岸辺の旅 [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, 字幕付き, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | 赤堀雅秋, 浅野忠信, 小松政夫, 奥貫薫, 黒沢清, 深津絵里, 村岡希美, 蒼井優 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 4 時間 42 分 |
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商品の説明
第68回カンヌ国際映画祭 ある視点部門 日本人初の監督賞受賞!
愛する人との永遠の別れを描く、究極のラブストーリー
◆本年度カンヌ国際映画祭「ある視点部門」で日本人としては初の監督賞を受賞!
湯本香樹実の原作を名匠・黒沢清が映画化した本作。国内、そして海外からも絶大な支持を得た話題作。
◆死んだ夫と旅をするー。それは言えなかった「さようなら」を伝える旅路。
夫婦役としての初共演を果たしたのは、深津絵里と浅野忠信。
日本のみならず国際的にも活躍する二人の実力派によるW主演作。
◆旅の途中で出会う人々には小松政夫、蒼井優、柄本明などの名優が出演し物語を彩る。
◆セルDVD/Blu-rayは特典映像満載の2枚組仕様。
初出しのメイキング等ここでしか見れない映像特典を収録。
[内容解説]
3年間失踪していた夫が突然帰ってきた。
だが、夫は「俺、死んだよ」と妻に告げる。
そして、夫が過ごした時間をめぐる、
夫婦ふたりの旅がはじまった。
夫の優介がこれまでにお世話になった人々を訪ねて歩くふたり。
旅を続けるうちに、妻の瑞希と優介はそれまで知らずにいた秘密にも触れることになる。
お互いへの深い愛を、「一緒にいたい」という純粋な気持ちを感じ合うふたり。
だが、瑞希が優介を見送る時は刻一刻と近づいていた--。
[特殊内容/特典]
2枚組<本編DISC+特典DVD> ※以下特典はすべて予定です
本編DISC:●本編 ●予告編集
特典DISC:・メイキング ・ナビゲーション番組
映画「岸辺の旅」監督・黒沢清が描く究極のラブストーリー
「カンヌ映画祭までの道のり」編/「深津絵里×浅野忠信キャストと巡る"究極の愛"」編
・カンヌ映画祭記・イベント集・深津絵里×浅野忠信オフィシャルインタビュー
◆仕様:アウターケース+デジパック
◆封入特典 ブックレット(予定)
[スタッフキャスト]
【CAST】
深津絵里
浅野忠信
小松政夫
村岡希美
奥貫 薫
赤堀雅秋
千葉哲也
藤野大輝
松本華奈
石井そら
星流
いせゆみこ
髙橋 洋
深谷美歩
岡本英之
蒼井 優
首藤康之
柄本 明
【STAFF】
監督:黒沢 清
原作:湯本香樹実「岸辺の旅」(文春文庫刊)
脚本:宇治田隆史/黒沢 清
音楽:大友良英/江藤直子
企画協力:文藝春秋
製作:アミューズ、WOWOW、ショウゲート、ポニーキャニオン
博報堂、オフィス・シロウズ
共同製作:COMME DES CINEMAS
配給:ショウゲート
[発売元]ポニーキャニオン/アミューズ
(C)2015『岸辺の旅』製作委員会/COMME DES CINEMAS
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 180 g
- EAN : 4988013533585
- 監督 : 黒沢清
- メディア形式 : 色, ドルビー, 字幕付き, ワイドスクリーン
- 時間 : 4 時間 42 分
- 発売日 : 2016/4/20
- 出演 : 深津絵里, 浅野忠信, 小松政夫, 村岡希美, 奥貫薫
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo), 日本語 (Dolby Digital 5.1)
- 販売元 : ポニーキャニオン
- ASIN : B01BGEG9OY
- ディスク枚数 : 2
- Amazon 売れ筋ランキング: - 147,004位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,160位日本のラブロマンス映画
- - 6,758位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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したがって、この手の設定がよくなじむ。
しかし、その思想も、この映画の結論も含めて極めて凡庸ではないか。
黒沢清も焼きが回ったか、と危惧せざるを得ない凡作である。
こんなものに賞を与えているカンヌには失笑しか覚えぬ。
世界の映画界は停滞し何も変わっていないということだ。
深津絵里は、やっぱうまいわ。
深津絵里の"キッチリ"した芝居があるので
浅野のボケた芝居が実に味わい深いものになる。
シナジーですな。
話の設定とか、展開には少々難があるのは
皆さんのおっしゃるとおり。
死んで3年なのか?
