本を読んでこれほど胸が苦しくなったことはなかった。
背筋が寒くなり、この本から逃げ出したいような気持ちに駆られたが、当事者である小保方さんや笹井先生の苦しみは計り知れないものだっただろう。
あらゆるメディアが、彼女らを追いかけ回し痛めつけ、叩きのめし、しかも面白半分に記事を書き、報道し、彼女達の人生を奪ってしまった。
雑誌が売れれば、視聴率が上がればそれでいいのか。記者にはモラルに則って情報を正しく伝えようという正義はないのか。
この本のP186に『2015年になってもなお、週刊文春の記者から取材依頼の手紙が届いた。その中には「なぜ私たちが毎週のようにSTAP騒動を取り上げてきたか。理由ははっきりしており、読者の評判がよかったから。嫌らしい言い方をすれば、STAPを書けば部数が伸びました。アンケートも毎週取っていますが票数はずば抜けていい数字」と書かれ、「私は小保方さんをモンスターのような存在として書いてきました」とはっきり書かれていた。』とある。
このような言葉を、取材相手に平気で言える記者には良心のカケラもない。
2014年4月9日の記者会見で小保方さんは「STAP細胞は、あります」と強く断言した。
それも後の記事では「STAP細胞はありまぁーす」と書かれていた。ふざけた報道をしないで欲しい。小保方さんは真剣に言っていたのに。私達も真剣に知りたかったのに。
STAP細胞があるか無いかの実証実験で小保方さんは再現に成功しています。STAP細胞はあったのです。P218です。もう一度言います。小保方さんは実証実験でSTAP細胞の再現に成功しています。
このあと、その細胞を使ってキメラマウスを作ることになっていた。これは若山照彦先生の担当だったが、若山先生は実証実験に参加することを拒んだ。
ずっと小保方さんと一緒に実験を重ね、シニアオーサー(研究論文において最も栄誉ある立場。P120)として連名で発表した人がなぜ?全体として読み解いて欲しいのはそこです。
あのSTAP細胞事件から10年。
あの頃まだ幼かったが今関心を持ったという方、まだ生まれていなかったが、これから関心を持つ日が来る方、ぜひこの本を手に取ってください。最初の方は科学用語がたくさん出てきて難しいですが、どうしてこの実験を始めることになったのか、どうしてアメリカから始まった研究が若山研で行われたのか詳細がわかります。
安易な報道に振り回されず、自身の心で見極める力が私達には必要です。
最後に小保方晴子さん、メディアの凄まじい攻撃を受け、尊敬信頼していた人を失い、裏切られ、身も心もズタズタに引き裂かれ、どれだけの涙を流されたことでしょう。それでも終始、純粋な心を失わずにいた貴方は立派です。それからもう日本では、あの事件の真実をわかっている人が圧倒的に多いと思います。どうぞ穏やかにお幸せに毎日を過ごされますように。
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あの日 単行本 – 2016/1/29
小保方 晴子
(著)
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STAP騒動の真相、生命科学界の内幕、業火に焼かれる人間の内面を綴った衝撃の手記。1研究者への夢 2ボストンのポプラ並木 3スフェア細胞 4アニマル カルス 5思いとかけ離れていく研究 6論文著者間の衝突 7想像をはるかに超える反響8ハシゴは外された 9私の心は正しくなかったのか 10メディアスクラム 11論文撤回 12仕組まれたES細胞混入ストーリー 13業火etc.
