2013年1月12日、ヨーロピアン・ロック・フェスで衝撃的な日本デビューを果たしたMoon Safariの4枚目のアルバム。
今作では、彼らが生まれ育ったヒムラバッケン(天国の丘)というスウェーデンのストリート名を題材にしている。
この日本盤では全ての曲に日本語訳と簡単な解説が載っており、どういったコンセプトで作られたのかわかる。
例えば1曲目の「Kids」では幼少時代の体験、2曲目の「Too Young To Say Goodbye」は若き日の別れを歌っている。
また、今作は前作であまり見られなかったプログレッシブ要素が復活しており、特に3曲目の「Mega Moon」は
QUEENやGENTLE GIANTなどのように変則的で、2転3転繰り広げられる多彩な展開には脱帽する。
ちなみに、日本盤のみに収録されているボーナストラックは「Kids」のアカペラ3ヴァージョンと
「My Little Man」の別ヴァージョン。どちらも素晴らしい出来。
捨て曲一切なし。この時代にこのような素晴らしい音楽を送ってくれたMoon Safariには感謝してもしきれない。
噂によると、来年の2014年に既に次回作のレコーディングがあるとのこと。これは楽しみだ。
本年度の中でも現時点でマイベストであると同時にマストアルバムになることは間違いない。