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幻獣ムベンベを追え (集英社文庫) 文庫 – 2003/1/17
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- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2003/1/17
- ISBN-104087475387
- ISBN-13978-4087475388
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2003/1/17)
- 発売日 : 2003/1/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 336ページ
- ISBN-10 : 4087475387
- ISBN-13 : 978-4087475388
- Amazon 売れ筋ランキング: - 146,317位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,160位集英社文庫
- - 1,504位紀行文・旅行記
- - 2,180位海外旅行ガイド (本)
- カスタマーレビュー:
著者について

1966年、東京都八王子市生まれ。ノンフィクション作家。
早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。
「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションや旅行記のほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。
1992-93年にはタイ国立チェンマイ大学日本語科で、2008-09年には上智大学外国語学部で、それぞれ講師を務める。
主な著書に『アヘン王国潜入記』『巨流アマゾンを遡れ』『ミャンマーの柳生一族』『異国トーキョー漂流記』『アジア新聞屋台村』『腰痛探検家』(以上、集英社文庫)、『西南シルクロードは密林に消える』『怪獣記』(講談社文庫)、『イスラム飲酒紀行』(扶桑社)、『未来国家ブータン』(集英社)など。
『ワセダ三畳青春記』(集英社文庫)で第一回酒飲み書店員大賞を受賞。
『謎の独立国家ソマリランド』(本の雑誌社)で第35回講談社ノンフィクション賞を受賞。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ムベンベはダイナソー(恐竜)の生き残りとも言われるし、全く別の生き物、あるいは物体とも言われるし、何が何だかわからない。
ひょっとしたら外国人ツーリストの目にとまらせるためのデマかもしれないし、もしくは現地でも伝説的な、呪術的なものかもしれない。
(場所を知りたくGoogle mapで検索すると、欧米の方々からダイナソーの居る沼との口コミが多くある。確かに当時の現地でもダイナソーと表現してきた節がある)
目撃談もまた、信憑性の低い怪しげなものから、信憑性の高い・・そう、それこそ本作の最重要人物であり、科学的素養のある第一人者「ドクター」によるものまである。
さらに、現に怪獣に全滅させられたという集落まであるという。
一体、何なんだ。
ムベンベって一体、なんやねん。
高野青年と同じく、我々読者もまた疑問に満ちていく。
ここからが、我々と高野さんの違い。
我々は「ふーん」「後でGoogleで調べてみるか」くらいのものを、
高野青年は借金をしてまで、そしておそらく大学の留年を決めてしまってまで現地に突撃し、それをまた面白おかしく(しかし真面目に)ルポにまとめ出版までしてしまう。
この後、高野青年は旺盛な探検活動の一方、文筆業はワセダ三畳あたりまで鳴かず飛ばずになり貧困にあえぐらしいが(読者からするとそんな感じはしないのだがなぁ)、
やっぱりすごいぞ高野さん。
さて、本書。
高野青年らが単に行って探し、いろいろ起こして敗退してきたという筋書きに収まらない。
あっ、ネタバレしてしまった。結論を言えば見つからず。
実は今後の高野さんの数多の著書の、面白みの部分が拙いながらもギュギュっと凝縮されている。
例えば、怪獣というものがどう”出現”するのか多面的な考察は「怪獣記」に通じる。
怪獣探索に勝利し、発見してしまった心情はここに詳しく記される。
今まで信憑性が低いと疑ってきた方々ごめんなさい。そしてまさか自分が疑われる側になるとはと正直に書かれておられる。
現地が秘境といわれるゆえん、当時のコンゴという政情背景は「ソマリランド」に通じる。
冒険的な要素は「アマゾン遡れ」に、
現地での食料調達(!)とチンパンジーにサルら所謂ゲテモノ食いは「アジア屋台」など売れ筋本に、