真実を歪めたのは誰だ? STAP騒動の真相、生命科学界の内幕、業火に焼かれる人間の内面を綴った衝撃の手記。
真実を歪めたのは誰だ? STAP騒動の真相、生命科学界の内幕、業火に焼かれる人間の内面を綴った衝撃の手記。
- 本の長さ258ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2016/1/29
- 寸法13.5 x 2.2 x 19.4 cm
- ISBN-104062200120
- ISBN-13978-4062200127
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商品の説明
著者について
小保方 晴子
早稲田大学、東京女子医科大学、ハーバード大学医学大学院、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)で研究に従事。
早稲田大学、東京女子医科大学、ハーバード大学医学大学院、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)で研究に従事。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2016/1/29)
- 発売日 : 2016/1/29
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 258ページ
- ISBN-10 : 4062200120
- ISBN-13 : 978-4062200127
- 寸法 : 13.5 x 2.2 x 19.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 39,145位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 14位科学史・科学者
- - 784位近現代日本のエッセー・随筆
- カスタマーレビュー:
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2024年2月12日に日本でレビュー済み
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2023年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小保方さんが、誠心誠意、研究に取り組んでいたことがよく分かりました。常に誠実でありたかったことも。
若手のミスに気付かない指導教員にも問題があるし、ミスが発覚したら訂正すれば良い事だと思うのだけど、ここまでの仕打ちは酷過ぎると思う。
自分が小保方さんの立場だったら、こんなに我慢出来ないし、頑張れないし、もう、何もかもどうでもいいや、って思ってしまうと思う。
でも、真実を伝える事を諦めなかったこと、本当に尊敬します。
若手のミスに気付かない指導教員にも問題があるし、ミスが発覚したら訂正すれば良い事だと思うのだけど、ここまでの仕打ちは酷過ぎると思う。
自分が小保方さんの立場だったら、こんなに我慢出来ないし、頑張れないし、もう、何もかもどうでもいいや、って思ってしまうと思う。
でも、真実を伝える事を諦めなかったこと、本当に尊敬します。
2017年11月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
辛かったでしょうねとしかいいようがございません。
言いたいことも全部吐き出しているわけではなく、
気遣っているのか、差し替えられたのかわかりませんが、
こんなんなっても、どっかに「かっこつけ」「ええかっこしい」
の姿勢というか、フリというか、いいこちゃんぶっているというか、
そういう雰囲気?を感じてしまう。
天性のお嬢様キャラでもいいかな。小公女みたいなね。
運にも才能にも、ものすごく恵まれていた世界から
急転直下の大転落ですから、
そりゃ、他人は面白がりますよ。
特に同性の方からすれば格好の餌食ですわな。
直接的にかわいそうでしょ電波を出してはいない
でも、感じてみたいな、なんか腹割った観が
いまひとつなく、こんなんされてもなお
キレイに、まとめようとしているような表現が
ちょっといらついてくる。
オボちゃんをただ吊るし上げているような、
キレイだったものを汚す、民度の低い喜び、
ゲスな愉悦だけを狙った多くの駄本みたいには
わたしはならないと宣言しているようなんだけど
そんなことはどうでもよくて、
知りたいことは、本当のこと、何があったの?
ということです。
直裁でない言い回しで気遣いをみせているような
いい子ぶっている筆致だったら、本にする意味ないのでは?
ゲスと戦うために書いたんじゃないの?
同じ土俵には登りませんって、
ツンとおすまししている
いじめられっこでかわいそうでしょ私って
悲劇の主人公を演じる場合じゃないんじゃないかな?
巻き込んでしまった人たちのためにも、
その人たちの名誉のためにも、
このこが戦うしかないんではないかな?
そんなお嬢様筆致ではあるが、
やっていたこと、研究していたことについては
すごい発見の可能性がまだまだ十分にあるように
思えてならない。
栄光を妬んだやつらにヤラれた感は、
どうしてもぬぐいきれない。
やはり・・・何かあるね、きっと。
言いたいことも全部吐き出しているわけではなく、
気遣っているのか、差し替えられたのかわかりませんが、
こんなんなっても、どっかに「かっこつけ」「ええかっこしい」
の姿勢というか、フリというか、いいこちゃんぶっているというか、
そういう雰囲気?を感じてしまう。
天性のお嬢様キャラでもいいかな。小公女みたいなね。
運にも才能にも、ものすごく恵まれていた世界から
急転直下の大転落ですから、
そりゃ、他人は面白がりますよ。
特に同性の方からすれば格好の餌食ですわな。
直接的にかわいそうでしょ電波を出してはいない
でも、感じてみたいな、なんか腹割った観が
いまひとつなく、こんなんされてもなお
キレイに、まとめようとしているような表現が
ちょっといらついてくる。
オボちゃんをただ吊るし上げているような、
キレイだったものを汚す、民度の低い喜び、
ゲスな愉悦だけを狙った多くの駄本みたいには
わたしはならないと宣言しているようなんだけど
そんなことはどうでもよくて、
知りたいことは、本当のこと、何があったの?
ということです。
直裁でない言い回しで気遣いをみせているような
いい子ぶっている筆致だったら、本にする意味ないのでは?
ゲスと戦うために書いたんじゃないの?
同じ土俵には登りませんって、
ツンとおすまししている
いじめられっこでかわいそうでしょ私って
悲劇の主人公を演じる場合じゃないんじゃないかな?
巻き込んでしまった人たちのためにも、
その人たちの名誉のためにも、
このこが戦うしかないんではないかな?
