他のレビューにもあるように読み物としても非常に面白い麻雀戦術エッセイ。
それぞれの出だしから惹かれる文章が多く著者の知性を感じさせる。
たとえば、
・「30万ですよ、通うじゃないですか。」
・出前を頼んで妙なのが来た。ーーーといっても、品物のことではない。
など。
そこから展開される著者の雀荘の物語に、思わずぐっと引き込まれてしまう。
また紹介される牌姿や打ち筋は、
打ち手の意志や性格を切り取ったかのような、
それぞれの物語と実にマッチしたものばかりで、
よくぞここまで集めたものだと驚嘆させられる。
自分自身で卑屈な文章と謙遜する著者ではあるが、
むしろ書かれた文章には他人に対する温かみがあり、
非常に読後感がよかった。
戦術本を読み疲れた際のコーヒーブレイクにオススメ。
Kindle 価格: | ¥1,311 (税込) |
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東大流 麻雀実戦名手‐神品‐ (マイナビ麻雀BOOKS) Kindle版
※この商品は固定レイアウト型の電子書籍です。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
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「雀荘には、雀荘でしか味わえない空気と戦いがある」(まえがきより)
本書は近代麻雀(竹書房)で連載していた須田プロのコラム「東大を出たけれど」から、実戦で役立つ物語を取り上げて、詳しい解説と共に紹介したものです。東京大学工学部卒で雀荘メンバーという異色の経歴を持つ筆者が書き留めた生きた麻雀には、画一化されたデジタル戦術では語りつくせない名手があります。
そんな考え抜かれた名手の数々を「プロの名手」、「名手何を切る」、「手牌読みの名手」、「手牌変化の名手」、「受けの名手」、「仕掛けの名手」、「技巧の名手」、以上7章に分けて語っていきます。東大を出て、十年以上牌に埋もれながら過ごしてきた須田プロが考える名手とは?日本プロ麻雀協会のトッププレイヤーとしての須田プロの戦術から学べる部分はもちろん多くありますが、日々の麻雀の一打一打に対する姿勢を、改めて見直したくなる一冊です。ぜひ手にとって読んでみてください。
(以下、第1章「プロの名手」より抜粋)
平素打つ麻雀というのは、ある程度システム化された作業と考えていい。これは私が仕事で毎日打つためでもあるが、データに裏打ちされた正着を日々淡々と繰り返すことが、トータルの成績を向上させるのは間違いない。ただ、自分の中では「そう単純ではない思考を含んだ打牌」というのも確かにあって、そういう一打を、敢えて言えば「プロの名手」として大切にしたい思いはある。
- 言語日本語
- 出版社マイナビ出版
- 発売日2014/6/13
- ファイルサイズ53853 KB
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商品の説明
著者について
須田 良規(すだ・よしき)
1975年生まれ。島根県出身。
東京大学工学部卒業。
日本プロ麻雀協会所属のプロ雀士で、第2期雀竜位戦2位、第5期雀王のタイトル獲得などの実績がある。
著書に「東大を出たけれど 麻雀に憑かれた男」(竹書房)がある。
1975年生まれ。島根県出身。
東京大学工学部卒業。
日本プロ麻雀協会所属のプロ雀士で、第2期雀竜位戦2位、第5期雀王のタイトル獲得などの実績がある。
著書に「東大を出たけれど 麻雀に憑かれた男」(竹書房)がある。
登録情報
- ASIN : B00KR5QVSI
- 出版社 : マイナビ出版 (2014/6/13)
- 発売日 : 2014/6/13
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 53853 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効になっていません。
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : 有効になっていません
- 本の長さ : 225ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 543,693位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,268位ギャンブル (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年7月15日に日本でレビュー済み
東大という場所は、勉強ができる人が集まる。ただ、中高までと違い、みんなで同じことをすることが時間は減るし、何をするのが正しいということがあるわけでもない。
好きなことをできる時間は飛躍的に増える一方で、コミュニケーションに長けていない場合は、自分の世界ばかり深めてしまう人もたくさんいる。
麻雀は、確率と運に支配され、どれほど理論的に打ったとしても、自分からしたら
