こころの病について、
一般向けに記載した本である。
病名・病態ごとに、
架空の人物の小ストーリー
と著者の解説が述べられている。
しかしながら疾患の理解だけでなく、
ストーリー自体が読みやすくなっているため、
読んでいて飽きがこない。
こころの病の理解だけではなく、
様々な人が世の中に存在し、接し方や対応など考えさせられる。

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あなたの周りの身近な狂気 単行本 – 2014/12/16
高木希奈
(著)
「奇妙な行動」という一面だけが精神疾患ではない。
私たちは、社会や周囲との関わりの中で、病となっていく。
いかに接して、回復を遂げるか。
本書は、8篇の各精神疾患のカルテから、
その人生模様をノベライズしたオムニバス形式の短篇集。
気鋭の精神科医が書き上げた物語には、
どのように病は発現し、
どのタイミングで医療的介入がなされればいいかが詳述。
教科書的ではない、ストーリーとして精神疾患が理解できる。
Episode1 なぜ、自分を責めてしまうの?(古典的うつ病)
主人公:江戸川橋一郎(45歳)
職業:大手電機メーカー部長職
某国立大学大学院を経て、大手家電メーカーに入社した出世頭。
新製品の大規模なプロジェクトリーダーとして仕事をこなす彼に、
自責感、思考制止、抑うつ気分……などの恐怖が突然襲う。
Episode2 なぜ、仕事はできないのに遊べるの?(新型うつ病)
主人公:渡辺洋一(25歳)
職業:IT系企業勤務(入社4年目)
「ゆとり世代」の営業マンが、広告部に異動とともに出社拒否。
うつ病の診断を片手に、休職中には家でゲームをしたり、海外
旅行に行ったり。一方で、上司はなぜ若者のやる気をなくさせ
てしまったのか、と逡巡する。
Episode3 なぜ、あなたは私を見捨てるの?(境界性パーソナリティ障害)
主人公:佐藤明日香(19歳)
職業:なし
北関東で水商売をする母親にネグレクトされながら育った明日香。
父親は誰だかわからない。中学卒業後、友人の家を転々とし、武
と出会う。同棲するも、明日香の激情的な性格や豹変に恐れをな
し、精神科を転々とする日々が始まる。
Episode4 なぜ、誰も愛してくれないの?(機能不全家族)
主人公:田口亜紀(16歳)
職業:都立新部高校1年
義父からの暴力・性的虐待、実母からの無関心によって「家族」
機能が崩壊した家に育つ亜紀。担任教師が虐待の事実を通報する
も、一時は統合失調症様の症状も発症する。
ほんとうの「家族」とは何か?
Episode5 なぜ、酒がやめられないの?(アルコール依存症)
主人公:古川義郎(46歳)
職業:大手出版社編集部長
もともと飲めない古川が、酒を飲むようになったのは入社二年目。
中堅作家の担当に抜擢された時からはじまった。
「酒が縁を産み、仕事を作る」という誤解。文芸の世界の没頭する
ほどに、酒の量が増え、中島らもを地でいくことになる。
Episode6 なぜ、他人の声が聞こえてしまうの?(統合失調症)
主人公:佐々木真治(18歳)
職業:W大学理工学部在学中
学生時代は優等生だった真治は、大学入学を機に親元を離れ一人
暮らしに。しかし、学生生活を謳歌する周囲の友人を尻目に、
どんどん孤立していく。やがて妄想が広がり「ノーベル賞を受賞
するんだ! 」「誰かが監視している! 」…
Episode7 なぜ、他人と共感できないの?(アスペルガー症候群)
主人公:内田潤(18歳)
職業:なし
幼稚園の頃から「お友達とうまく遊べない」と言われ続けてきた潤。
小学校、中学校と歳を重ねるごとに、問題行動が増えてゆく。
効果的な治療がまだ確立されていない診断に、若者の人生は
どのような試練が待ち受けているのか。
Episode8 なぜ、生理の前だけうつになるの?(月経前症候群)
主人公:田畑美和子(33歳)
職業:不動産会社営業事務職
上司が女性に変わったことをきっかけに、自らの心の不調に気づき
だした美和子。特に生理前には人に強く当たったり、憂鬱を繰り返す。
強いはずの酒につぶれ、夜中に冷蔵庫を漁る日々。
結婚3年目の夫にどう理解してもらうか悩む日々が続く。