現地人との交流と現地語の習得は「異国トーキョー」に通じる。
あるいは、「インドの怪魚ウモッカ」にもものすごく詳しく書かれている。
現地語の話者をどう日本で探し、どう学ぶのか。そもそもどの現地語を選ぶべきかと。
そして、高野さんの専売特許・・・どこにでも行ってやれ、やってやれ、誰もいかないところで誰もやらないことをやってみよう!は、究極的に「アヘン王国」に通じる。
さて、話をムベンベに戻すと、
病人も出れば、現地人とのいさかいもある。
もちろん、懐具合もある。
そして1カ月以上も滞在し湖を見張り続ければ、当然、中だるみもする。
食料が乏しく、衛生環境が劣悪な地に滞在するだけでも辛い。
期待が薄いのを解ってしまったのに、居続ける意味とは何なんだろうかと。
高野リーダーは自問自答にあえぐ。
後の「怪獣記」では中だるみに打ちのめされる様子を克明かつ正直に記しているが、
本書は後の高野本とは一線を画するものがある。
・・・そう。
この探検は高野青年単独によるものではなく、高野青年がリーダーではあるが「ワセダ探検部を中心とした混成チーム」によるものであり、本書は皆を代表して高野青年がまとめあげたものである。
序盤から終盤まで、魅力的な人物たちが次々と事件を起こし、あるいは心情を吐露する。
特に中盤の逆境から敗退にかけては、彼らの個性が光りだす。
このことが、本書が氏の処女作にして名作・・・いや、内容的に「迷作」か。
【不朽の迷作】たるゆえんかと思う。
このワセダ探検部のエネルギー、あるいはムベンベの裏話については、
探検家・文筆家で有名な、探検部の後輩の後輩にあたる角幡氏との対談「地図のない場所で眠りたい」で克明に描かれている。
(こちらは表の部分。裏のくだらないこと・・・いや実は真の部分は「ワセダ3畳」に詳しい。まぁ、それはヒドいが私の学生時代も似たり寄ったりか。おをらく本書を好きな我々読者一般かも。さすがに植物園の実をXXXしたりはしなかったが。)
角幡氏は、綿密な文献調査をほどこした上でストイックに活動する。
哲学的かつ思想的な文章を書きながら、結構おバカで無計画なところが憎めないが。
高野氏は興味赴くままと何でもまとめてやろうという職業ライター精神が旺盛な対比が面白い。
もちろん高野さんは単に気の向くままに突撃するのではなく、相手を知り、どう捉えていくか、その成果はどんな意味があるのかはよく考えており、そのプロセスは著者の「ウモッカ」の前半に克明に描かれている。
発見者やそのジャンルの第一人者に聞く、最前線の研究者に聞く(東大教授や科博まで!)、そして氏のこだわりらしいが、現地語・・・それもメジャーではなく、まるで方言のようなマイナーな言語をマスターする、その先生探しから!
このプロセスはウモッカだけでなく異国トーキョーなどにも克明に書かれている。
こんなの普通の生活では想像さえつかない。
ダイバーシティという言葉が定着して久しいが、ヒトの多様性も、生物多様性も万々歳だ。
話を戻すと、角幡氏の著書。
本書や高野さんにハマった方は、ぜひ買って読むべし。
怪獣モノの「雪男」は少々退屈だが、
冒険モノの「空白の五マイル」「アグルーガ」なんぞは外せない。
高野さんとは違った探検モノ。
ただし、その探検対象はなんやねんを長々と回りくどくコネコネとこねくりまわしてお・・・り・・・。。。
おおっと、失礼。丁寧に書くと、
どのような文献があって、どのようなことが分かっておらず、どのようにすべきなのかを順序だててきちんと深めている。
特に「空白の五マイル」は数々の受賞を得ただけあり、抜群に面白い。
そして、google earthで世界中を眺められる今の世にあって「冒険って何だろう」「探検って何だろう」と正面から考えさせられる。
洞窟や辺境探索だけが探検でないことを知らされる。
角幡氏の「雪男は向こうからやってきた」について加筆しておくと、
角幡氏、いや正確には北海道の角幡少年か。思慮深いイメージと裏腹にテレビのヤラせ冒険が好きだったりする背景があるらしく(これだからワセダ探検部は!)、探索グループに乗って本気でイエティを探しにいく。
これまたムベンベと同じく、ヒマラヤの山で、来る日も来る日も機材片手にずーっと山肌を見続ける。
その活動に、雪男探索の歴史とロマン、そして考察を深めていく。あの探索者はどう考えたのか、なぜ死んでしまったのかと。
角幡氏もまた会社を辞めてまでの活動、発刊の当てもなく無収入で退路を断って仕上げたというだけあり、作品として高度にまとまっている。
読むほうは少々疲れるが。。
・・・というわけで、総括。
ようこそ。
テレ湖に比類する「探検沼」へ!!!!(笑)
高野さんはハズレがない。
のちに著述する、上の本はどれもハズレがない。
そして、高野さん以外にも面白い作家たちがいる。
以上!
