書評を書いて居なかった様なので、久しぶりに書架から取り出して見ました。数年前から「本當の半嶋史」に係る出版が何點か見られましたが、其の底本になっているのが本書では無いかと思われます。特に戰後ハングルだけになってしまい、自國の史書が讀めなくなってしまった彼の人々だけでなく、うっかりすれば日本人も忘れてしまいそうな事を本書は指摘して居ます。
第二章の「倭国と新羅は地續きだった」は、我々が太古の歴史を考える時に、ともすれば現在の地形で考えがちである事に改めて気付かされる内容です。色々な研究によって1万年前(縄文時代初期)頃までは大陸とは陸續きであった事が分かって居ますから、東を目指して移動した人類の到達点として其の頃の日本(に相当する場所)が一つの中心地であったという視點は重要です。日本が列島として分離されるまで半嶋は存在しなかった事は物理的にも明白なのですから。
第三章「國民に知らせたくない歴史がある」の原點も、日本列島の残渣として出来た土地であった事と關聯するのでしょうか。特に戰後ハングルだけになってしまって、漢字が讀めなくなった結果、改竄・捏造された話(第四章で謂うOINKや第五章で紹介される捏造神話)を容易に信じてしまう様になった事情を紹介して居ます。第六章は其の様な創作(?)が日本に流布されている状況への警告と騙されない為の視點を與えて呉れます。
十年前の出版ではありますが、陳旧化し無い内容ですし、感情を交えずに淡々と一次資料に基づいた論考を積み上げる書き方で、中々の良書だと思います。

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日韓がタブ-にする半島の歴史 (新潮新書 360) 新書 – 2010/4/20
室谷 克実
(著)
- 本の長さ223ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2010/4/20
- 寸法11 x 1.2 x 17 cm
- ISBN-104106103605
- ISBN-13978-4106103605
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出版社より
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日韓がタブーにする半島の歴史 | 悪韓論 | 韓国は裏切る | |
カスタマーレビュー |
5つ星のうち3.9
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5つ星のうち4.2
334
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5つ星のうち4.2
67
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価格 | ¥1¥1 | ¥1,251¥1,251 | ¥40¥40 |
【新潮新書】室谷克実 作品 | 日韓古代史の「常識」に異議を唱え、韓国の偏狭な対日ナショナリズムと、日本のあまりに自虐的すぎる歴史観で歪められた、半島史の新常識を提示する。 | 李朝時代から続く凄まじいまでの差別意識など、隣国の底流にある悪しき思考と行動とは。韓国メディア自身も報じていた数々の事実を冷徹な目で捉える。 | 隣国の病的な反日は止まらない──。なぜ、彼らは独善的に「正義」を叫び、勝手な「正しい歴史認識」を振りかざすのか。日韓関係の根幹を徹底解剖する。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2010/4/20)
- 発売日 : 2010/4/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 223ページ
- ISBN-10 : 4106103605
- ISBN-13 : 978-4106103605
- 寸法 : 11 x 1.2 x 17 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 428,473位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 931位新潮新書
- カスタマーレビュー:
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イメージ付きのレビュー

2 星
興味をそそるタイトル
各国の歴史資料はだいたい、自国に都合よく書かれていたり、改定されてしまった事実が多い。その中で専門家といわれる歴史家でも、たとえば未だに邪馬台国はあったのか? あったとすると九州地区か関西地区か?日本は天皇一族から誕生した?でも卑弥呼は天皇ではなく、また女性でもある。そして古墳群の発掘調査は宮内庁が事実の発見を恐れて、許可されない。つまり断定できるものは相当難しいと思われる。その点で一方的に偏った本文も、その点で同じ観点から、100%正しいものは存在しないと思われる。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年12月23日に日本でレビュー済み
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2022年3月6日に日本でレビュー済み
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史書をわかりやすく解説。日本の歴史学会等の定説を覆す史論。
しかし、何故日本史学会等の面々は、古代日韓関係をタブーにしているのか、と疑問。
そこを、もう二歩も三歩も踏み込んでくれたら、5ツ星。おしい!
