4~5年前(もっと前?)に関西でライブ演奏をしていた現ニューヨーク在住の“つるりん”こと敦賀さんの初リーダー作です。オルガン奏者のアルバムが日本のメジャーレーベルから出るのはちょっとした事件ではないでしょうか?演奏はJimmy Smith 直系の正統的ジャズ・オルガンです。ファンクや Larry Young (70年代以降)流のドロドロを期待されるとちょっと外れるかなという感じです。バックもその道のプロを集めた感じで OK です(tsはもっとブローする人がベターか)。50年代後半から60年代前半の blue note のオルガンものが好きな人には文句なしでお勧めです。個人的にはもう少し粘っこく、暑苦しいほうが好みですが、レーベル(プロデュサーの)嗜好もあるかと思います。自作の peachie と cal massey の名曲 these are soulful days がお勧め。音はこのレーベルらしくやや緩め、ds はやや遠いです。(追伸:敦賀さんのホームページのニューヨーク漫遊記はおもしろいですぜひご参照を。)