イヴ・サンローラン [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | イヴ・サンローラン, ピエール・トレットン, ピエール・ベルジェ |
言語 | フランス語 |
稼働時間 | 1 時間 43 分 |
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商品の説明
ペーター・ハントケ作“LaChevauchée sur le lac deConstance”
(『コンスタンス湖上の騎行』)のジャンヌ・モロー、デルフィーヌ・セイリグ、 サミー・フレイ、ジェラール・ドパルデューの衣裳をデザイン。
1974年 イヴ・サンローランとピエール・ベルジェはマルソー通り5番地にオートクチュール店を設立。
1976年 “Collection russe”(『コレクション・リュッス』=ロシア・コレクション)が大成功。
1977年 香水『オピウム』を作る。
1981年 マルグリット・ユルスナールのアカデミー・フランセーズ入会式の衣裳を作る。
1982年 オートクチュール設立20年を祝うパーティーでアメリカ・ファッションデザイナーズ協議会インターナショナルアワード受賞。
1983年 ニューヨークのメトロポリタン美術館で回顧展。同美術館で存命中のアーティストの展覧会が開かれるのは初めてだった。
1985年 北京の中国美術館で回顧展。
フランス共和国大統領よりレジオン・ドヌールを受章。
1986年 パリ、モード美術館で回顧展。
トレチャコフ美術館新ギャラリーで回顧展。
1987年 サンクトペテルスブルクのエルミタージュ美術館で回顧展。
オーストラリアのシドニー、ニューサウスウェールズ・アートギャラリーで回顧展。
1990年 東京、セゾン美術館でイヴ・サンローラン展。
1992年 バスティーユ・オペラでオートクチュール設立30年を祝う。
1998年 サッカーワールドカップフランス大会の際、スタッド・ド・フランスで300人のモデルによるショーを行う。
2001年 フランス共和国大統領よりレジオンドヌール勲章コマンドールに叙せられる。
2002年 1月7日、引退を決意。
1月22日、ポンピドーセンターで40年間の創作活動を回顧するショーを行う。
12月5日、ピエール・ベルジェ―イヴ・サンローラン基金を設立、公益性が認められる。
2007年フランス共和国大統領よりレジオンドヌール勲章グラン・オフィシエに叙せられる。
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : フランス語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 83.16 g
- EAN : 4527427649323
- 監督 : ピエール・トレットン
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 43 分
- 発売日 : 2011/10/28
- 出演 : ピエール・ベルジェ, イヴ・サンローラン
- 字幕: : 日本語
- 言語 : フランス語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
- 販売元 : アミューズソフトエンタテインメント
- ASIN : B005HYTXVG
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 35,679位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 191位外国のドキュメンタリー映画
- - 586位ドキュメンタリー (DVD)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ファッション界をリードしてきたのがこのイブ・サンローランであり、クリス
チャン・ディオールの後継者として、その不動の地位を確立するまでの
栄光や挫折、苦悩などを描いたドキュメンタリーです。
その生涯のパートナーであったピエール・ベルジュの語りはイブ・サン
ローランの私生活や喜びや苦悩など、私たちが知らなかった裏の姿を
浮き彫りにしています。
300人ものモデルを揃えた華やかなファッションショーの陰に、アルコール
やドラッグに依存しなければ生きていけないイブ・サンローランの姿という
ものを私たちに想像させます。精神的な限界に達した彼は人との接触を
完全に断ち、自分の世界に閉じこもってしまいます。
才能あるがゆえ、人々の大きな期待が彼を押しつぶそうとします。その
中で必死にもがき苦しむ姿をベルジュは淡々と語っていきます。イブ・
サンローランの死後、その美術収集品が競売にかけられるシーンはとても
印象的で、人生の光と影を鮮明に映し出していました。
シーンが随所で挿入されており、全体的に暗い内容になっている。
・存命の関係者から、イブ・サンローランの人となり、略歴を知ることができる。
・イブ・サンローランが過ごした別荘等を見ることができ、生活感を知ることができる。
・話が盛り上げる内容にはなっておらず、存命時の様子が淡々と語られる内容になっている。
当時の、偏見と虚飾に満ちたファッション業界の中で、イブ・サンローランは、マヌカンやカメラマンを選ぶ際、皮膚の色とか国籍にこだわらなかったと聞く。こういう点も好感を持てる。
彼の公私にわたる伴侶、ピエール・ベルジェは“栄光とは幸福の輝かしき葬列”というスタール夫人の言葉を引用して、栄光がイブにもたらしたのは、終わりのない創作の苦しみだったと述懐している。
