新バージョンを観ている方に是非改めて観ていただきたい最高峰の作品。
新バージョンにはひよこは出ません。
キーワードはのび太としずかとリルルとの関係性です。
自分を襲った相手を介抱し、リルルを手当てするしずかは「矛盾したことをするのが人間なのよ」と言います。
ここからが今作品の最大の分岐点となります。
語り尽くせばキリがありませんが、端的に言うと、人を思いやる心の集大成が平和な国となるということです。
恐らく藤子不二雄先生は他国からの侵略による関係性、構築の仕方について警鐘を鳴らしていたのだと思います。
今のコロナ禍にも当てはまってくる内容です。
最後にのび太が居残りをしたシーンの中でリルルらしき少女を見かける際に、「リルルかな?観光できてるのかな」と呟く場面があります。
観光として来れる事自体が、平和の象徴です。
人類の繰り返してきた戦争への警鐘を鳴らした最高傑作作品ということを心に刻みつけたいと思う。