プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥2,000以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥1,012¥1,012 税込
ポイント: 61pt
(6%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
中古品: ¥95

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか (光文社新書) 新書 – 絵本, 2015/11/17
購入オプションとあわせ買い
今、世界中で注目の「ケトン生活」の安全性を実証した待望の書
これまでの治療は間違っている! !
糖尿病、肥満をはじめ、がんやアルツハイマー病…etc.の治療に、
なぜ、糖質制限やケトン食が有効なのか……??
世界ではじめて、胎児や赤ちゃんが「糖質制限」していることを
発見し、多くの糖尿病妊婦を救っている医師による、渾身の1冊!
【内容】
胎児、赤ちゃんは糖質制限していた!
著者は、これまでに新生児や胎児の臍帯血や絨毛のケトン体(体内の脂肪の分解によって生まれる物質)
の濃度を多数測定、基準値の20~30倍にもなることを世界で初めて明らかにした。
これは、赤ちゃんがブドウ糖ではなくケトン体をエネルギー源としていることを意味し、
さらにヒトが本来、ブドウ糖ではなくケトン体代謝によるエネルギーシステムを基本としていた食物史を暗示させる。
今も危険とされる高ケトン状態だが、ケトン食は今では糖尿病や肥満だけではなく、
アルツハイマー病やがんなど、多くの疾患に有効として研究が進んでいる。
本書では自身の糖尿病や、妊娠糖尿病の妊婦の管理への有効性の実証に始まり、
学会からの激しい非難、それに対する反証を展開。
豊富な実例や体験談も交えながら、栄養学の新しい常識を打ち立て、
医学の新たな地平へと読者を案内する。
- 本の長さ350ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2015/11/17
- 寸法10.9 x 1.5 x 17.3 cm
- ISBN-104334038891
- ISBN-13978-4334038892
よく一緒に購入されている商品

この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
出版社からのコメント
はじめに
序章 本書で伝えたいことのあらかじめのまとめ
第1章 私が糖尿病になったころ
第2章 妊婦の糖尿病に、はじめての糖質制限
第3章 ケトン体物語・前編……学会での非難から、新発見へ
(1)簡易ケトン体測定器との出会い、そして江部先生からの手紙
(2)私たちのケトン体研究
(3)翌年の学会発表は、まるで戦争状態だった!
(4)日本産婦人科学会での発表(2014年3月、東京)
(5)最終章 胎盤のケトン体研究 学会発表
(6)ケトン食の再発見……高ケトン体は危険ではない!
第4章 ケトン体物語・中編……さらに勇気ある妊婦の登場!
第5章 ケトン体物語・後編……こんなにすごい「ケトン体エンジン」
第6章 栄養学の常識は、じつは間違っている!
(1)栄養指導は間違いだらけ
(2)コレステロール悪玉説の終焉
第7章 妊娠糖尿病とはいったい何か……妊娠期の人体が教えてくれること
(1)妊娠糖尿病とはどんな病気なのか?
(2)では、妊娠糖尿病とはなぜ起こるのでしょう?
コラム1 タニタの弁当:カロリーでは血糖管理は無理!
第8章 さらば、白米幻想!
(1)ヒトは何を食べてきたのか?
(2)白米中毒から脱出せよ!
