自分は平成生まれなので昭和天皇の生前の姿を拝見したことは無い。しかしながら、激動の昭和時代の天皇に興味があり購入した。
まず持って我々普通の庶民が昭和天皇実録の原本を読破し理解する時間もお金もない為本書は非常に有り難い。あくまで抜粋ではあるがその一端を伺い知る事は出来ると思う。
端的に言えばタイトルの通り、昭和天皇は大変ご苦労されたことと思う。まずいかに天皇と言えども即位された時はまだ25歳。その後の開戦時でも40歳。これで政府や軍部の要職についている人物と相対するのは並大抵のことではないであろう。
昭和天皇自身は優れた見識と世界観を持っておられたことかと思うが、いかんせん相対する要人側が舐めてるとは言わないまでも、根底にどこかでそういう気持ちがあったのではないかと推察する。
これが仮に1930年頃に50〜60代であったら、また少し変わってたのではないかと想像してしまう。

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「昭和天皇実録」の謎を解く (文春新書 1009) 新書 – 2015/3/20
最強メンバーは1万2000ページに及ぶ
激動の記録をどう読んだか?
初めて明らかにされた幼少期、軍部への抵抗、開戦の決意、聖断に至る背景、
そして象徴としての戦後。天皇の視点から新しい昭和史が浮かび上がる。
第一章 初めて明かされる幼年期の素顔
第二章 青年期の栄光と挫折
第三章 昭和天皇の三つの「顔」
第四章 世界からの孤立を止められたか
第五章 開戦へと至る心理
第六章 天皇の終戦工作
第七章 八月十五日を境にして
第八章 ‟記憶の王”として
激動の記録をどう読んだか?
初めて明らかにされた幼少期、軍部への抵抗、開戦の決意、聖断に至る背景、
そして象徴としての戦後。天皇の視点から新しい昭和史が浮かび上がる。
第一章 初めて明かされる幼年期の素顔
第二章 青年期の栄光と挫折
第三章 昭和天皇の三つの「顔」
第四章 世界からの孤立を止められたか
第五章 開戦へと至る心理
第六章 天皇の終戦工作
第七章 八月十五日を境にして
第八章 ‟記憶の王”として
- 本の長さ302ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2015/3/20
- 寸法11 x 1.5 x 17.4 cm
- ISBN-104166610090
- ISBN-13978-4166610099
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2015/3/20)
- 発売日 : 2015/3/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 302ページ
- ISBN-10 : 4166610090
- ISBN-13 : 978-4166610099
- 寸法 : 11 x 1.5 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 327,473位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 657位文春新書
- カスタマーレビュー:
著者について
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1930年、東京・向島生まれ。
東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。松本清張、司馬遼太郎らの担当編集者をつとめる。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などをへて作家。「歴史探偵」を名乗り、おもに近現代史に関する著作を発表。
著書は『日本の一番長い日』、『漱石先生ぞな、もし』(正続、新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)、『幕末史』など多数。『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
官製の天皇一代の記録としての『昭和天皇実録』の読み解きを、
半藤氏と保阪氏の対談が柱となり、一部を鼎談として、語り合
って行きます。
幼年期から青年期が磯田氏を加えた鼎談、満州事変から終戦ま
でが対談、それ以降が御厨氏を加えた鼎談という形式です。
『昭和天皇実録』という大著を断片的に取り上げて行きますの
で、その全貌が見える訳ではありません。
それでも歴史と苦闘される昭和天皇像が現れて来ます。
