本文約180頁のうち、薬理学全般に関する基本を取り扱っているのは前半90頁のみであり、後半は薬のタイプごとの各論と生物学の基礎。
前半では主に、投与経路(Chapter 2:消化器官の働き、つまり吸収・代謝・排泄と、それらに合わせた投与方法のありかた)、薬物動態(Chapter 3:血中蛋白質との結合、薬物間相互作用、血中濃度、薬の代謝と排泄)、作用機序(Chapter 4:受容体と化学物質の反応のしくみ)を取り扱っている。
後半では、感染症治療薬、消毒薬、抗炎症薬、抗癌剤、漢方薬、自律神経系、栄養、サプリメント等が取り上げられている。個人的には、最近市場の発展が著しい抗炎症薬や抗癌剤等は興味深く読んだが、このような一般書籍に分類されるような入門書に各論を求めていないため、前半をもう少し広く深く解説して欲しかった。特に、総論理解の重要性をまえがきで説いている本書ならば、なおさらである。
尚、対象としている読者がよく分からなくなる程に、内容の難易度が中途半端だった印象を受けた。薬学のバックグラウンドが無い人はあまり理解できないであろう一方で、バックグラウンドがある人にとっては簡単すぎると思われる。一般書籍としての本書の位置づけを考えれば、もっと基本的なところから徹底的に解説した方がよいのではないかと思う。

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休み時間の薬理学 (休み時間シリーズ) 単行本(ソフトカバー) – 2008/2/7
丸山 敬
(著)
薬の作用機序の基本がよくわかり、主要な薬物の知識が身につく。
たかが10分、されど10分。
チェックポイントつきで、理解が深まります!
10分単位で薬理学の基本を完全マスター
項目ごとのポイントと章末のチェックポイントで着実に理解度アップ!
薬ってなに?薬物と薬剤って違うの?薬効ってどういうこと?経口薬の吸収や排泄の経路は?きちんと説明できますか?
全55項目で薬理学の基礎がわかります。
生物学の基本も確認できる!
目次
Chapter1 ヒトと薬
Chapter2 薬のとり方
Chapter3 体の中の薬≪薬物動態≫
Chapter4 薬の分子生物学
Chapter5 薬理学各論
Appendix 薬を知るための生物学・生化学
たかが10分、されど10分。
チェックポイントつきで、理解が深まります!
10分単位で薬理学の基本を完全マスター
項目ごとのポイントと章末のチェックポイントで着実に理解度アップ!
薬ってなに?薬物と薬剤って違うの?薬効ってどういうこと?経口薬の吸収や排泄の経路は?きちんと説明できますか?
全55項目で薬理学の基礎がわかります。
生物学の基本も確認できる!
目次
Chapter1 ヒトと薬
Chapter2 薬のとり方
Chapter3 体の中の薬≪薬物動態≫
Chapter4 薬の分子生物学
Chapter5 薬理学各論
Appendix 薬を知るための生物学・生化学
- ISBN-104061557068
- ISBN-13978-4061557062
- 出版社講談社
- 発売日2008/2/7
- 言語日本語
- 本の長さ198ページ
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2008/2/7)
- 発売日 : 2008/2/7
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 198ページ
- ISBN-10 : 4061557068
- ISBN-13 : 978-4061557062
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,438,643位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年7月19日に日本でレビュー済み
とにかく手に取ってみてください。
以下のことを実感されることを保証します。
こんなに優しく、易しく、学ぶ時間も考えて、目の動きにも配慮して、
若者に、そして学びたい人に向けて心をこめて書かれた本当の入門書です。
ここまでサービスするのかと頭が下がります。
教科書ではありますが、
くすり、薬物、医薬品、漢方薬、サプリメント、病気と薬、などなど、・・・
これらに興味があって、学問の世界ではどうなっているのかな?
と疑問に思っている人々は、どうぞ開いてみてください。
具体例をあげます。
左上に、Stage 03
「薬とは」 体に入るものはすべて薬。
本文とすっきりした図
右下に、POINT 03
◆薬物:物質(化合物)を示す
----
著者の学問・人柄がにじみ出た上での優しさの
極めつけが「Appendix 薬を知るための生物学・生化学」です。
これを捉まえ、それでもわからない言葉をウェブや
大きめの国語辞書でも手当てすれば、生物学を納めてなくても、
薬理学を知るには十分で、医療関係者でなくとも大丈夫です。
チェックポイントの問題と踏み込んだ解説で、学びなおすこともできます。
初学の人ばかりでなく、学んだ人にとっても、種々の基本概念を捉えなおすことができます。
「見るとは二度見ること」See it. Do it. Teach it!!! を地で行ってます。
こんな風に、
守って型に着き、破って型に出て、離れて型を生んでいるような本を書きたいものです。
以下のことを実感されることを保証します。
こんなに優しく、易しく、学ぶ時間も考えて、目の動きにも配慮して、
若者に、そして学びたい人に向けて心をこめて書かれた本当の入門書です。
ここまでサービスするのかと頭が下がります。
教科書ではありますが、
くすり、薬物、医薬品、漢方薬、サプリメント、病気と薬、などなど、・・・
これらに興味があって、学問の世界ではどうなっているのかな?
と疑問に思っている人々は、どうぞ開いてみてください。
具体例をあげます。
左上に、Stage 03
「薬とは」 体に入るものはすべて薬。
本文とすっきりした図
右下に、POINT 03
◆薬物:物質(化合物)を示す
----
著者の学問・人柄がにじみ出た上での優しさの
極めつけが「Appendix 薬を知るための生物学・生化学」です。
これを捉まえ、それでもわからない言葉をウェブや
大きめの国語辞書でも手当てすれば、生物学を納めてなくても、
薬理学を知るには十分で、医療関係者でなくとも大丈夫です。
チェックポイントの問題と踏み込んだ解説で、学びなおすこともできます。
初学の人ばかりでなく、学んだ人にとっても、種々の基本概念を捉えなおすことができます。
「見るとは二度見ること」See it. Do it. Teach it!!! を地で行ってます。
こんな風に、
守って型に着き、破って型に出て、離れて型を生んでいるような本を書きたいものです。
2010年2月26日に日本でレビュー済み
医学生にとっては内容が易し過ぎて入門書にしても情報量が少なすぎます。
わかりやすく大切なことは押さえていますが、漠然とだらだら説明している感じがします。
趣味で薬理学はどのようなものかを知る程度なら良いかもしれません。
わかりやすく大切なことは押さえていますが、漠然とだらだら説明している感じがします。
趣味で薬理学はどのようなものかを知る程度なら良いかもしれません。