先にレビューされてる方が殆ど良い点を仰ってくださってますので個人的な感想を。。
まず一言で言うならTSUTAYAで旧作レンタルで映画版を見るなら600円ほど出してこちらを読んだ方が後悔はしません、という事を伝えときます。
それぐらい小説版の『実写版 進撃の巨人』はしっかりとした作品に仕上がっています。
地の文の特徴としては個人的には読みやすさが一番印象に残りました。
そして、この小説を執筆された方の進撃に対しての愛も(笑)
例えば?そうですね、原作漫画4巻において重要なエレンのあるセリフが実写映画と違って登場したりしますね。あそこは個人的にニヤつきが止まらず、とても胸が踊りました。
読みやすさが特徴的と前述しましたが、具体的には立体機動シーンにおいてのこと細やかな描写、その間の無駄のない各キャラの心理描写や補完的要素の大きい説明がとても分かりやすく、そういった点が個人的に1番良かったと感じています。
実写映画を見て後悔された方は是非こちらを読んでみてください。原作とはまた違った形で作り込まれた実写版ならではの設定がこの人の作品ならとても納得いく形で理解できると思います。

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小説 映画 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN (KCデラックス) コミック – 2015/8/7
日本が世界に誇る“怪物”コミックを、最高峰のクリエイターが集結し完全実写映画化!! 豪華キャストで描く、この実写映画の前篇を最速ノベライズ化! 新たなる“進撃”の世界を小説でも体感せよ!!
百年以上前、突如現れた巨人たちに人類の大半は喰われ、文明は崩壊した━━。
この巨人大戦を生き残った者たちは巨人の侵攻を防ぐため、巨大な壁を三重に築き、内側で生活圏を確保して平和を保っていた。だが百年、壁が壊されなかったといって、今日、壊されない保証はどこにもない━━。
百年以上前、突如現れた巨人たちに人類の大半は喰われ、文明は崩壊した━━。
この巨人大戦を生き残った者たちは巨人の侵攻を防ぐため、巨大な壁を三重に築き、内側で生活圏を確保して平和を保っていた。だが百年、壁が壊されなかったといって、今日、壊されない保証はどこにもない━━。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2015/8/7
- 寸法18 x 12.8 x 2.2 cm
- ISBN-104063773248
- ISBN-13978-4063773248
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年12月2日に日本でレビュー済み
2015年、良くも悪くも話題作だった映画「進撃の巨人」前篇のノベライズ。邦画のノベライズというと、脚本に多少の地の文を追加しただけのような出来の悪いものも見られますが、こちらのノベライズはしっかりと文章が書きこまれており小説としての読み応えを十分に感じることができました。講談社の紹介ページで冒頭の試し読みができますが、読んでみて文章表現が気に入った方なら、映画本編を見ていなくても小説作品として楽しめるのではないかと思います。
さて本小説の感想ですが、表題にもある通り『どうして映画はこうならなかったのか』というのが一番の感想です。原作からの設定変更や役者さんの演技以前に、唐突な展開や描写不足でストーリーそのものが破たん気味だった映画版と比較すると、物語としての完成度には雲泥の差があるといっても過言ではありません。
本作品の評価点は以下の3点になります。
1つめは『映画でおかしかった描写や唐突過ぎる展開の変更、補完』。具体的に例を挙げると「人の声に反応する巨人の領域で普通に会話をする」「子供の声に反応するヒアナ」「サンナギVS巨人」「リンゴ大好きシキシマ隊長」「戦場でのいきなりなラブシーン」といった描写はいずれも削除、もしくは不自然でない形になる様に改変されています。特にシキシマに関しては、映画のように不自然にエレンを煽る描写はなく、煽るような言動をしつつもしっかりと導き手をしているのが印象的です。もちろんこれら以外でも、話の展開や描写を変えずに、その意味合いを変えたり描写を補完したりすることで、ストーリーの不自然さは大幅に軽減されています。