私たちは、社会や周囲との関わりの中で、病となっていく。
いかに接して、回復を遂げるか。
本書は、8篇の各精神疾患のカルテから、
その人生模様をノベライズしたオムニバス形式の短篇集。
気鋭の精神科医が書き上げた物語には、
どのように病は発現し、
どのタイミングで医療的介入がなされればいいかが詳述。
教科書的ではない、ストーリーとして精神疾患が理解できる。
Episode1 なぜ、自分を責めてしまうの?(古典的うつ病)
主人公:江戸川橋一郎(45歳)
職業:大手電機メーカー部長職
某国立大学大学院を経て、大手家電メーカーに入社した出世頭。
新製品の大規模なプロジェクトリーダーとして仕事をこなす彼に、
自責感、思考制止、抑うつ気分……などの恐怖が突然襲う。
Episode2 なぜ、仕事はできないのに遊べるの?(新型うつ病)
主人公:渡辺洋一(25歳)
職業:IT系企業勤務(入社4年目)
「ゆとり世代」の営業マンが、広告部に異動とともに出社拒否。
うつ病の診断を片手に、休職中には家でゲームをしたり、海外
旅行に行ったり。一方で、上司はなぜ若者のやる気をなくさせ
てしまったのか、と逡巡する。
Episode3 なぜ、あなたは私を見捨てるの?(境界性パーソナリティ障害)
主人公:佐藤明日香(19歳)
職業:なし
北関東で水商売をする母親にネグレクトされながら育った明日香。
父親は誰だかわからない。中学卒業後、友人の家を転々とし、武
と出会う。同棲するも、明日香の激情的な性格や豹変に恐れをな
し、精神科を転々とする日々が始まる。
Episode4 なぜ、誰も愛してくれないの?(機能不全家族)
主人公:田口亜紀(16歳)
職業:都立新部高校1年
義父からの暴力・性的虐待、実母からの無関心によって「家族」
機能が崩壊した家に育つ亜紀。担任教師が虐待の事実を通報する
も、一時は統合失調症様の症状も発症する。
ほんとうの「家族」とは何か?
Episode5 なぜ、酒がやめられないの?(アルコール依存症)
主人公:古川義郎(46歳)
職業:大手出版社編集部長
もともと飲めない古川が、酒を飲むようになったのは入社二年目。
中堅作家の担当に抜擢された時からはじまった。
「酒が縁を産み、仕事を作る」という誤解。文芸の世界の没頭する
ほどに、酒の量が増え、中島らもを地でいくことになる。
Episode6 なぜ、他人の声が聞こえてしまうの?(統合失調症)
主人公:佐々木真治(18歳)
職業:W大学理工学部在学中
学生時代は優等生だった真治は、大学入学を機に親元を離れ一人
暮らしに。しかし、学生生活を謳歌する周囲の友人を尻目に、
どんどん孤立していく。やがて妄想が広がり「ノーベル賞を受賞
するんだ! 」「誰かが監視している! 」…
Episode7 なぜ、他人と共感できないの?(アスペルガー症候群)
主人公:内田潤(18歳)
職業:なし
幼稚園の頃から「お友達とうまく遊べない」と言われ続けてきた潤。
小学校、中学校と歳を重ねるごとに、問題行動が増えてゆく。
効果的な治療がまだ確立されていない診断に、若者の人生は
どのような試練が待ち受けているのか。
Episode8 なぜ、生理の前だけうつになるの?(月経前症候群)
主人公:田畑美和子(33歳)
職業:不動産会社営業事務職
上司が女性に変わったことをきっかけに、自らの心の不調に気づき
だした美和子。特に生理前には人に強く当たったり、憂鬱を繰り返す。
強いはずの酒につぶれ、夜中に冷蔵庫を漁る日々。
結婚3年目の夫にどう理解してもらうか悩む日々が続く。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社セブン&アイ出版
- 発売日2014/12/16
- ISBN-104860086473
- ISBN-13978-4860086473
商品の説明
出版社からのコメント
精神科医のカルテは、人生物語ができあがるほど緻密だった。
職場や家族、隣人に潜む「心の闇」への気づき方!
うつ病、パーソナリティ障害、依存症など、
ストーリーでしかわからない8篇の実録。
職場や家族、隣人に潜む「心の闇」への気づき方!