最後のコレクションのフィナーレは感動的。バルバラのMa plus belle histoire d'amour…c'est vous(一番美しい思い出はあなたとの恋:字幕スーパー)が流れる中、ランウエイにシックなパンタロンスーツのカトリーヌ・ドヌーブがマイク片手に現れ、彼女も口ずさむ。最後の力を振り絞るかのように登場したイブをレティシア・カスタと両脇から天使のごとく優しく支えて……。
21歳でクリスチャン・ディオールの後継者となるも、アルジェリアでの戦争が激化する中、兵役不適格者の烙印を押され、ディオール社を解雇、独自ブランドを立ち上げる。5月革命、ミッテランの左派政権とピエール・ベルジェとの関わり等にも触れているので、フランス現代史のちょっとしたおさらいにもなる。
エンドロールが終わったと思いきや、才媛アリエル・ドンバールが歌うEn Saint Laurent(サンローランで着飾って:作詞はフィリップ・カトリーヌ)が流れる。Quitte à mourir autant etre belle, Quitte à mourir autant que ce soit en Saint Laurent……(文字化けするので、アクサン・シルコンフレクス省略)“美しいままで、サンローランを着ていられるのなら、死んでも構わない……”といった内容の歌詞だが、この上ない鎮魂歌だと思う。
自分の死を前に一つ一つを競売にかけその行先を見つめて、受け止めていくことに
彼の生き方の信念を感じた。
覚悟のある生き方であると思う。
じっくりとした深みがある。人一人として生きていく、そして死んでいく
それを間接的に感じられるドキュメンタリーだった。
そして服の素晴らしいこと、美術品の美しいこと
建物がとても壮麗で、見ごたえがあり
おすすめできる作品であると思う。
ちなみに二人は1976年に愛情のあるパートナーであることをやめ、ビジネスパートナーとなったが(要は一回別れている)
晩年はともに過ごしていたりと、いろいろ深くも難しい
別れがたい関係であったことがうかがえる。
彼はイヴとの関係を最後にこう言った。とても印象的であると思う。
I remember your first collection under your name and the tears at the end. Then the years passed. Oh, how they passed quickly. The divorce was inevitable but the love never stopped.
ドキュメンタリー映画とされていますが、予想に反して、
ファッションのことはあまり出てこず、
彼の公私のパートナーだったピエール・ベルジェと共に
二人で集めた美術コレクションや、時を過ごした邸宅の映像を中心軸として、
ベルジェが思い出と、サンローランへの想いを語っていきます。
次から次へと、いっそ、断片的でとりとめがないほどに切り替わり続ける映像は、
サンローランの50年来のパートナーであったベルジェの脳内回想を
そのまま観ているかのような錯覚に陥らせます。
このとりとめのない印象を与える映像展開は、序盤で、観る者に対し、
サンローランの死後のベルジェのある選択に疑問を抱かせますが、
それが一層、回想的世界に惹き込んでいく要因となっています。
映画の最後の最後で、ベルジェ自身が語る短い間接的な言葉が、
どんな直接的な言葉よりもその疑問に的確な答えを与えているところは芸術的と言ってもよく、
まさに、緻密な構成美のなせる業。
沈鬱な音楽が、それを際立たせています。
この映画の真の主人公は、イヴ・サンローランではなく、
「イヴ・サンローランを想うピエール・ベルジェ」という気がしました。
ただし、あまりにも切り替わり続ける画面がめまぐるしくて、
展開についていけない瞬間も確かにありました。
そのせいか、映画館に観にいった時には、
まだ半分も終わってないのに席をたった人が3組ぐらいいて、
「もったいない」と思うことしきり。
でも、最後まで観た人の大半が、パンフレットを購入していましたから、
最後まで観た人の評価は悪いものではなかったと思います。
個人的には、資料映像、俯瞰、分析、証言、回想、追慕など、
確かにドキュメンタリーの特質を持ちながら、(入り混じるシーンの効果で、)
103分の「一物語」として完結しえる、
虚構的、とでもいうようなストーリー性を含む
独特の脚本構成を持っているのが本当に好きでした。
やや不満足な内容でした。
せめて引退表明をした会見だけはノーカットで観たかったです。
ファッション業界のことは疎いので
表紙の人は俳優かと思ったら、本人だった。
俳優並みの立派な顔である。
ハリウッド的な盛り上がりを期待する人には向かないが
味わい深さがあるので、好きな人は好きだろう。
フランス人特有の詩的かつ長ったらしい、流暢な語りが際立つ。
彼らにとって詩的であることと長ったらしいことは矛盾しない。
最後のクリスティーズでの競売が私は気に入った。
彼の人となりだけの話だったら深みが半減してたと思う。
思い出のものが手を離れること、それが手に入れた時よりも
おそらくはるかに高額で落札されたことは、
色々な意味を含み、示唆しているように思える。
クリスチャン・ディオールの愛弟子であり、若くしてファッション界の頂点に君臨したイヴ・サンローラン。
晩年の彼の知られざる苦悩を映像全体で表現しているような空気の重い作品です。
全編を通して、彼の長年のパートナーであったピエール・ベルジェの語りで進行されていきます。
過去の映像に映るサンローランの姿にも悲壮感が漂っており、富と名声を得てもあらゆるプレッシャーから押しつぶされそうになっていたサンローランを不憫に思いました。
一年のうちに笑える幸せな瞬間が2度しかないなんて、、、
サンローランを知るには良い作品かと思います。