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家庭でできる法事法要 単行本(ソフトカバー) – 2008/2/26
橋爪 大三郎
(監修, 読み手)
この本には、家庭で行なう「法事・法要」のやり方が、書いてあります。
「法事・法要」といっても、かた苦しく考えないでください。家族や親しい人びとが集まって、亡くなったあの人をしのぶ。子どもの「誕生日」を祝うように、大事な人をそのゆかりの日に思い出す「メモリアル」があっていい、と思います。いわば、「手づくりのご法事」です。
ふつうの「法事」は、三回忌、七回忌などのとき、親戚がおおぜい集まります。お寺でお坊さんがお経を読み、お墓に参り、そのあと一緒に食事をして、おしまいです。
こういう集まりもよいのですが、かた苦しくて気づかれするし、子どもは退屈します。お金だってかかります。手軽に、そう何回も開くわけには行きません。
この本が提案するのは、もっと手軽に、家庭でできる集まりです。
家族の手でやるので、お坊さんは呼びません。
心がこもっていれば、それでいいのです。
けれども、セレモニー(儀式)である以上、形式も大切です。そこで、どんなふうな式次第で行なったらいいか、台本をつくって、くわしく書いてみました。
ですから、この本が一冊あれば、「やさしかったおばあちゃんの思い出に、お父さん、お母さん、子どもたちがそろってダイニング・テーブルを囲み、ちょっと改まった思い出の会をする」なんていうことが、簡単にできるのです。
日本人は大部分が、仏教徒です。家ごとに宗旨が決まっていて、誰かが死ねば、お寺に連絡してお坊さんにお経をあげてもらい、お葬式を出します。戒名やお墓も、お寺の世話になります。
ところが、ふだんは、仏教にあんまり関心がない。お葬式になってから、「うちの宗旨はなんだっけ?」と、あわてることになります。お寺やお坊さんとつきあいもないし、まして、仏教が人間の生き死にをどう説明しているかなんて、考えることもありません。
「仏教徒のはずだけど、その先のくわしいことはよくわからない」、つまり、「仏教系無宗派」の日本人が、とても増えているのではないでしょうか。
そこで、この本では、仏教のごく基本的な知識も紹介しました。
亡きひとをしのぶセレモニーでは、短いお経を読みます。お経の意味が、なおよく理解できるのではないかと思います。
どんなに世の中が変化しても、変わらない真実があります。たとえば、人間の生き死には、個々人の自由になりません。そうした真実をみつめることが、自分の生き方を反省し、家族のきずなを確かめる基礎になると思います。
人間はみな死ぬ、という厳粛な事実。人間の力を超えた真理と、家族が向きあう場が、この本の提案する「手づくりのご法事」です。仏教の考え方にのっとって行なう、このセレモニーを通じて、家族がよみがえり、この混乱した時代に、人間の生きる道が見えてくると思います。
どうか、それぞれのご家庭の流儀で、故人をしのぶ「手づくりの法事」をしてください。
「法事・法要」といっても、かた苦しく考えないでください。家族や親しい人びとが集まって、亡くなったあの人をしのぶ。子どもの「誕生日」を祝うように、大事な人をそのゆかりの日に思い出す「メモリアル」があっていい、と思います。いわば、「手づくりのご法事」です。
ふつうの「法事」は、三回忌、七回忌などのとき、親戚がおおぜい集まります。お寺でお坊さんがお経を読み、お墓に参り、そのあと一緒に食事をして、おしまいです。
こういう集まりもよいのですが、かた苦しくて気づかれするし、子どもは退屈します。お金だってかかります。手軽に、そう何回も開くわけには行きません。
この本が提案するのは、もっと手軽に、家庭でできる集まりです。
家族の手でやるので、お坊さんは呼びません。
心がこもっていれば、それでいいのです。
けれども、セレモニー(儀式)である以上、形式も大切です。そこで、どんなふうな式次第で行なったらいいか、台本をつくって、くわしく書いてみました。
ですから、この本が一冊あれば、「やさしかったおばあちゃんの思い出に、お父さん、お母さん、子どもたちがそろってダイニング・テーブルを囲み、ちょっと改まった思い出の会をする」なんていうことが、簡単にできるのです。
日本人は大部分が、仏教徒です。家ごとに宗旨が決まっていて、誰かが死ねば、お寺に連絡してお坊さんにお経をあげてもらい、お葬式を出します。戒名やお墓も、お寺の世話になります。
ところが、ふだんは、仏教にあんまり関心がない。お葬式になってから、「うちの宗旨はなんだっけ?」と、あわてることになります。お寺やお坊さんとつきあいもないし、まして、仏教が人間の生き死にをどう説明しているかなんて、考えることもありません。
「仏教徒のはずだけど、その先のくわしいことはよくわからない」、つまり、「仏教系無宗派」の日本人が、とても増えているのではないでしょうか。
そこで、この本では、仏教のごく基本的な知識も紹介しました。
亡きひとをしのぶセレモニーでは、短いお経を読みます。お経の意味が、なおよく理解できるのではないかと思います。
どんなに世の中が変化しても、変わらない真実があります。たとえば、人間の生き死には、個々人の自由になりません。そうした真実をみつめることが、自分の生き方を反省し、家族のきずなを確かめる基礎になると思います。
人間はみな死ぬ、という厳粛な事実。人間の力を超えた真理と、家族が向きあう場が、この本の提案する「手づくりのご法事」です。仏教の考え方にのっとって行なう、このセレモニーを通じて、家族がよみがえり、この混乱した時代に、人間の生きる道が見えてくると思います。
どうか、それぞれのご家庭の流儀で、故人をしのぶ「手づくりの法事」をしてください。
- 本の長さ198ページ
- 言語日本語
- 出版社径書房
- 発売日2008/2/26
- ISBN-104770501986
- ISBN-13978-4770501981
商品の説明
著者について
1948年神奈川県に生まれる。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻教授(社会学)。同大学世界文明センター副センター長を兼務。『言語ゲームと社会理論』『仏教の言説戦略』(以上、 勁草書房)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)、『「心」はあるのか』(ちく ま新書)、『人間にとって法とはなにか』『アメリカの行動原理』(以上、PHP新書)、『社会の不思議』(朝日出版社)など、著書多数。
登録情報
- 出版社 : 径書房; 初版 (2008/2/26)
- 発売日 : 2008/2/26
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 198ページ
- ISBN-10 : 4770501986
- ISBN-13 : 978-4770501981
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,148,245位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
著者について
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