顕著なのは、陸軍が天皇の存在を軽んじていたことですが、その
要因を長州の下剋上体質に見る磯田氏の指摘には、納得させられ
ました。
また昭和天皇の立場が、「立憲君主」、「大元帥」、そして神
の裔としての「大天皇」であるという、半藤氏の見解には感心
しました。
この本の内容としては、戦争期が中心であり、戦後は薄い気が
します。
半藤氏と保阪氏の対談が柱となり、一部を鼎談として、語り合
って行きます。
幼年期から青年期が磯田氏を加えた鼎談、満州事変から終戦ま
でが対談、それ以降が御厨氏を加えた鼎談という形式です。
『昭和天皇実録』という大著を断片的に取り上げて行きますの
で、その全貌が見える訳ではありません。
それでも歴史と苦闘される昭和天皇像が現れて来ます。
顕著なのは、陸軍が天皇の存在を軽んじていたことですが、その
要因を長州の下剋上体質に見る磯田氏の指摘には、納得させられ
ました。
また昭和天皇の立場が、「立憲君主」、「大元帥」、そして神
の裔としての「大天皇」であるという、半藤氏の見解には感心
しました。
この本の内容としては、戦争期が中心であり、戦後は薄い気が
します。
2015年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
膨大な「実録」を読む暇がない私にとって、昭和天皇をめぐる諸々のポイントが手っ取り早くわかるたいへんありがたい本でした。
以下、個人的に勉強になった箇所です。
・「下が独走して上を従わせる」日本陸軍の精神的源流は長州藩。日本陸軍は長州藩の派生体である
・二二六の時、反革命をやろうとした疑いがある石原莞爾(面白い推論です)
・昭和12年のトラウトマン工作 石原莞爾はじめ参謀本部は珍しく戦線拡大に不賛成だった。逆に陸軍省の将校と近衛内閣が拡大に突き進む(歴史はまさに千変万化、なんでもアリです)
・「大東亜戦争」という名称は開戦の詔勅には書いていない。開戦後12月12日の閣議で決めた(やっぱりあとづけだったのね)
・終戦の詔勅の有名なフレーズ「絶えがたきを堪え、忍びがたきを忍び…」は国民に向けてというより、興奮して何をしでかすかわからない陸軍に向けてのメッセージだった(ナルホドねえ)
などなど、他にも興味深い記述に堪能しました。
以下、個人的に勉強になった箇所です。
・「下が独走して上を従わせる」日本陸軍の精神的源流は長州藩。日本陸軍は長州藩の派生体である
・二二六の時、反革命をやろうとした疑いがある石原莞爾(面白い推論です)
・昭和12年のトラウトマン工作 石原莞爾はじめ参謀本部は珍しく戦線拡大に不賛成だった。逆に陸軍省の将校と近衛内閣が拡大に突き進む(歴史はまさに千変万化、なんでもアリです)
・「大東亜戦争」という名称は開戦の詔勅には書いていない。開戦後12月12日の閣議で決めた(やっぱりあとづけだったのね)
・終戦の詔勅の有名なフレーズ「絶えがたきを堪え、忍びがたきを忍び…」は国民に向けてというより、興奮して何をしでかすかわからない陸軍に向けてのメッセージだった(ナルホドねえ)
などなど、他にも興味深い記述に堪能しました。
2015年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
半藤さんはすごいねえ。
そのひとことにつきる。
保坂さんの追蹤は余計だと思いますが、それでも現在にいたる昭和史をきちんと理解できた。
余人をもってかえがたいとはこういう人をいうのですね。
そのひとことにつきる。
保坂さんの追蹤は余計だと思いますが、それでも現在にいたる昭和史をきちんと理解できた。
余人をもってかえがたいとはこういう人をいうのですね。
2015年7月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
史実や資料に基づいた議論で、歴史の読み方を再勉強しました。
事実無根の思い込みや特定のイデオロギーを持って歴史を語る学者や新聞社、出版元も
存在するが、彼らも反省し、書き直してほしい。
事実無根の思い込みや特定のイデオロギーを持って歴史を語る学者や新聞社、出版元も
存在するが、彼らも反省し、書き直してほしい。
2015年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昭和天皇の生涯がどの様なものだったのか、が良くわかると思います。
また、天皇の苦労が良くわかるものだと思います。
また、天皇の苦労が良くわかるものだと思います。
2015年7月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
陛下の苦悩、平和への思い、とりまき(重臣)の現状特に日本の力の認識の無さ、あきれた。