3年失踪してて、最近死んだのか?
浅野の追体験といって入るものの、
その辺りが焦点ボケしてて、単なるオムニバス調に
なってしまって、最後にうまく昇華しきれていない。
なんだけど・・・
二人の芝居、また小松政夫を筆頭とする
ゲストが存在感ありまくりな芝居をするので
うまく話が流れていき、最後の海岸にいきつく。
ひとり、荷物をまとめて帰っていく深津絵里の姿に
人を愛おしく想う気持ちの大きさと
その喪失が生み出す孤独感が強烈に伝わってくる。
ウチのカミさんがとても愛おしく思え、ぎゅっとしたくなる作品です。
夫が平気な顔して カニに身体喰われちゃったからとうのこうのって・・シレっと戻ってきて無神経にダンゴ喰って こんな夫愛しているとしたら妻は相当なバカで誰にも愛されない人なんだなあとしか思えん。
しかも不倫されてたし。こんなヤツに会いたいからって100回も祈祷文書いて その字が汚いとか夫に言われて・・勝手に死んだ野郎に用はない。サイテーでしょ。何が泣けるの?ひとごとなんだな 想像力なさすぎる。
原作のよさを上手く出している傑作だと思います。
小松政夫もいい味だしてます。
実際映画館で観て佳かったのでDVDを買いました
こういうシチュエーションを持った夫婦愛の映画って、個人的にはなんともやっかいです。
なぜなら、思考停止に陥り、心が掻き乱れてしまいがちだから(笑)。
3年前に夫が行方不明になり、今や脱け殻のような無為な日々を送っている妻の元に夫が現れ、自分は既に死んだ身だと告白します。
これは、夫がこの世で"やり残してきた事"を成し遂げる為に、彼と共に旅に連れ添う妻の物語です。
彼が果たさなければならない強い思い、それは、当初は、彼がこの3年間、つまり、この世とあの世をさまよっていた間に、出会って世話になった人たちの救済と鎮魂のようなものだと思わせます。
ふたりの旅は続きますが、実は、彼の"本当の思い"は別にありました、、、。
監督の黒沢清は独自の世界観を持ち、心理的恐怖描写に長けたカルト的な魅力を持つ人です。
今作品も随所にうら淋しく、オカルトチックで、スピリチュラルな部分を強く感じますが、飽くまで悲しくて切ないお話です。
誰にとって、それはむろん、妻にとっての、です。
彼女はこの世にいないはずにも拘わらず、突如現れた夫の願いを叶えるべく旅に同行します。
それは空洞化した心の隙間を埋めたい、それが現実世界では計り知れない超常的なものであっても夫と少しでも長い間一緒に居たいとの渇望からだと思いますが、その道行きには絶えず死の気配が漂います。
彼女は、彼と行動を共にする事で、彼と再会する人たちの思いが救済、安寧されていく事を目撃していく訳ですが、それは同時に、ふたりの終焉の時間が、一歩ずつ確実に近づいていく事への不安と恐怖に思いが駆られる事でもあります。
これがツラいし切ない。
彼女は旅の終着点が悲しい末路である事が分かってる。
この話は有り体な美しいラブストーリーではないでしょう。
夫がこの世から亡くなったのは、事故死でも、病死でも、もちろん殺された訳でもありません。
彼はこの世に未練があって死んだようではない、ここが妻であり、人生の同伴者からするとやりきれない、そんな気がします。
私は男ですが、そして今作品の浅野忠信、好い味を出しているんですが、やはり身勝手でご都合主義的だと思いますよ(笑)。
でも、その一方で、これは優しさを見失ったり、信頼関係が薄れたりしながらも、相手を思いやる夫婦の物語でもありますね。
