あとがきまで読んでほしい!
主人公の音彦が売れっ子俳優の飛滝に恋をして、と書くと単調な物語のように思えますが、そんなことはありません。
売れない自分、実力派の俳優、二人暮らしの中でみえてくる空虚と滲み出る情愛。お仕事BLとしてもばっちり楽しめます。
裏テーマは、ひとは一人では生きていけない、ではないでしょうか。映画監督は一人で映画を作れないし、俳優ひとりでも作品はできない。
ひとりじゃないから、人間は成長して、なにかを生み出すことができる。愛することも、相手がいなければできないこと。
主人公が大根役者、と自負してしまうところも好きです。あー続きが楽しみ!

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顔のない男 (キャラ文庫 こ 2-6) 文庫 – 2003/7/1
- 本の長さ247ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2003/7/1
- ISBN-104199002731
- ISBN-13978-4199002731
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登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2003/7/1)
- 発売日 : 2003/7/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 247ページ
- ISBN-10 : 4199002731
- ISBN-13 : 978-4199002731
- Amazon 売れ筋ランキング: - 994,847位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 9,515位ボーイズラブノベルス (本)
- - 23,129位日本文学
- - 199,997位文庫
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著者について
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6月9日生まれ。東京都出身・栃木県在住 (「BOOK著者紹介情報」より:本データは『決別の塔』(ISBN-10:4861344263) が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年2月3日に日本でレビュー済み
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自分を無くしてしまったからこそすべての他者になりきることが出来る「天才」役者。ある意味とても悲しい存在なのかもしれないと思わされました。
彼が役としての「怜士」でなく、音彦自身を愛するようになったのは、どうしてだったのだろう…
音彦も監督も誰でもない飛滝自信を知っていたはず。
でも、監督が役者としての飛滝を愛し、彼に自己を消すように求めたのに対して、音彦だけが、「兄」の向こうにいる何者でもない飛滝を愛したからなのか。
BLという範疇を超えて素晴らしいと思うけれど、ちゃんとロマンスも用意されていて、その点でもとても満足できます。
彼が役としての「怜士」でなく、音彦自身を愛するようになったのは、どうしてだったのだろう…
音彦も監督も誰でもない飛滝自信を知っていたはず。
でも、監督が役者としての飛滝を愛し、彼に自己を消すように求めたのに対して、音彦だけが、「兄」の向こうにいる何者でもない飛滝を愛したからなのか。
BLという範疇を超えて素晴らしいと思うけれど、ちゃんとロマンスも用意されていて、その点でもとても満足できます。
2021年3月20日に日本でレビュー済み
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面白かった。こういうストーリーは好きです。僕の行方という話があったが、似た雰囲気が少しあって、最後はハッピーエンドで幸せ気分!
2005年2月13日に日本でレビュー済み
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良かったです。考えてみれば誰にも経験があること、かもしれません。
自分の考えだと思っていることもファッションも誰風、みたいな。それを極端な話、全く自分というものを殺し、一人の役になりきってしまう。このために映画に撮らない部分まで私的生活を役柄に合わせてクランクインまで頑張らせる監督というのは、極限状態まで天才役者である主人公を屈服させているわけですが。
計算外というのはあって、「売れない役者」にさらわれてしまう。それでも、この監督がこの憎きライバルの出ている部分をカットできなかったのは、何より自分自身の芸術や意識を踏みにじることをプライドが許さなかったのでしょうか。
星1つの不足分は、欲をかいてしまいますが、弟役君にもう少し煩悶してもらいたかったかなと思った分です。彼が役者としてこの役をどう解釈したか。
自分の考えだと思っていることもファッションも誰風、みたいな。それを極端な話、全く自分というものを殺し、一人の役になりきってしまう。このために映画に撮らない部分まで私的生活を役柄に合わせてクランクインまで頑張らせる監督というのは、極限状態まで天才役者である主人公を屈服させているわけですが。
計算外というのはあって、「売れない役者」にさらわれてしまう。それでも、この監督がこの憎きライバルの出ている部分をカットできなかったのは、何より自分自身の芸術や意識を踏みにじることをプライドが許さなかったのでしょうか。
星1つの不足分は、欲をかいてしまいますが、弟役君にもう少し煩悶してもらいたかったかなと思った分です。彼が役者としてこの役をどう解釈したか。
2007年1月2日に日本でレビュー済み
タイトルがいいです。すごく好奇心をそそられます。読み始めもいいです。そうか、役者だったのか、なるほどね。 中盤は一番の盛り上がり。ほかの方々が絶賛されるとおり、役者と本人の境目に引き込まれます。弟役の彼もすごくいい。文章も魅力的で、さすが、評価が高いだけあるなぁ、と引き込まれていました。
だがしかし、映画を撮り終わって、ラストが! 役が終わったら、ちょっと、キャラ普通のにいちゃんすぎやしません???? 拍子抜け。あんだけすごい演技する人なのに、なんか、かるーい、普通の人になっちゃうし、受けも、軽い…。
期待しすぎた分、がっくし、という感じでした。
だがしかし、映画を撮り終わって、ラストが! 役が終わったら、ちょっと、キャラ普通のにいちゃんすぎやしません???? 拍子抜け。あんだけすごい演技する人なのに、なんか、かるーい、普通の人になっちゃうし、受けも、軽い…。
期待しすぎた分、がっくし、という感じでした。
2018年6月25日に日本でレビュー済み
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この作品を数年前から定期的に何度も繰り返し読みました! 今回はいつでも読みたいときに読めるように電子書籍購入しました。何度読んでも飽きのこない良い作品です♪
2011年5月26日に日本でレビュー済み
こちらの作家さんは 初めてだったのですが、レビュー件数が多かったので読んでみました。
見事にハマッて、夜中になっても読み終わるまで眠れませんでした。2・3も読みます。
見事にハマッて、夜中になっても読み終わるまで眠れませんでした。2・3も読みます。
2009年7月14日に日本でレビュー済み
過激なステージママに育てられて、演じることが日常になっている天才俳優飛滝は、役に入り込んでしまうと自分と役の区別がつかなくなってしまう。相手役に抜擢された音彦は、飛滝と一緒に演じるうちに、彼に惹かれ素顔の飛滝をつかまえたいと願う。最高の恋人も冷酷な悪役も演じることができる飛滝とのスリリングな日々。(じつはヘタレ攻め)
劇中、音彦演じる弟が殺される。そのことによって兄(飛滝)の怒りと悲しみがクライマックスにつながるという筋書きだ。しかし音彦は思う。架空の話とはいえ、兄弟で幸せな日々の生活を送っていた弟の気持ちがある。弟を大事に思う兄の気持ちがある。それを踏みにじるような筋書きでいいんだろうか?と。そういう視点があるからこそ、剛さんの作品は読んでいて安心できるのだと思う。
劇中、音彦演じる弟が殺される。そのことによって兄(飛滝)の怒りと悲しみがクライマックスにつながるという筋書きだ。しかし音彦は思う。架空の話とはいえ、兄弟で幸せな日々の生活を送っていた弟の気持ちがある。弟を大事に思う兄の気持ちがある。それを踏みにじるような筋書きでいいんだろうか?と。そういう視点があるからこそ、剛さんの作品は読んでいて安心できるのだと思う。