そんなお嬢様筆致ではあるが、
やっていたこと、研究していたことについては
すごい発見の可能性がまだまだ十分にあるように
思えてならない。
栄光を妬んだやつらにヤラれた感は、
どうしてもぬぐいきれない。
やはり・・・何かあるね、きっと。
2022年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
●小保方晴子のStap細胞騒動・物語(1)2022年
●●●●●●●
●登場人物
小保方晴子(早稲田大学理工学部、東京女子医大、ハーバード大学、理化学研究所CDB・客員研究員になる。後にPIに採用され、ネイチャー誌の論文発表の一か月前に入室。)
若山照彦、(CDB若山研究室PI主宰者。後に山梨大に移動)(クローンマウスやキメラマウス作製の技術がある人物)
大日向 (CDB若山研究室)
竹市雅俊、西川伸一、林 茂、石井俊輔、 笹井芳樹、相澤真一、丹波仁史、遠藤高帆、(理化学研究所ー発生・再生科学総合研究センターCDB)
野依良治、川合眞紀(理化学研究所本部)
鍋島陽一(先端医療センター)
岸輝雄(改革委員会)
チャールズ・バカンティ、小島宏司、(ハーバード大学医学大学院)
常田 聡、武岡真司、 (早稲田大学理工学部応用科学科)
岡野光夫、大和雅之、(東京女子医大先端生命医科学研究所)
山中伸弥(京都大学iPS細胞研究所)
三木秀夫、片山登志子、(弁護士)
藤原淳登 (NHK 日本放送協会)
須田桃子 (毎日新聞)
大隅典子、中山敬一 (日本分子生物学会)
何かの科学者、専門家、評論家
小保方晴子の才能と成功を認めたくない人たち。
●言葉の定義
・シニアオーサー;(ラストオーサー)論文に対す最大の貢献者。(若山照彦、チャールズ・バカンティ)
・ファーストオーサー;ラストオーサーの次に来る貢献者。
・責任著者;論文の執筆責任者で、論文の最大の貢献者ではない。研究助手が書くこともある。(笹井芳樹、小保方晴子)(若山照彦、チャールズ・バカンティ)
・共著者;貢献度の順位は低い。
・研究室主宰者;研究室の絶対的権力を持つ主導者である。(若山照彦,チャールズ・バカンティ)
・博士研究員;博士号を持つ研究員、ただし研究テーマは研究室主宰者により決められる。
・客員研究員:権限は全くない。多くの場合は無給。(小保方晴子)
・CDB;理化学研究所発生・再生科学総合研究センター、
・PI ;研究室主宰者
・GD ;グループディレクター
・アーティクル論文 ;ネイチャー誌の投稿論文形式、5ページほどの長さの論文。
・レター論文 ;3ページほどに短くした論文。
・スフェア ;細胞塊
・幹細胞 ;分化能と自己複製能を持ち、際限なく増殖できる細胞
・TCR再構成;リンパ球の一種であるT細胞に起こる遺伝子再構成。T細胞受容体再構成。
・テラトーマ ;ES細胞などの多能性幹細胞は、免疫不全動物の生体内に移植すると自発的に分化し、さまざまな組織を含む奇形種(テラトーマ)を形成する。
・キメラマウス ;2種類以上の異なる 胚 を融合させることにより作られるマウス。 2種以上の遺伝的特徴を持つ個体ができる。
●●研究テーマ●●
小保方は、ストレス処理後の細胞の変化過程の追求。
若山は、クローン技術を用いた体細胞の初期化の研究。後に小保方たちが見つけた多能性を示す細胞からips細胞のような無限増殖できる幹細胞の樹立を目指す。
ネイチャー誌の論文は小保方が若山研究室の客員研究員のころのものである。若山研究室の研究員全員で実験、データの蓄積を行った。その実験の成果の論文を小保方が担当した。
●●背景●●
●小保方晴子は、早稲田大学理工学部、東京女子医大、ハーバード大学で教育指導を受けながら細胞シートとスフェア細胞の研究を行う。
スフェア細胞塊の多能性の証明のためにキメラマウスの作製が必要だった。
●若山照彦は、理研CDBでのPI.研究室主宰者。10年の任期期間2013・03の終了が迫っていた。
●理化学研究所は2003年独立行政法人から2015年の国立研究開発法人への移行を目指していた。大キャンペーンが必要だった。
●山中伸弥、ips細胞のノーベル賞受賞。
政府は、京都大学が進める再生医療用iPS細胞(人工多能性幹細胞)の備蓄事業への支援継続してきた。文部科学省を中心に強力に研究開発を後押ししてきた。ゆえに、より将来性の高いSTAP細胞の存在は無視できない立場であった。