第9章 学会というおかしな世界……糖質制限批判を考える
(1)日本糖尿病学会誌からのなさけない告発状
(2)糖尿病治療の不思議……マッチポンプの医学
コラム2 全血液中の糖質はティースプーン1杯
第10章 「たくましき妊婦たち」と「ケトン体」が日本を救う! 《体験談》
最終章 ケトン体がつくる未来
(1)ケトン体が人類を救う! ……認知症、がん、…etc.への効果
(2)ケトジェニックな医師たち、ケトジェニックの達人たち
(3)Facebookグループの活躍と発展、人気ブログやHPからの発信
コラム3 合併症のある2型糖尿病も改善中 菊池啓司さん
コラム4 素晴らしきかなケトン人間(親子)の快適生活
コラム5 どんどんよくなる糖尿病
おわりに
著者について
宗田哲男(むねた・てつお)
1947年千葉県生まれ。1965年北海道大学理学部地質学鉱物学科入学。
卒業後は国際航業に入社、地質調査などに従事。
その後医師を志し、1973年帝京大学医学部入学。
卒業後は小豆沢病院、立川相互病院勤務を経て、
千葉県市原市に宗田マタニティクリニック開院。
著書に『楽しくなるお産――自然分娩・母子同室のすすめ』(桐書房)、
共著に『あきらめないで不妊症』(ナツメ社)の他、
「母児同室論」(『周産期医学』東京医学社)、
「さりげない医療監視で満足のいく自然分娩を! 」(『助産婦雑誌』医学書院)など論文多数。
ビデオ『弟たちの誕生――ある家族の立ち会い出産』(わかば社)も制作。
近年はFacebookグループ「糖質制限」共同代表、「ケトン村」村長。
糖尿病妊娠、妊娠糖尿病の糖質制限による管理で成果をあげている。
著者について

1947年 千葉県生まれ。
1970年 北海道大学理学部地質鉱物学科卒業、
1970年 国際航業株式会社入社、地質調査に従事。
1979年 帝京大学医学部卒業。板橋区小豆沢病院、立川相互病院勤務を経て
1992年 宗田マタニティクリニックを開院。千葉県市原市。
2009年より妊娠糖尿病、糖尿病管理に、糖質制限食を利用した効果を
日本産婦人科学会、糖尿病妊娠学会、病態栄養学会で、発表。
妊婦、胎盤、新生児に高濃度のケトン体が存在している事実を論文発表。
2016年「Ketone body elevation in placenta, umbilical cord,newborn and mother in normal delivery」 Tetsuo Muneta etc. Glycative Stress Research 2016; 3 (3): 133-140
日本産婦人科学会、日本糖尿病妊娠学会、日本病態栄養学会、日本生殖医学会、
日本母性衛生学会、日本思春期学会、日本IVF学会、日本受精着床学会
主な著書 【楽しくなるお産――自然分娩・母子同室のすすめ】(桐書房)、
【あきらめないで、不妊症】(ナツメ社)
ビデオ『弟たちの誕生――ある家族の立ち会い出産』(わかば社)制作。
【楽しくなるお産――自然分娩・母子同室のすすめ】(桐書房)、
【ケトン体が人類を救う】 光文社
同 台湾版、韓国版
【漫画ケトン体入門】 光文社
同 台湾版
【ケトン体は人類最高の薬である】 カンゼン
【ケトン体ダイエットレシピ】 扶桑社
【糖質制限がすごい!】 ぴあMOOK セブンイレブンPB
【甘いもの中毒】 朝日出版
【バターコーヒーダイエット】 河出書房新社
【MCTオイルで健康に】 河出書房新社
【クラウドブレッド】 河出書房新社
【糖質制限がすごい!】 第2弾 ぴあMOOK セブンイ
イメージ付きのレビュー

-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
妊娠糖尿病をインシュリン投与なし(したがって肥満もなく)で克服した例、胎児のケトン体測定(成人の数十倍の濃度)など、昨今の糖質制限の本とは一線を画した内容です。
妊娠糖尿病が見事にコントロールできたと言うのは朗報です。
ケトン体食は、もともとジョンズ・ホプキンス大学が、小児てんかんの治療に用いて有名になりました(アメリカ映画「誤診」)。
しかし、病気の治療として行うのでなく、ダイエットや健康法としてのケトン体食の長期的な効果や弊害は、まだ不明のようです。
ダイエット法としては、アメリカでは糖質制限であるアトキンス法が1970年代に、日本では「世にも美しいダイエット」の糖質制限が1990年代にブームになりましたが、いずれも創始者の急逝(転倒事故と脳疾患)で下火になっています。
糖質制限については、科学は複雑系を扱えないため、複雑系の代表的な例である多細胞生物の生体機能としての人体を、糖質のみで一概に健康に良い悪いとは言えない面があると感じました。他の本でも同様ですが...
