の世界での経験を基に綴っている。
そして、著者の最大の問題意識:不必要な金融危機を何度も招き寄せるマネーの暴走、ヘッジ・ファンドなどにマネーゲームの舞台を提供しているタックス・ヘイブンの害悪。だと
本書では主に会社組織等の租税回避や脱税、マネーロンダリングが書かれているが、モナコ等に居住地を異動する日本人著名人の事も書いて欲しかったかなと。サッカー選手とかね。
節税、租税回避、脱税の事が良くわかります。
こんな著者の方です。ちなみに海外(ヘブロン)で狙撃された経験あり。
志賀 櫻(しが・さくら)
1949年東京都生まれ.1970年司法試験合格,1971年東京大学法学部卒業,大蔵省入省.熊本国税局宮崎税務署長,在連合王国日本国大使館参事官,主税局国際租税課長兼OECD租税委員会日本国メンバー,主計局主計官をへて,1993年警察庁へ出向,岐阜県警察本部長,1998年金融監督庁国際担当参事官兼FSF日本国メンバー,特定金融情報管理官兼FATF日本国メンバー,2000年東京税関長,2002年財務省退官,2010-12年政府税制調査会納税環境整備小委員会特別委員
現在-弁護士
さて備忘録的メモ
タックス・ヘイブンの特徴 まともな税制がない、固い秘密保持法制がある、金融規制やその他の法規制が欠如している
タックス・ギャップ:本来国庫に納付されるべき税金と実際に納付されてい税金との差額
タックス・ヘイブンリストには先進国も含まれる、イギリスのシティー等(GDPの20-30%を稼ぎだすと言われている)
オランダを経由する節税方法:ダッチ・サンドイッチ
本来日本の国庫に入るべき莫大な所得税が、どこか別の所に逃げていっている。税負担の公平性を損なっている。
マネーゲームの本質的欠陥は、使用している金融工学理論の様々なところに「無限」という数学的概念が組み込まれていること。
多国籍企業のグループ内での価格操作により税率の低い国や地域に利益を付け替える。
小渕総理、野中官房長官時代の銀行国有化の主導
日本の金融危機は長期にわたる失政の積み重ね 政治家の地元利益誘導、省益確保、タックスイーター。
円高で本来生き残れない、生き残る資格のない企業を保護政策で生き延びさせ日本経済の足を引っ張る
ヘッジ・ファンドの害悪
駅のホームの端から離れて立たなければいけないのは筆者と日本という国自体に当てはまる警告。
too big to fail (大きすぎて潰せない)ということがないようすることの重要性 金融機関
シティズンシップ課税、パーマネント・トラベラー問題 日本ではハリパタ翻訳者事件
税の対価としての「文明」を受け取る立場にいる一般の納税者が、正しく問題の所在を理解することのみ。
これが本書を刊行する目的。
非常に面白い、でも個人的にはなんら影響ない(笑)
いかに国益を守るかを元大蔵官僚がご自身の世界での経験を基に綴っている。
そして、著者の最大の問題意識:不必要な金融危機を何度も招き寄せるマネーの暴走、ヘッジ・ファンドなどにマネーゲームの舞台を提供しているタックス・ヘイブンの害悪。だと
本書では主に会社組織等の租税回避や脱税、マネーロンダリングが書かれているが、モナコ等に居住地を異動する日本人著名人の事も書いて欲しかったかなと。サッカー選手とかね。
節税、租税回避、脱税の事が良くわかります。
こんな著者の方です。ちなみに海外(ヘブロン)で狙撃された経験あり。
志賀 櫻(しが・さくら)
1949年東京都生まれ.1970年司法試験合格,1971年東京大学法学部卒業,大蔵省入省.熊本国税局宮崎税務署長,在連合王国日本国大使館参事官,主税局国際租税課長兼OECD租税委員会日本国メンバー,主計局主計官をへて,1993年警察庁へ出向,岐阜県警察本部長,1998年金融監督庁国際担当参事官兼FSF日本国メンバー,特定金融情報管理官兼FATF日本国メンバー,2000年東京税関長,2002年財務省退官,2010-12年政府税制調査会納税環境整備小委員会特別委員
現在-弁護士
さて備忘録的メモ
タックス・ヘイブンの特徴 まともな税制がない、固い秘密保持法制がある、金融規制やその他の法規制が欠如している
タックス・ギャップ:本来国庫に納付されるべき税金と実際に納付されてい税金との差額
タックス・ヘイブンリストには先進国も含まれる、イギリスのシティー等(GDPの20-30%を稼ぎだすと言われている)