●●時系列記録●●
●2002・04・ 小保方は早稲田大学理工学部応用科学科常田研究室の学士
●2006・04・東京女子医大先端生命医科学研究所大和雅之の下で博士課程
●ラットの口腔粘膜上皮細胞シートの自家移植の実験系を完成(所要日数8か月)
●2006・・ 山中伸弥、マウスの人工多能性幹細胞発表(ips細胞)
●2007・04・小保方は、シカゴ開催のバイオマテリアル学会年次大会で発表、(博士課程修士2年生)
●2007・・ 学術振興会特別研究員(DC1)に選ばれる。
●2008・09・01 ハーバード大学医学大学院に留学。小島宏司による推薦。バカンティン研究室・客員研究員。
●ヒツジの鼻腔粘膜上皮細胞シート作成に成功。実験期間3か月
●マウスの表皮細胞の培養に成功
●2008・09・ 細胞塊スフエアの中に初期化を示す遺伝子Oct4の発現を確認。
●バカンティン研究室のメンバー総出でスフェア細胞研究の実験を開始。
●培養系での三胚葉系のすべての細胞腫への分化能の確認。奇形種(テラトーマ)形成の確認。
●実験成果をPNAS科学雑誌に投稿。
●2009・09・ 帰国。
●1回目のPNAS投稿論文はリバイス;追加試験が必要
●再投稿の準備のためアメリカへ渡航。論文の再投稿。2回目のPNAS投稿論文もリバイス;追加試験が必要
●3回目のPNAS投稿論文は採択通知の後、リジェクト(不採用)。
●再度、アメリカへ渡航。多能性の証明のためにキメラマウスの作製が必要になった。
●東北大学からミューズ細胞の論文が発表される。
●●●●●●●
●●●●●●●
●小保方晴子のStap細胞騒動・物語(2)
●2010・7・20 常田 聡、大和雅之、小島宏司とともに理研CDBの若山照彦にキメラマウスの作製を依頼。
●小保方はスフェア細胞を作成し、若山はキメラマウス製作の実験をする。しかしキメラマウス製作は難航。
●小保方は、STAP 細胞は生体内に存在するのではなくて、培養の過程で細胞に変化が起こり、Oct4陽性細胞になるのかもしれない。と考察する
●●●●●●●
●登場人物
小保方晴子(早稲田大学理工学部、東京女子医大、ハーバード大学、理化学研究所CDB・客員研究員になる。後にPIに採用され、ネイチャー誌の論文発表の一か月前に入室。)
若山照彦、(CDB若山研究室PI主宰者。後に山梨大に移動)(クローンマウスやキメラマウス作製の技術がある人物)
大日向 (CDB若山研究室)
竹市雅俊、西川伸一、林 茂、石井俊輔、 笹井芳樹、相澤真一、丹波仁史、遠藤高帆、(理化学研究所ー発生・再生科学総合研究センターCDB)
野依良治、川合眞紀(理化学研究所本部)
鍋島陽一(先端医療センター)
岸輝雄(改革委員会)
チャールズ・バカンティ、小島宏司、(ハーバード大学医学大学院)
常田 聡、武岡真司、 (早稲田大学理工学部応用科学科)
岡野光夫、大和雅之、(東京女子医大先端生命医科学研究所)
山中伸弥(京都大学iPS細胞研究所)
三木秀夫、片山登志子、(弁護士)
藤原淳登 (NHK 日本放送協会)
須田桃子 (毎日新聞)
大隅典子、中山敬一 (日本分子生物学会)
何かの科学者、専門家、評論家
小保方晴子の才能と成功を認めたくない人たち。
●言葉の定義
・シニアオーサー;(ラストオーサー)論文に対す最大の貢献者。(若山照彦、チャールズ・バカンティ)
・ファーストオーサー;ラストオーサーの次に来る貢献者。
・責任著者;論文の執筆責任者で、論文の最大の貢献者ではない。研究助手が書くこともある。(笹井芳樹、小保方晴子)(若山照彦、チャールズ・バカンティ)
・共著者;貢献度の順位は低い。
・研究室主宰者;研究室の絶対的権力を持つ主導者である。(若山照彦,チャールズ・バカンティ)
・博士研究員;博士号を持つ研究員、ただし研究テーマは研究室主宰者により決められる。
・客員研究員:権限は全くない。多くの場合は無給。(小保方晴子)
・CDB;理化学研究所発生・再生科学総合研究センター、
・PI ;研究室主宰者
・GD ;グループディレクター
・アーティクル論文 ;ネイチャー誌の投稿論文形式、5ページほどの長さの論文。
・レター論文 ;3ページほどに短くした論文。
・スフェア ;細胞塊
