Kindleで購入、読書時間は通勤時間だけだったはずが、昼休み、そして寝る時間も削って読んだ。
主人公は30歳過ぎ、成功も栄光も遠い。
煮え切らない人生を後ろ向きに歩いていた彼が、お笑いバトルの真っ只中に出て行き、自分に、多くのライバルに向き合っていく姿を描いた物語。
普段、お笑いなんぞ見ない自分が、物語の中にあるテンポ良い会話に引き込まれ、うっかり笑っていたりしていたが、テレビによくある笑いの世界の中に、こんな激しい戦いと葛藤があるなんて、考えてもみなかった。
ライバルのクロエの存在が際立っているが、個人的には、のそりと凄みを見せる耳付こいぬ師匠が好き。
登場人物もみな魅力的で、久しぶりに夢中で読んだ本だった。
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ゼロワン Kindle版
無名の若手漫才コンビ、“ゼロワン”が、マンザイ・グランプリの頂点を目指し、奮闘する。不慮の死を遂げたかつての相方、その弟で頼りなくも熱心な若き今の相方、圧倒的な実力派ライバル、自由奔放な恋人らとともに、お笑い芸人・王串ミドロは“自分の笑い”を形づくっていく。彼らが演じる漫才ネタそのものが小説内でじっくりと描かれているのも特色。笑って泣けて元気の出る、青春小説の傑作。
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2015/12/8
- ファイルサイズ902 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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商品の説明
著者について
1968年生まれ。89年、大学在学中にコバルト・ノベル大賞佳作入選。同年、《ハイスクール・オーラバスター》の第一作『天使はうまく踊れない』でデビュー。同シリーズを筆頭に、《イズミ幻戦記》《グラスハート》など、多くの人気作を持つ。近作に、『ハイスクール・オーラバスター・リファインド 白月の挽歌』がある。本作品『ゼロワン』で、いわゆるライトノベル分野以外の一般文芸に初進出を果たす。
登録情報
- ASIN : B0194ZFIS0
- 出版社 : 徳間書店 (2015/12/8)
- 発売日 : 2015/12/8
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 902 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 296ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 148,196位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 15,231位日本の小説・文芸
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
オーラバスターシリーズのファンなので自然と評価が甘くなってしまうのかも知れませんが、普通に面白かったですよ。
ジャンルは違えどクリエイターとしての苦しみが描かれている点はグラスハートシリーズや、オーラバスターインテグラルと重なります。
この作者さんは特殊な関係性の兄弟を描くのが好きですね。ゼロワンに登場する主人公のライバル格のコンビ『クロエ』の黒江兄弟は性格こそ違うものの①天才の兄②天才ではないが才能に恵まれ華やかな(カリスマ性のある)弟③奇妙な共依存関係という点でグラスハートシリーズに登場する藤谷ナオキ・真崎桐哉兄弟を思い出しました。
クロエの漫才の中のやり取りで兄が「お前の母親」という表現をしていた点が少し気になったのですが、この二人は異母兄弟なんですかね?容姿は全く似ていないという記述もありますし。もし異母兄弟ならこれも藤谷兄弟と重なりますね。
ジャンルは違えどクリエイターとしての苦しみが描かれている点はグラスハートシリーズや、オーラバスターインテグラルと重なります。
この作者さんは特殊な関係性の兄弟を描くのが好きですね。ゼロワンに登場する主人公のライバル格のコンビ『クロエ』の黒江兄弟は性格こそ違うものの①天才の兄②天才ではないが才能に恵まれ華やかな(カリスマ性のある)弟③奇妙な共依存関係という点でグラスハートシリーズに登場する藤谷ナオキ・真崎桐哉兄弟を思い出しました。
クロエの漫才の中のやり取りで兄が「お前の母親」という表現をしていた点が少し気になったのですが、この二人は異母兄弟なんですかね?容姿は全く似ていないという記述もありますし。もし異母兄弟ならこれも藤谷兄弟と重なりますね。
2015年12月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
お笑いコンビ「ゼロワン」の行く末が気になって、ほぼ徹夜で一気に読んでしまいました。次の日仕事だったのに・・・。とてもおもしろかったです。
とても遅筆ですが、若木未生は作家としてとても成長しているのではないかと思いました。デビュー作(コバルト新人賞受賞作)と同じ、「身近な憧れの対象だった人の突然の死」を取り扱っていますが、前作ではあいまいにしてしまっていた結末を(結局同じ登場人物(高岡尚)のいた「グラスハート」でもそのことについての言及はありませんでした)、この作品では前向きに書ききっています。
それも一人きりではなく、みんなで乗り越えていこうとする姿勢がいいです。(登場人物の)マドカのセリフですが、「仲が良いのがいい」です。
文章も、ライトノベル感覚の一般的ではない表現があるのが気になりますが、読みやすく上手いと思います。
これを機に、広く読まれる作家になればいいなあと思います。三浦しをんを好きな人は好きだと思いますよ。
