この本は日本で出版されて２０年になります。ベストセラーになると同時に本書に対して、
太古の高度な文明などは存在しないと、嘲笑とともに批判の嵐が飛び交いました。
しかし、トルコで発見された遺跡「ギョベックリ・テペ」は、「少なくとも」１２０００年前以上さかのぼる事が判明しており、
インドネシアの遺跡「グヌンパダン」もまた、「少なくとも」２２０００年以上前にさかのぼる事が明らかになっています。
これらの事実だけでも、「神々の指紋」が指摘した、有史以前の文明の存在の可能性は高いと言えます。
この本はフィクションだ、インチキ、オカルトだという人は多いでしょう。しかしそういう人々が、例えば第５部「天空の機械」で
指摘している、「歳差運動」のミステリーについて、正確に理解できているかどうか、非常に怪しいところです。歳差運動は
本書の最重要テーマのひとつであり、それを理解もせず、ただ批判本（正確には便乗本）を読んだだけで、本書を全否定
できたと思っているなら、それは思い上がり、早とちりに他なりません。
もちろん、書かれた内容が「１００％」正しい筈はありません（世の中の全ての本と同様に）。しかし、基本的な骨子は
現代文明にとって、非常に重要なものです。いずれ、この本が真実に近い所にあった事は立証されるでしょう。
くだらない批判などに怯まない勇気と、確かな知性を持った者のみが、本書を通じて真実に近づくことができます。
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