期待を超えてきました。
もう少しウェットでダークなアルバムを想定していましたが、
いやむしろ、もの凄いエネルギーに満ち溢れ、
わずかなフラストレーションをスパイスとして利かせたか。
(トレイラーでは聴いてましたけど)
①~②にかけてのクラシカルな楽曲も、かつての
イングヴェイ~シュラプネル系の「ネオクラシカル」とは
一線を画している。
クラシカルだが、広がりを感じさせ、かつ攻撃的。
スピードチューンの⑦、個人的に現在1番お気に入りの⑧、
Yama-B氏をヴォーカルに迎えることを十分に意識し、
精緻に結合されていると思う。
とにかく今回のアルバムは、「抜群に音がいい」。
皮膚で感じられる「リフのザクザク感」。
まあ、前作までも別に悪くはなかったんですが、
今回はずば抜けている。
(はっしんさんのマスタリングか)
個人的には90年代ネオクラシカル大好きなので、
「Eternal Flame」や「The Loner」(Blue Monday)あたりを
期待してしまうのですが、それがなくとも、十分聴き応えのある
「快作」です。