糖尿病の治療、予防という面では、糖質制限の継続期間、年齢、人種、耐糖能など個人の体質、誕生後の食生活など、「個人差」を考慮する必要がありますが、これが科学には難しいのです。
変数が多過ぎるため、某社のFreeS○○〇のような連続測定をしなければ、食事内容と血糖値の関連や時間経緯は分かりません。しかも、運動、ストレス、気温など他の要因もあります。
たとえば、アジア系(ヒスパニック系も?)は白人や黒人種に比べ、元もとインシュリン分泌量が少なめで、肥満しなくとも糖尿病になる例が少なくないようです(これも相当な個人差があるはずですが)。
また、前日の夕食で糖質制限をして、翌日の朝食前にOGTTという75gのブドウ糖を飲む耐糖能検査を受けると、若い健常人でも血糖値が140を楽々超えてしまうことがあります。糖質制限をすると、血中の遊離脂肪酸濃度が上がり、体内のインシュリンが効きにくくなるためと考えられています。
この時、インシュリンが正常に分泌される人なら、糖質制限から一転して糖質を多めにとっても影響は少ないのですが、糖質制限中の糖尿病の人にはこの検査は荷が重いです。
そのため、医療機関はOGTT検査三日前から一日150g(600カロリー)の糖質を摂るよう指示します(徹底されていませんが...)
糖質制限で遊離脂肪酸が増えインスリン抵抗性が上がるため、耐糖能障害の人は空腹時の血糖値が若干高めになる傾向があるようです(と言っても、糖質の多い食後のようなスパイクではまったくありません)
断食後の復食となると、糖質制限以上にわずかな糖質でも健常人まで血糖値が爆上がりしやすいです。
運動量も重要な要因です。
糖質の多い食事は、定住から始まったとされています。と言うより、農耕が定住のきっかけになったのかも知れませんが。いずれにしても、農耕定住後も当時と、この五十~百年間に比べると、圧倒的に運動量が多かったのは間違いなさそうです。
糖尿病はじめ生活習慣病には、医療やインフラによる長寿と運動量低下が大きく関わっているようです(野生動物には高齢や肥満はまず見られません。すぐに淘汰されてしまいます。私たちが見ているのは、大部分が若く元気な個体だけです。食物連鎖と身一つの生活で、自然界の幼児死亡率は非情なまでに高いのです。人類は食物連鎖で捕食されこそしませんが、これは、医療やインフラが急速に発展した現代を除けば、多少なりとも人類社会にも当てはまります)
したがって、糖質だけ取り上げて健康に良い悪いと言うのは、まだ早計と感じます。ですが、食後の高血糖や妊娠糖尿病を避けるには、糖質制限は非情に効果があると思います。
また、食前にきつめの筋トレをやると、耐糖能障害の人でも食後血糖値が上がりにくくなります(ちなみに、宇宙飛行士が、宇宙滞在から帰還後、例外なく糖尿病(状態)なのは、無重力で急激に筋肉が衰えるためです)。もちろん、HbA1Cがコントロールできていれば、大きな問題は起きないと考えられています。(もっとも、防げない宇宙線や薬が必要な骨粗しょう症など、惑星間移住は人間には不可能で、ロボットによるレアメタル争奪戦になるかも知れません...)
糖質制限で気をつけなければならないのは、前述しましたが、インスリン抵抗性が上がるため、耐糖能障害のある方は空腹時血糖が高めになる点です。
もうひとつは、善玉菌の餌である、食事由来の難消化性糖質(食物繊維など)が減ってしまうことです。
けれども、善玉菌は悪玉菌が生成するアンモニアやアミン類などのタンパク源がないと、自身の細胞を作れません。悪玉菌が少な過ぎても弊害が出るようです。
結局、要はバランスと個人差ということになるのでしょうか?
確実なのは、精製された糖質(小麦粉、砂糖など)は、一気に脳をハイにするため(脳はブドウ糖があれば真っ先に使います)、タンパク質脂肪中心の食事より大食ができてしまうという点です。まさに麻薬です...