・幹細胞 ;分化能と自己複製能を持ち、際限なく増殖できる細胞
・TCR再構成;リンパ球の一種であるT細胞に起こる遺伝子再構成。T細胞受容体再構成。
・テラトーマ ;ES細胞などの多能性幹細胞は、免疫不全動物の生体内に移植すると自発的に分化し、さまざまな組織を含む奇形種(テラトーマ)を形成する。
・キメラマウス ;2種類以上の異なる 胚 を融合させることにより作られるマウス。 2種以上の遺伝的特徴を持つ個体ができる。
●●研究テーマ●●
小保方は、ストレス処理後の細胞の変化過程の追求。
若山は、クローン技術を用いた体細胞の初期化の研究。後に小保方たちが見つけた多能性を示す細胞からips細胞のような無限増殖できる幹細胞の樹立を目指す。
ネイチャー誌の論文は小保方が若山研究室の客員研究員のころのものである。若山研究室の研究員全員で実験、データの蓄積を行った。その実験の成果の論文を小保方が担当した。
●●背景●●
●小保方晴子は、早稲田大学理工学部、東京女子医大、ハーバード大学で教育指導を受けながら細胞シートとスフェア細胞の研究を行う。
スフェア細胞塊の多能性の証明のためにキメラマウスの作製が必要だった。
●若山照彦は、理研CDBでのPI.研究室主宰者。10年の任期期間2013・03の終了が迫っていた。
●理化学研究所は2003年独立行政法人から2015年の国立研究開発法人への移行を目指していた。大キャンペーンが必要だった。
●山中伸弥、ips細胞のノーベル賞受賞。
政府は、京都大学が進める再生医療用iPS細胞(人工多能性幹細胞)の備蓄事業への支援継続してきた。文部科学省を中心に強力に研究開発を後押ししてきた。ゆえに、より将来性の高いSTAP細胞の存在は無視できない立場であった。
●●時系列記録●●
●2002・04・ 小保方は早稲田大学理工学部応用科学科常田研究室の学士
●2006・04・東京女子医大先端生命医科学研究所大和雅之の下で博士課程
●ラットの口腔粘膜上皮細胞シートの自家移植の実験系を完成(所要日数8か月)
●2006・・ 山中伸弥、マウスの人工多能性幹細胞発表(ips細胞)
●2007・04・小保方は、シカゴ開催のバイオマテリアル学会年次大会で発表、(博士課程修士2年生)
●2007・・ 学術振興会特別研究員(DC1)に選ばれる。
●2008・09・01 ハーバード大学医学大学院に留学。小島宏司による推薦。バカンティン研究室・客員研究員。
●ヒツジの鼻腔粘膜上皮細胞シート作成に成功。実験期間3か月
●マウスの表皮細胞の培養に成功
●2008・09・ 細胞塊スフエアの中に初期化を示す遺伝子Oct4の発現を確認。
●バカンティン研究室のメンバー総出でスフェア細胞研究の実験を開始。
●培養系での三胚葉系のすべての細胞腫への分化能の確認。奇形種(テラトーマ)形成の確認。
●実験成果をPNAS科学雑誌に投稿。
●2009・09・ 帰国。
●1回目のPNAS投稿論文はリバイス;追加試験が必要
●再投稿の準備のためアメリカへ渡航。論文の再投稿。2回目のPNAS投稿論文もリバイス;追加試験が必要
●3回目のPNAS投稿論文は採択通知の後、リジェクト(不採用)。
●再度、アメリカへ渡航。多能性の証明のためにキメラマウスの作製が必要になった。
●東北大学からミューズ細胞の論文が発表される。
●●●●●●●
●●●●●●●
●小保方晴子のStap細胞騒動・物語(2)
●2010・7・20 常田 聡、大和雅之、小島宏司とともに理研CDBの若山照彦にキメラマウスの作製を依頼。
●小保方はスフェア細胞を作成し、若山はキメラマウス製作の実験をする。しかしキメラマウス製作は難航。
●小保方は、STAP 細胞は生体内に存在するのではなくて、培養の過程で細胞に変化が起こり、Oct4陽性細胞になるのかもしれない。と考察する
2023年7月29日に日本でレビュー済み
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テレビでは報道されない裏側で、いろいろな事柄が複雑に入り混じって、あのような報道になっていたのですね。
映画を見ているようで、一人の人間のドキュメンタリーとして非常に面白かったです。
映画を見ているようで、一人の人間のドキュメンタリーとして非常に面白かったです。