“飾り”原稿用紙という商品名ですから飾り部分の魅力が他一般の原稿用紙には無い最大の売りな筈で、筆者もまずそこに惹かれて購入したのですが、実使用してみて筆触の快適さにこんなに魅了されるとは思わなかった。目で画像を見ただけではわからない、書いてこそわかるサプライズです。
喩えとして適切かわかりませんが「イチゴショートならありふれているけどメロンショートって珍しいし贅沢感ある」と思って注文したら・・メロンもさることながらスポンジ生地が超美味しい!段にはさんだクリーム絶品!・・という驚き。
腱鞘炎とお友達になってから、硬筆は選んで選んで現在はuniジェットストリームとゼブラsurariとPILOTアクロボールを交互に使用していますが、どれでもとにかくペンを紙面に当てたときの感触、すべり、回り、止まりが自由自在。久々にペンが“自分のものになって、自分でコントロールできている”感覚が味わえて、書き仕事に向かう時間が楽しみになりました。
以前は、“原稿用紙は厚手のほうが安定感があって書きやすい”となんとなく思い込んでいたのですが、本品は決して顕著にもっちり厚手なわけではないのに、ペンの走りにも手の動きにもつられないし、かつ、逆らわない。
シロウトの想像ですが、紙の、“繊維としての肌理”が均一でほどよく緻密なのが、驚嘆すべき書き味の源ではないかと思います。
“原稿”用紙としては、普通、天地左右の白地は手校正の赤を入れるための貴重なスペースなので、ここが飾りで埋まっている本品は異端と言うか邪道なのでしょうが、広い意味の“書簡”箋としては、マス目効果で自然と読みやすい字間・行間で書けるし、長所しか見当たりません。
実は当地にはこのシリーズを扱う実店舗も中心街にはあり、最初に“鋼導管”が気に入ったのですが、この“海洋巡”だけはなぜか置いていなかったのでamazonで注文しました。前者には、鋼管の合間からハリネズミさんやパンダさんが顔を出しているイラストを描き加えてお手紙を出したりしました。本品は、飾り図案の風通しの良さを活かして、“長めの残暑お見舞い“をまず書いてみようと思います。
ブランド | あたぼうステーショナリー |
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色 | アソート |
材質 | キンマリSW |
用紙サイズ | A4 |