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涅槃への道: 仏陀の入滅 (ちくま学芸文庫 ワ 1-3) 文庫 – 2005/12/1
渡辺 照宏
(著)
- 本の長さ340ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2005/12/1
- ISBN-10448008956X
- ISBN-13978-4480089564
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2019年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筑摩書房刊「渡辺照宏著作集」2巻の文庫版による待望の単行本化である。本書は小乗の涅槃経の最も信頼できる解説書である。岩波文庫で刊行予定の渡辺照宏訳のパーリニッパナ経は訳者の突然の逝去により企画が流れてしまった。岩波文庫の中村元訳「ブッダ最後の旅」はその代わりである。その現代訳はまどろっこしく解りにくいため、先に本書を読み内容を把握しておかれることを強く御薦めします。訳のわかりにくい部分については本書の該当部分を参照することで理解が深まると思います。
2023年10月8日に日本でレビュー済み
これほど学術的・宗教的に確かな「釈尊の最期」は望めないのかもしれません。著者は『新釈尊伝』で優れた伝記を提供していますが、本作はその姉妹編といえます。
さて釈尊の最期を追う上でパーリ語経典や4種の漢訳(それにサンスクリット語経典の断片)が参照されます。テキストごとに差異が存在しますが、それは釈尊の最期について多くの信徒や宗派が関わり関心を持つ続けたということです。そして読み進めていくうちにまるで釈尊の臨終に立ち会っているかのような気分になります。
『新釈尊伝』に比べやや学問的な嫌いがありますが、それでも(あるいはだからこそ)読者の存在に迫るような迫力があります。読者には「怠らず。努めて」読むことを望みます。
さて釈尊の最期を追う上でパーリ語経典や4種の漢訳(それにサンスクリット語経典の断片)が参照されます。テキストごとに差異が存在しますが、それは釈尊の最期について多くの信徒や宗派が関わり関心を持つ続けたということです。そして読み進めていくうちにまるで釈尊の臨終に立ち会っているかのような気分になります。
『新釈尊伝』に比べやや学問的な嫌いがありますが、それでも(あるいはだからこそ)読者の存在に迫るような迫力があります。読者には「怠らず。努めて」読むことを望みます。