オランダを経由する節税方法:ダッチ・サンドイッチ
本来日本の国庫に入るべき莫大な所得税が、どこか別の所に逃げていっている。税負担の公平性を損なっている。
マネーゲームの本質的欠陥は、使用している金融工学理論の様々なところに「無限」という数学的概念が組み込まれていること。
多国籍企業のグループ内での価格操作により税率の低い国や地域に利益を付け替える。
小渕総理、野中官房長官時代の銀行国有化の主導
日本の金融危機は長期にわたる失政の積み重ね 政治家の地元利益誘導、省益確保、タックスイーター。
円高で本来生き残れない、生き残る資格のない企業を保護政策で生き延びさせ日本経済の足を引っ張る
ヘッジ・ファンドの害悪
駅のホームの端から離れて立たなければいけないのは筆者と日本という国自体に当てはまる警告。
too big to fail (大きすぎて潰せない)ということがないようすることの重要性 金融機関
シティズンシップ課税、パーマネント・トラベラー問題 日本ではハリパタ翻訳者事件
税の対価としての「文明」を受け取る立場にいる一般の納税者が、正しく問題の所在を理解することのみ。
これが本書を刊行する目的。
2015年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タックス・ヘイブンというとちいさな南の島国のイメージがあるが,この本はそれよりイギリスのような国のほうがたちがわるいという. ロンドン (のオフショア金融センター) やもとイギリス領のほうが税金のがれにやくだっているということだ. 対抗策はよわいが,税金のがれの方法に関して理解をふかめていくれる本だ.
2021年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タックスヘイブンが害悪ならば、それを生み出したのも徴税、租税回避によるつけが納税者に回ってくるのも徴税、徴税には何の正統性も正義もない
2016年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書では国内における二重税制の問題も指摘した上で、あえて様々な形で行われる諸外国も含めた租税回避について問題を提起している。
また、旧ヘッジファンドも含めたマネーゲームや資金洗浄といった金融危機につながる引き金や社会保障に係わる重大事項が秘匿主義によって一般市民の生活を脅かす温床となっている。 租税回避は必ずしも違法ではないが、所得の多い人や企業がより多くの税金を納めることが社会通念上あたりまえのことだと思う。 本来、社会に還元されるべき税金が回収されず、それによって福利厚生が疎かになり、結果として多くの中間層が痩せこけていった。 タックスヘイブンは自暴自棄になる者を生み出す格差社会を創り出す一つの重大な要因である。
、
また、旧ヘッジファンドも含めたマネーゲームや資金洗浄といった金融危機につながる引き金や社会保障に係わる重大事項が秘匿主義によって一般市民の生活を脅かす温床となっている。 租税回避は必ずしも違法ではないが、所得の多い人や企業がより多くの税金を納めることが社会通念上あたりまえのことだと思う。 本来、社会に還元されるべき税金が回収されず、それによって福利厚生が疎かになり、結果として多くの中間層が痩せこけていった。 タックスヘイブンは自暴自棄になる者を生み出す格差社会を創り出す一つの重大な要因である。
、
2020年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大変勉強になる書籍だと思う。税における裁判を例にした解説は面白く、そしてわかりやすいためありがたかった。しかし、著者がものすごい経歴の持ち主であるためか、経験則や肌感覚に基づく指摘が多くデータが少ない点と、具体的なタックスヘイブンに対する今後の対策があまり述べられていない点が個人的には残念だった。ただ読んで損はないと思う。
2016年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
パナマ文書であっという間に,時のワードに...
読むと怒りが沸き起こってきますが,
続編のタックス・イーターもおすすめです。
読むと怒りが沸き起こってきますが,
続編のタックス・イーターもおすすめです。