うつ病、パーソナリティ障害、依存症など、
ストーリーでしかわからない8篇の実録。
著者について
高木希奈(たかぎ・きな)
精神科医。
1978年、長野県に生まれる。
国立精神・神経センター武蔵病院精神科、
桶狭間病院 藤田こころケアセンター精神科を経て、
現在は精神科の訪問診療に従事する。
精神医療全般に関わり、豊富な臨床経験を生かしてテレビやラジオ、
雑誌媒体でも活躍中。
著書には『精神科女医が本気で考えた 心と体を満足させるセックス』(徳間書店)、
『女医が教える女のカラダ』(日本文芸社)などがある。
精神科医。
1978年、長野県に生まれる。
国立精神・神経センター武蔵病院精神科、
桶狭間病院 藤田こころケアセンター精神科を経て、
現在は精神科の訪問診療に従事する。
精神医療全般に関わり、豊富な臨床経験を生かしてテレビやラジオ、
雑誌媒体でも活躍中。
著書には『精神科女医が本気で考えた 心と体を満足させるセックス』(徳間書店)、
『女医が教える女のカラダ』(日本文芸社)などがある。
登録情報
- 出版社 : セブン&アイ出版 (2014/12/16)
- 発売日 : 2014/12/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4860086473
- ISBN-13 : 978-4860086473
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,037,196位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,941位ストレス・心の病気
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年8月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
精神疾患の一般向け説明書としてはよいかな。専門家向けではありません。
2017年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
病名毎にその症状や行動がよくわかる小説風のストーリーがあり、その後に医師である著者が病気について解説するというスタイルの本。
読みやすく、わかりやすい小説風ストーリーがあり、そのようになる理由を病という観点から解説していて、それぞれの病気がよくわかりました。
読みやすく、わかりやすい小説風ストーリーがあり、そのようになる理由を病という観点から解説していて、それぞれの病気がよくわかりました。
2015年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
各精神疾病の症状が短編小説で書かれているので、とてもわかりやすく、その症状を具体的に理解することができました。
症状について具体的に学べただけでなく、読み終えて感じたことは、どの患者も、その人にとって身近な人が異変に気づき、正しい対応をすることによって、救われるということ。
自分の大切な人、身近な人の異変に気づくにはどうしたらよいのか?
異変に気づいたら何をするべきか?
その答えがこの本にあります。
症状について具体的に学べただけでなく、読み終えて感じたことは、どの患者も、その人にとって身近な人が異変に気づき、正しい対応をすることによって、救われるということ。
自分の大切な人、身近な人の異変に気づくにはどうしたらよいのか?
異変に気づいたら何をするべきか?
その答えがこの本にあります。
2015年3月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
うつ病を中心とした精神病の狂気はそれ自体常軌を逸している心などと言われるが、突然発症するものではなく、発症した原因というものがあるのだ。深く迫っていくことにより、それに至る背景があることだ。背景を理解しそしてそれを克服することが出来るのは本人のマインドセットと周囲のサポートなのだが自分を変えるのは中々難しい。孤立させないような社会的なサポートも必要だ。自分はいままでこの身近な狂気を知らなかった。周りで見てただオロオロするのみ。段々と分かってきている。自分が出来ることは限られていて、所詮励ましや支援の心を持つことくらいしかできないことを。苦しんでいる人がいたら、どうか良くなってほしい。
2014年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本屋で見つけて、さっそく買ってみました。
私の周りに エピソード3の境界性パーソナリティ障害と、エピソード7のアスペルガー症候群と同じような人がいて
ずっとこの人なんなんだろう?? と思ってましたが、これを読んで、納得しました。
全然メンタルの病気を知らない人が読んでも、ストーリーとして書いてあるので、読みやすいですし すっと頭に入ってくるのがいいです。
解説もついているので、わかりやすかった。この解説を参考にして、今後こういう人たちの対応をやってみます。
私の周りに エピソード3の境界性パーソナリティ障害と、エピソード7のアスペルガー症候群と同じような人がいて
ずっとこの人なんなんだろう?? と思ってましたが、これを読んで、納得しました。
全然メンタルの病気を知らない人が読んでも、ストーリーとして書いてあるので、読みやすいですし すっと頭に入ってくるのがいいです。
解説もついているので、わかりやすかった。この解説を参考にして、今後こういう人たちの対応をやってみます。
2014年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エピソード3の「あなたはなぜ見捨てるの?(境界性パーソナリティー障害)」が良かったです。
僕の友達にトラブルメーカーの女性がいるのですが、いつも彼女に振り回されては消耗していました。
まさにここに書いてある通りです。こういう人、いるんですね。病気だから仕方がなしのかなぁ・・・
他のエピソードも面白い!! こういう人と仕事で接する精神科の先生って、大変だよなぁ。
僕の友達にトラブルメーカーの女性がいるのですが、いつも彼女に振り回されては消耗していました。
まさにここに書いてある通りです。こういう人、いるんですね。病気だから仕方がなしのかなぁ・・・
他のエピソードも面白い!! こういう人と仕事で接する精神科の先生って、大変だよなぁ。
2014年12月29日に日本でレビュー済み
一般向けの本を探して何冊か購入した中の一冊です。
本書は、精神疾患やその治療について誤解を招く記述が散見されました。タイトルのつけ方も疑問です。
著者が精神科医ということで期待しただけに、非常に残念です。
本書は、精神疾患やその治療について誤解を招く記述が散見されました。タイトルのつけ方も疑問です。
著者が精神科医ということで期待しただけに、非常に残念です。