深津絵里、名演です。彼女の素晴らしさゆえに、作品の本質、テーマなど二の次になってしまいます。
今作で流れる音楽は、彼女の揺れ動く感情をイメージしてみせたようでしたね。
浅野忠信の良さを教えてくれ。
歯科医の職を捨て、3年間も消息を絶ったままの優介を待ち続ける妻・瑞希が、ピアノの個人レッスンの帰り道に立ち寄ったスーパーで、ふと思いついたように買い求めた白玉粉。
自宅に帰り、独り寂しく白玉団子を作る瑞希の前に、突如として優介が姿を現します。
薄暗い部屋の片隅から、優介がぼうっと現れるシーンで、観客は、彼が既にこの世の人ではないと直観したはずで、冒頭から、監督・黒沢清の見事な演出が光ります。
優介が「長い旅になる」と瑞希を誘って訪れた最初の町で、優介は失踪中に世話になった新聞配達業の島影に再会し、2人は住み込みでその新聞店を手伝うことになります。
実は、島影も、妻への償いの気持ちを抱えたまま、この世を彷徨っているひとり。
新聞のチラシに印刷された花の写真や絵を切り抜くのが趣味の島影の寝室には、切り取られた花々が壁一面に貼り付けられ、活き活きと輝いています。
ちなみに、写真を切り抜く島影の姿に、「かくも長き不在」で浮浪者(主人公テレーズの前に現れた、行方不明の夫と思われる人物)が雑誌から写真を切り抜くシーンが重なりました。
しばらくして、優介の心遣いにより迷いを断ち切った島影は安らぎの地へ。その翌朝、主人を失った新聞店は廃屋と化し、花々も枯れ果てたように壁から落ちてくるばかり。
この新聞店のセットが、夢物語を現実のものとして受け入れてしまえるほど見事で、観客は2人の旅にどこまでも同行したいと思うに違いありません。
次に2人が訪れた中華料理店も、優介が生前、働かせてもらい、世話になったところ。
店の2階にはピアノが置いてありました。
譜面を目にして、何気なくピアノを弾いてしまった瑞希を激しく咎める店のおかみさん・フジエ。実は、ピアノには、フジエの、死んだ妹との悲しい思い出が詰まっていたのです。
償いの言葉を絞り出すように語るフジエの前に、その妹が現れ、ピアノを優しく演奏し、また、消えていきます。教師のように演奏を見守る瑞希の目にも、フジエの目にも、とめどもなく涙が流れます。人の記憶に残る限り、死者は生き続ける。そんな言葉を思い出しました。
そして、2人の旅は、ある種の救済の旅であることにも気付かされました。
さて、優介の不倫話が発端となり、一旦、優介と別れ、その相手・松崎朋子と対面した瑞希は、「私には夫がいる。もうすぐ子供が生まれる。」と朋子に告白され、打ちのめされてしまいます。
瑞希には子供がいません。そして、夫も、もはやこの世に存在しない。
人間、誰もが独りでは生きていけない、という辛い現実から逃れたいためか、瑞希は何かに突き動かされるように、また白玉団子を作ります。
瑞希の期待に応えるように優介が再び現れ、2人は、もう一度旅に出ることを決めます。ひと波乱あった後で、やり直すことを誓い合った現実の夫婦のように・・。
旅の途中で、優介の生前には語ることが出来なかった過去の恋愛体験を、ついさらけ出してしまう瑞希も微笑ましい。
語り尽くさないことで、愛する者との関係が危うくなるのを本能的に避けているのが人間なのかもしれません。
終盤で、あの世とこの世を結ぶとされる滝に現れる瑞希の父親には、どこかキリストめいた風貌が漂っており、この「岸辺の旅」は、瑞希が、死者との対話を通じて神の存在を知る「心の旅」かもしれないと思いました。