このように、糖質ひとつをとっても、生命体の複雑なしくみが不思議でなりません...
ひどくとりとめのないレヴューになり恐縮ですが、この本はお勧めします!
本文中に、ロカボを提唱されている山田悟氏(『糖質制限の真実』など)が、症例数は少ないもののランダム比較試験で日本人を対象として糖質制限食が有効であることを示したという記述があり、山田先生スゲーってなります。その上で、山田氏の提唱するロカボは”ケトン体が出ない範囲での糖質制限”というケトン=危険論に立っているため、著者は山田氏に対しては批判的なスタンスを取られているようです。
また、小児のエネルギー源については糖質制限の日本におけるパイオニアの一人である江部康二医師からの質問への回答のために調べたとのこと。山田悟氏の著書の中では、江部氏が”論文を書かずに大衆に訴えたことで誤解を広めた”みたいな書き方をされていたため、ちょっと色眼鏡で見ていたのですが、そのような評価がひっくり返りました。江部氏の本も読んで見ようという気持ちになりました。
単なる糖質制限ではなく、ケトン体の重要性に焦点を当てて記述されているので、ケトジェニックの教科書にもなる良書です。
私に起こった事実
1。ほとんど痩せない
2 筋肉量の減少
3。水分量の減少
4 食後の眠気の発生
5 意欲の減少
これらは、糖質制限派が、起こらないと主張されていることであり、アンチ糖質制限派が、問題点として指摘していることです。
糖質制限を前提としてやっていること
最低週二回の筋トレ及び有酸素運動(約1時間40分)
肉、魚等のタンパク質の意識的な摂取
ほぼ毎食納豆
ココナツオイル
ほぼ毎日プロテインのを飲む
不思議なことに
上記の運動に多少の炭水化物を摂取(毎食100gのごはん)している時の方が、筋肉を維持した上で、脂肪が減っていた。
(プロテインは、飲まず。)
筆者と同じく医療分野で仕事をしているものです。
「共感できる点」
日本人は糖質を摂りすぎているというところは賛成です。WHOはすでに2002年に糖質摂取量を1日のエネルギー量の10%未満にする推奨を出しています。もうすでに15年近くが経過しています。また、学会の重鎮の一部が頭が固い人が
いるのはどこも似たようなものだなと。でも白い巨塔と言われている方がいますが、学会の閉塞性(日本も海外も一部ですが)は海外でもないことではないので珍しくはないです。あまり、バカだとか非難しすぎるたり、透析患者になるとき、多くの医師が言う言葉を知っていますか?「透析をすれば、なんでも食べられますよ」「甘いものも大丈夫です。」というくだりは、腎臓内科の先生方をそれこそ馬鹿にしすぎています。少なくとも私の周りにはそのような先生はいません。
一方で、ケトーシスで慌てて特に症状のない患者さんを入院させているシーンなどを見たことがあるので
その点は筆者寄りかもしれません。
「共感できない点」
筆者が根拠不足などで他者を批判されるので、筆者自身のことでおかしいと思うのは、筆者の論文がpubmed(論文検索サイト)で検索できない。(私が日本語で書いた論文ですら検索可能です。)
患者数61人に対して検体数30と患者を選んでいたとしても不思議でないような
よくわからない論文でなおかつ結論と研究結果が一致しておらず何が一番言いたいのか
分からない論文です。(ネットで無料で読めます。)
ケトン体は悪い証拠はない、なぜなら小児のてんかん発作の治療などにも使われている。
Pediatr Neurol 2008年に小児のそれも神経学の論文でケトン体は悪いとはっきり書いてあります。
PLoS one 2013年でSanz-Cortezらは、子宮内胎児発育遅延と低血糖、高ケトンが
関連があるとはっきりと書いています。これは、この本で書かれている古い論文では
ないですし、おそらく婦人科の先生?の論文なので真っ向から反対の論文ですので
知らなかったとしたらお粗末ですし、知っていてこの本で論じなかったのであれば
少しサイエンティストとしては公平ではない気がします。
また、北里研究所の山田悟先生(私は尊敬しています。)の論文を引用されていますが、
この論文ではケトーシスのある患者はケトアシドーシスのリスクがあるので除外していますと
はっきりと書かれており、筆者のこの本の立場とはいささか違うのでは。
また無作為比較試験ですが、24人の患者数で12人対12人の設定での研究は
検出パワー不足な気がします。
また、NIPPON DATA80を持ってきて糖質制限が優れているということを
言われていますが、糖質摂取比率51.5%の群が72.7%の群に比べて
心血管死亡や総死亡が少ないとのことですが、筆者の糖質制限は
糖質50%以下またはケトジェニックダイエットレベルまでのもの
ではないでしょうか。また、この研究で男性の死亡率に有意差はありません。
また、理系の方でなくとも感じると思うのは、
ケトン体が高いことは、何の危険も起こさない。→サンプル患者が少ないのでは?