2つめは『設定やキャラの掘り下げ』。大幅な変更をした割にはさほど詳しく描写されていなかった映画版の設定が詳細に記載されています。壁の中の政治体制やエネルギー事情、エレン達が参加する前に行われていた壁奪還作戦について等、中にはこれを削ったから映画はよく分からなくなったんだ……と思うようなものもありました。また、映画では碌な描写が無かったヒアナ、フクシ、リル、ソウダ、クバルに関しても描写が追加されており、特にクバルが自身の思想を語るシーンは作品の根幹に関わる重要なシーンだった様に思われました。(もちろん映画には無いシーンです)
3つめは『原作寄りな変更』。エレンとミカサ、アルミンの主人公組は口調や性格が変更されて、より原作寄りになっています。特にアルミンは頭脳担当として描写が大幅に追加されており、小説オリジナルのクバルとの対話シーンを始め見所が多くなっています。ミカサについては全体的に登場シーンが少ないですが、その分批判の多かったシキシマとの関係についても描写が減らされており、逆にエレンとの関係性を強化する原作を思い出させるエピソードが追加されています。そして主人公のエレンですが、映画のようなヘラヘラした現代の若者といった感じが大分抑えられています。原作と比較すると違和感を感じる人もいるかと思いますが、一人で巨人に立ち向かう等、しっかりと主人公しているなと感じました。またキャラ以外でも、設定やセリフ、用語の所々に原作の要素が取り入れられており、原作ファンであれば結構ニヤリと出来るのではと思います。(個人的に笑ってしまったのは、ハンジに関連するあるメタネタです)
長々と書いてしまいましたが、冒頭にも書いた通り、個人的には単なるノベライズではなく小説として楽しむことができた作品でした。より映画への理解を深めたい方や映画の出来に満足できなかった方は勿論、映画を見ていない方や原作ファンの方も、少しでも興味があればぜひ一読されてみてはと思います。
さて本小説の感想ですが、表題にもある通り『どうして映画はこうならなかったのか』というのが一番の感想です。原作からの設定変更や役者さんの演技以前に、唐突な展開や描写不足でストーリーそのものが破たん気味だった映画版と比較すると、物語としての完成度には雲泥の差があるといっても過言ではありません。
本作品の評価点は以下の3点になります。
1つめは『映画でおかしかった描写や唐突過ぎる展開の変更、補完』。具体的に例を挙げると「人の声に反応する巨人の領域で普通に会話をする」「子供の声に反応するヒアナ」「サンナギVS巨人」「リンゴ大好きシキシマ隊長」「戦場でのいきなりなラブシーン」といった描写はいずれも削除、もしくは不自然でない形になる様に改変されています。特にシキシマに関しては、映画のように不自然にエレンを煽る描写はなく、煽るような言動をしつつもしっかりと導き手をしているのが印象的です。もちろんこれら以外でも、話の展開や描写を変えずに、その意味合いを変えたり描写を補完したりすることで、ストーリーの不自然さは大幅に軽減されています。
2つめは『設定やキャラの掘り下げ』。大幅な変更をした割にはさほど詳しく描写されていなかった映画版の設定が詳細に記載されています。壁の中の政治体制やエネルギー事情、エレン達が参加する前に行われていた壁奪還作戦について等、中にはこれを削ったから映画はよく分からなくなったんだ……と思うようなものもありました。また、映画では碌な描写が無かったヒアナ、フクシ、リル、ソウダ、クバルに関しても描写が追加されており、特にクバルが自身の思想を語るシーンは作品の根幹に関わる重要なシーンだった様に思われました。(もちろん映画には無いシーンです)
3つめは『原作寄りな変更』。エレンとミカサ、アルミンの主人公組は口調や性格が変更されて、より原作寄りになっています。特にアルミンは頭脳担当として描写が大幅に追加されており、小説オリジナルのクバルとの対話シーンを始め見所が多くなっています。ミカサについては全体的に登場シーンが少ないですが、その分批判の多かったシキシマとの関係についても描写が減らされており、逆にエレンとの関係性を強化する原作を思い出させるエピソードが追加されています。そして主人公のエレンですが、映画のようなヘラヘラした現代の若者といった感じが大分抑えられています。原作と比較すると違和感を感じる人もいるかと思いますが、一人で巨人に立ち向かう等、しっかりと主人公しているなと感じました。またキャラ以外でも、設定やセリフ、用語の所々に原作の要素が取り入れられており、原作ファンであれば結構ニヤリと出来るのではと思います。(個人的に笑ってしまったのは、ハンジに関連するあるメタネタです)
長々と書いてしまいましたが、冒頭にも書いた通り、個人的には単なるノベライズではなく小説として楽しむことができた作品でした。より映画への理解を深めたい方や映画の出来に満足できなかった方は勿論、映画を見ていない方や原作ファンの方も、少しでも興味があればぜひ一読されてみてはと思います。