とても遅筆ですが、若木未生は作家としてとても成長しているのではないかと思いました。デビュー作(コバルト新人賞受賞作)と同じ、「身近な憧れの対象だった人の突然の死」を取り扱っていますが、前作ではあいまいにしてしまっていた結末を(結局同じ登場人物(高岡尚)のいた「グラスハート」でもそのことについての言及はありませんでした)、この作品では前向きに書ききっています。
それも一人きりではなく、みんなで乗り越えていこうとする姿勢がいいです。(登場人物の)マドカのセリフですが、「仲が良いのがいい」です。
文章も、ライトノベル感覚の一般的ではない表現があるのが気になりますが、読みやすく上手いと思います。
これを機に、広く読まれる作家になればいいなあと思います。三浦しをんを好きな人は好きだと思いますよ。
2016年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
お笑いで頂点を目指す青春者と思って期待して読み始めたのですが、
全体的に重い・・・・・・。
友の死が絡んでいるのが一番の要因でしょう。
まあ、これは、作者が実体験から執筆のモチベーションに
している部分だと思われるので、外すわけにはいかないのでしょうが、
もっと軽いものを想像していたため、なかなかページが進まず、
現在第2章で積読中・・・・・・
全体的に重い・・・・・・。
友の死が絡んでいるのが一番の要因でしょう。
まあ、これは、作者が実体験から執筆のモチベーションに
している部分だと思われるので、外すわけにはいかないのでしょうが、
もっと軽いものを想像していたため、なかなかページが進まず、
現在第2章で積読中・・・・・・
2016年5月6日に日本でレビュー済み
初レビューです。拙い文章ですが、もっと知られるべき作品と感じたので初めて書かせて頂きます。
私はお笑い芸人さんの生き様、コンビの関係性含めて大好きなお笑いオタクです。M-1グランプリや事務所を取材した上でのリアルな世界観のお話でしたので「こんな物語を待ってた!」と一気読みしました。登場人物たちも全員個性的で(ライバルコンビである狂気的な愛で漫才と向き合うクロエ、主人公の恋人で芸人に惚れ尽くさずにはいられない女性マドカなど)それなのにテレビで見た事があるような親近感もあって、読み終わった時もっとこの人たちの物語を見ていたい、という感覚に陥りました。
ただそれ以上に刺さったのはあとがきの言葉です。身近で大切な人たちとの壮絶な別れを立て続けに経験した筆者。「笑いが必要でした」と、2008年M-1敗者復活から上がったオードリーを中心に、日光浴のように笑いを浴びせたと。私もどん底だったときに、がむしゃらにでも楽しそうに舞台上で漫才をする芸人さんの姿、笑いの熱に救われた経験があります。
死さえもよせつけない笑いのエネルギー力、芸人さんの生き様、お笑いという世界の魅力を感じられる作品でした。またM-1のDVDを見ようと思います。これからも生きるために。
余談:これを読んでいる最中に、カンニング竹山さんの単独ライブ「放送禁止 2012」を見ました。主人公の王串ミドロは相方の壱を突然失っていますが、ご存知のとおり竹山さんは実際に相方を失くした芸人さんです。王串は新しい相方である零とコンビを組み、マンザイグランプリに挑戦することで、相方の死を受け入れ前に進もうとあがきます。一方竹山さんはこのライブで、仲のいい芸人と一時的にコンビを組み漫才をやることで自分の漫才に対する思入れに終止符を打とうとします。そこでの竹山さんの言葉が印象的でした。「これまで漫才をやりたいと思っていたけど、やってみると漫才は相方とじゃなきゃできないなと思った。これで気持ちが成仏できた。ありがとう。」
赤の他人同士から始まった二人が、コンビという友達でも仕事仲間でもない関係性になる。もちろん二人にしか分からないつながりでしょう。そんな姿がこの上なく魅力的で面白いです。
私はお笑い芸人さんの生き様、コンビの関係性含めて大好きなお笑いオタクです。M-1グランプリや事務所を取材した上でのリアルな世界観のお話でしたので「こんな物語を待ってた!」と一気読みしました。登場人物たちも全員個性的で(ライバルコンビである狂気的な愛で漫才と向き合うクロエ、主人公の恋人で芸人に惚れ尽くさずにはいられない女性マドカなど)それなのにテレビで見た事があるような親近感もあって、読み終わった時もっとこの人たちの物語を見ていたい、という感覚に陥りました。
ただそれ以上に刺さったのはあとがきの言葉です。身近で大切な人たちとの壮絶な別れを立て続けに経験した筆者。「笑いが必要でした」と、2008年M-1敗者復活から上がったオードリーを中心に、日光浴のように笑いを浴びせたと。私もどん底だったときに、がむしゃらにでも楽しそうに舞台上で漫才をする芸人さんの姿、笑いの熱に救われた経験があります。
死さえもよせつけない笑いのエネルギー力、芸人さんの生き様、お笑いという世界の魅力を感じられる作品でした。またM-1のDVDを見ようと思います。これからも生きるために。
余談:これを読んでいる最中に、カンニング竹山さんの単独ライブ「放送禁止 2012」を見ました。主人公の王串ミドロは相方の壱を突然失っていますが、ご存知のとおり竹山さんは実際に相方を失くした芸人さんです。王串は新しい相方である零とコンビを組み、マンザイグランプリに挑戦することで、相方の死を受け入れ前に進もうとあがきます。一方竹山さんはこのライブで、仲のいい芸人と一時的にコンビを組み漫才をやることで自分の漫才に対する思入れに終止符を打とうとします。そこでの竹山さんの言葉が印象的でした。「これまで漫才をやりたいと思っていたけど、やってみると漫才は相方とじゃなきゃできないなと思った。これで気持ちが成仏できた。ありがとう。」
赤の他人同士から始まった二人が、コンビという友達でも仕事仲間でもない関係性になる。もちろん二人にしか分からないつながりでしょう。そんな姿がこの上なく魅力的で面白いです。
2015年12月16日に日本でレビュー済み
色んな要素が詰まっていて説明しずらい。
先入観なく、とにかく読んでみてほしい一冊です。
面白い。
先入観なく、とにかく読んでみてほしい一冊です。
面白い。