「理不尽」とも思えるような負け方をしてしまうことも多々ある。
自分が正しい手を打ったのに負けた、あるいは次はもっとうまくやれるというような気持ちを、刺激する中毒性があるのだと思う。
真面目に会社員をしたところで、会社に搾取されるだけだという、ネガティブな本質の方を強く見てしまうと、運に支配されるが、その中でも確率論と読みを駆使して、勝つことのできる麻雀の方がフェアで、やりがいがあると感じてしまうのだろうか。
筆者は、持ち前の頭脳と、そして冷めた視線で周囲をきちんと観察していることを生かして、淡々とした優しい口調で、実際にあった局面を解説してくれている。
読み飛ばすのがもったいないので、ゆっくりと楽しんで読むことができた。
好きなことをできる時間は飛躍的に増える一方で、コミュニケーションに長けていない場合は、自分の世界ばかり深めてしまう人もたくさんいる。
麻雀は、確率と運に支配され、どれほど理論的に打ったとしても、自分からしたら
「理不尽」とも思えるような負け方をしてしまうことも多々ある。
自分が正しい手を打ったのに負けた、あるいは次はもっとうまくやれるというような気持ちを、刺激する中毒性があるのだと思う。
真面目に会社員をしたところで、会社に搾取されるだけだという、ネガティブな本質の方を強く見てしまうと、運に支配されるが、その中でも確率論と読みを駆使して、勝つことのできる麻雀の方がフェアで、やりがいがあると感じてしまうのだろうか。
筆者は、持ち前の頭脳と、そして冷めた視線で周囲をきちんと観察していることを生かして、淡々とした優しい口調で、実際にあった局面を解説してくれている。
読み飛ばすのがもったいないので、ゆっくりと楽しんで読むことができた。
2014年8月3日に日本でレビュー済み
全体的にとても読みやすかったです。
麻雀の戦術本は、往々にして読み物と言うよりは
麻雀を学ぶための参考書的要素が強かったと思いますが
(特に「ネマタ著『現代麻雀技術論』洋泉社出版」や「とつげき東北著『科学する麻雀』洋泉社出版」など)
この本は、電車の中でもすらすら読めました。
先の2つの麻雀本は、机に向かって勉強するための本。
この本は、移動中や寝る前に読むための本。
といった感じでしょうか。
もちろん、内容的にもとても勉強になるものでした。
先の2つの麻雀本は、ちょっと難しそうかなぁ〜という人や、
気軽に読める麻雀本を探している人には
是非手に取ってみて欲しい麻雀本です。
読みやすく且つ勉強になる本でした!
麻雀の戦術本は、往々にして読み物と言うよりは
麻雀を学ぶための参考書的要素が強かったと思いますが
(特に「ネマタ著『現代麻雀技術論』洋泉社出版」や「とつげき東北著『科学する麻雀』洋泉社出版」など)
この本は、電車の中でもすらすら読めました。
先の2つの麻雀本は、机に向かって勉強するための本。
この本は、移動中や寝る前に読むための本。
といった感じでしょうか。
もちろん、内容的にもとても勉強になるものでした。
先の2つの麻雀本は、ちょっと難しそうかなぁ〜という人や、
気軽に読める麻雀本を探している人には
是非手に取ってみて欲しい麻雀本です。
読みやすく且つ勉強になる本でした!
2014年8月3日に日本でレビュー済み
私は数多くの麻雀本を読んできた。ネマタ、とつげき東北、福地誠、渋川難波、ASAPIN、小倉孝、村上淳、小島武夫、灘麻太郎、古川凱章、井出洋介などなど。麻雀本はどうしても文章が単調になりがちだ。中には読むのが苦痛な本もあった。
しかしこの本は違う。文章が随所でキラリと光っている。戦術書として勉強になるだけでなく、純粋に読み物として面白いのだ。これだけ読み応えのある文章で書かれた戦術本は、他にはない。文章が読む者を惹きつけてやまないという点においては、須田良規に比肩し得るのは、阿佐田哲也くらいではないだろうか。
個々の戦術としては、暗刻と一盃口の複合形、両面と辺張の複合形、二向聴戻しの牌姿、などが勉強になった。麻雀が好きなら、買って損することはまずないだろう。
著者は、色覚障害者のために麻雀のカラーバリアフリー化にも尽力しているようだ。今後の活躍にも期待したい。
しかしこの本は違う。文章が随所でキラリと光っている。戦術書として勉強になるだけでなく、純粋に読み物として面白いのだ。これだけ読み応えのある文章で書かれた戦術本は、他にはない。文章が読む者を惹きつけてやまないという点においては、須田良規に比肩し得るのは、阿佐田哲也くらいではないだろうか。
個々の戦術としては、暗刻と一盃口の複合形、両面と辺張の複合形、二向聴戻しの牌姿、などが勉強になった。麻雀が好きなら、買って損することはまずないだろう。
著者は、色覚障害者のために麻雀のカラーバリアフリー化にも尽力しているようだ。今後の活躍にも期待したい。
2014年8月3日に日本でレビュー済み
麻雀の戦術本としても、エッセイとしても読みごたえがあります。著者の、麻雀と麻雀プレイヤに対する愛情が伝わってきます。読んで麻雀が強くなるかどうかはわかりませんが、自分自身、麻雀というゲームとより深く関わりたい、という思いを強くしました。