母体体重増加量と出生時体重やコカコーラ・ゼロ摂取時の血糖変化などの図で
対象となった方の人数や特性についても全く記載がないです。
図8-3の血糖を上昇させる食事も素うどんと食パンに対してなぜお茶漬けなのでしょうか?
一般の方でも吸収しやすい形態のごはんを選んだのではと疑念を持たれるかと思います。
デューク大学のスプーン一杯の砂糖5gが循環血漿量中の総量だという啓蒙までは良いですが
そこからコーラ1本でスプーン7杯と、一般の方に血糖値も7倍になりそうなイメージを
与えてしまうのではと懸念があります。
Ⅰ型糖尿病の妊婦さんでインシュリンを最初必要としなかった方は緩徐進行型の糖尿病
なのでしょうか。Ⅰ型糖尿病では脂肪摂取後、3,4時間遅れて血糖が上昇してくるそうです。
前述の山田先生もインシュリンを使いつつ、糖質制限をかけているとのことですので
一般の方に誤解を与えそうです。
スタンフォードの睡眠学の研究ではまだ昼食後の眠気の原因がはっきりとは
分かっていないと書いてありましたが、食事の影響に関しては比較的否定的立場のようです。
人間の持っているサーカディアンリズムなどの影響の説が有力でしょうか。
私の専門の悪性腫瘍で言えば、悪性黒色腫の6割、そのほか白血病や多発性骨髄腫、大腸がんの
一部で脂肪から産生されたケトンを栄養にして発育することが確認されています。
この本でいうところのスーパー糖質制限食をかけるとがんが4倍以上の発育速度とも
なるとの報告もあります。
また、ビタミンC大量療法はおそらく悪性腫瘍をしている医師からするとかなり昔に
否定された治療と認識しておりますが、、、
コレステロールも総コレステロールはよいのですが、LDLコレステロールは依然として
低い方がよいとの見解と私は総合的にみております。
なにより、カロリー制限食に長期安全性がないと強調されている点において
糖質制限食が長期安全性があるとはいえず、糖質を過剰に摂取し始めたのが
ここ数10から100年としても、寿命は延びてきていますしね。(感染症やがんなどへの
治療の進歩を差し引いてもです。糖尿病が真逆の治療をしていたと仮定するのなら
こちらは寄与していないでしょうし。)
「よくわからない点」
ケトアシドーシスが高血糖が悪いのだとすれば、その時の意識障害は
高血糖の影響ということでしょうか。医学生の教科書でもケトアシドーシスの方が
高浸透圧性昏睡より血糖は低いことが記載されていますし、私の経験上血糖400や500で
普通に病院に来る方もざらなので、その方々との違いはなんなのでしょう?
この本のタイトルに対して、コレステロールの話や途中脚気の話は不要であったのでは
と思います。筆者の論文もですが、一番言いたいことが薄まってしまっている
気がします。
編集された方も理解が追い付かず、そのまま出版されてしまったのでしょうか。
「まとめ」
いろいろと矛盾する部分などがあって、自分で勉強するとっかかりとしては結果的に
いい本でした。しかしながら、一般の方のこの本への評価をみているとどこかの
がんは治療しなくてもよい的な本の延長となってしまっている気がします。