しかし、何故日本史学会等の面々は、古代日韓関係をタブーにしているのか、と疑問。
そこを、もう二歩も三歩も踏み込んでくれたら、5ツ星。おしい!
2017年3月2日に日本でレビュー済み
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古代朝鮮半島の謎や現在の考え方が書かれています。日本(ヤマト)が主なのか従なのか分かりませんがその昔、朝鮮半島から百済・高句麗等から多くの人々が渡来したようです。いわゆる帰化人と言われますが、当時の人々はそのような意識ではなく国の意識でなく、迫害などから逃れるためのように思いました。
2014年10月4日に日本でレビュー済み
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朝鮮の欠陥が公に議論されるようになって久しい。中には感情的なものもあるが、多くはごく当然の指摘ばかりだ。これで怒りだしたり日本に責任転嫁するようでは話しにならないだろう。
そんな中でも本書はとくにオーソドックスなアプローチを行っている。端的に言えば一次資料を読み込む、それに終始している。これは歴史学における科学的アプローチの基本だ。そして朝鮮の正史と正史以外でもっともすぐれた知識人の書いた歴史書をを読み込む。
その結果わかることとして、古代には半島南部に日本人の政権があり、日本から稲作などの先進産業を移入したが、最終的に中国と南下してきた朝鮮国家により放棄せざるを得なくなった。しかし、かの地には膨大な物的証拠が残り、何より朝鮮の正史に明記されているということ。つまり、史実である。
しかし、朝鮮とその工作員により日本の朝鮮研究者が節を曲げて、非科学的な解釈を行い、朝鮮に阿った解釈を半世紀以上にわたり続けてきたことは不幸では済まされない。彼らは朝日新聞と同じく日本を裏切った。既に冥府に赴いた者は十王裁判で厳刑に処されただろう。生きている者は今のうちに懺悔するべきだ。
学問の自由はあるがそれは講義室での講義の自由だ。国と国民を害する自由は無い。
そんな中でも本書はとくにオーソドックスなアプローチを行っている。端的に言えば一次資料を読み込む、それに終始している。これは歴史学における科学的アプローチの基本だ。そして朝鮮の正史と正史以外でもっともすぐれた知識人の書いた歴史書をを読み込む。
その結果わかることとして、古代には半島南部に日本人の政権があり、日本から稲作などの先進産業を移入したが、最終的に中国と南下してきた朝鮮国家により放棄せざるを得なくなった。しかし、かの地には膨大な物的証拠が残り、何より朝鮮の正史に明記されているということ。つまり、史実である。
しかし、朝鮮とその工作員により日本の朝鮮研究者が節を曲げて、非科学的な解釈を行い、朝鮮に阿った解釈を半世紀以上にわたり続けてきたことは不幸では済まされない。彼らは朝日新聞と同じく日本を裏切った。既に冥府に赴いた者は十王裁判で厳刑に処されただろう。生きている者は今のうちに懺悔するべきだ。
学問の自由はあるがそれは講義室での講義の自由だ。国と国民を害する自由は無い。
2021年2月25日に日本でレビュー済み
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日本人は歴史に疎すぎる。日韓関係も学校で教えないし、自らも勉強しようとしない。この本はそういう日本人を覚醒させる本だ。皆が読むべき本であろう。
2020年1月18日に日本でレビュー済み
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4世紀頃より倭国と半島の影響は切り離せない関係にあった。この関係を無視しょうとする研究者の一人であろう。
2019年6月16日に日本でレビュー済み
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室谷先生の意見に感服致しました。
さすが韓国についてよくお分かりだと思いました。
さすが韓国についてよくお分かりだと思いました。
2019年9月11日に日本でレビュー済み
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半島と日本の歴史はどのようになっていたのだろうか?
私たちが中高で学んだことは、正しかったのだろうか?
昨今、「歴史認識」との言葉で隣国は大きな声をあげている。
いったい歴史の真実はどこにあるのか知りたかった。
筆者は半島の独自の歴史を解説している。
興味深い一冊である。
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