・・・・あ!
そうそう、本書というか文庫版?早稲田探検部版じゃなく高野版?
末尾に、登場人物たちの「その後」が加筆されています。
再度、メンバーと手紙のやりとりをしたとか。
他著でもちょろっと出てくる野々山さんが想像の遥か上を行っており、すっかりファンになってしまった。
で、こんな本があったなぁと思いだしたのが、
「山と渓谷」が紹介する山の名著のトップ中のトップ、
日本の山小屋の先駆けである伊藤正一さんによる『黒部の山賊』。
当初は山小屋にしか売っておらず、幻の名著と言われ高額取引されていたらしい。
その「普及版」に、山賊たちのその後が追記されていたなぁと。
本書、そんな歴史的な名著に比肩してしまっていますね(笑)
いずれにせよ、文句なしの★5。
2020年現在でも通用します。
不朽の迷作かと。
登場人物達は呑気で陽気な早大探検部メンバーだが、彼らの年齢や時代背景においてその行動力には舌をまく。
文章のテンポとユーモアで一気に読めるが、最後のメンバー紹介とそれぞれの感想、その後の人生を綴られた部分まで来ると、これは単なる怪獣探しの冒険譚ではなく青春物語の傑作であると感じた。
未読の方には是非この作品や、その後の作者の学生生活を綴った作品やその他冒険譚にも触れて頂きたい。
映画化するとなると制作は途轍もなく過酷で製作費も相当かかると思うが、必ずヒットするように思う作品だった。
テニスならまずハードに打てる、歌ならまず大きな声が出る、酒飲みならまず量も飲める、そういうのが素養と呼べるものだと思います。
私は高野さんより年齢が僅かに上ですがほぼ同世代。私より上の人たちは船戸与一さんの作品を漁って読んでいましたが私はそうではなかったです。船戸さんの作品は昭和のバンカラがよく香っていてそれが旅と冒険に良い味を添えていたのでしょう。私があまり惹かれなかったのは自分が似た旅の様なものを仕事として内外の国へ出て、ニュースを持ち帰る使命を帯びていたからだろうと思います。目の前に自分のすべき事があったから。
今、その任を解かれて惹かれまくっているのが高野作品で(笑)。やっぱりその「読み易さ」が幸せの大きな部分な様な気がします。倫理や人権や不均衡に則した話は大切で素晴らしいけれど、どこか人ひとりには手に負えない。高野さんはその一人分に長けている文と格闘があり、しかも相当な準備と覚悟とへろへろがあって身に染みる。これからも沢山の高野作品のファンでいたいと思います。この本もほんとにいいなぁ。リアルタイムには読めていないけれど十分に楽しいです!
Ps.P.196からの虫の記述は圧巻です。それほど重大な事として書いている訳ではないので普通に読み落としそうですが、これぞ自然だし、自然界だとはっきり示していそう。私が昔住んだ山口県で聞いた話と重なります。山で牛の放牧をして生計を立てようとしたがあまりにダニが多くて、経年の人間の格闘の末、遂には断念したという話。その山は今でもただの山のままです。ほんの幾らほどの大きさでもない虫に人は勝てない。この本の湖の周りもそういった所だった様です。私にはここが1番圧巻なこの土地の説明に思いました。
高野節はまだまだ表れていないものの、とても読みやすい。すらすらと読めてしまうのである。
そして、いつもながら高野さんは無謀である。無謀すぎる。
高野さんの作品は、かなり読み込んでいるが、時々「エッ!?」と思うことがしばしばあるのであるが、
この作品もその一つ。
テレ湖でほとんどマラリアに罹患して過ごしていた田村さん、
死んだらどうするのかとドキドキしながら読みました。
結果、田村さんは無事帰国し、さらには達観した風でもある。
エピローグで田村さんの達した域に近づきたいと感じた作品である。
高野作品の中ではイマイチかな。。
偽らざる感想です。
どんなに周到に準備をしても、綿密に計画を立てても、トラブルは、発生
するものでしょう。だからこそ、冒険なのだと思います。
あまりに考えすぎては、結果ばかりを求めすぎては、つまらないと思います。
エイャーというところがないとこの著者のように行動できません。
著者のように若くない私は、コンゴには行けませんが、おかげで、
久しぶりにアフリカの地図を眺めました。
そして、自分も何かに挑戦しようという勇気をもらいました。