トム・アット・ザ・ファーム [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | リズ・ロワ, エヴリーヌ・ブロシュ, マニュエル・タドロス, ピエール=イヴ・カルディナル, グザヴィエ・ドラン |
言語 | フランス語 |
稼働時間 | 1 時間 42 分 |
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
僕たちは、愛し方を学ぶ前に、嘘の付き方を覚えた。
『わたしはロランス』の日本公開で一気に映画ファンの注目を集め、2014年のカンヌ国際映画祭で最新作『Mommy(原題)』がJ.L.ゴダールの作品と共にコンペティション部門の審査員賞に選ばれた、弱冠25 歳の美しき天才グザヴィエ・ドラン。監督と主演を務め、第70 回ベネチア国際映画祭において国際批評家連盟賞を受賞した作品。
2014年、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンクほか全国公開。
★カンヌ映画祭審査員特別賞を受賞した新作「MOMMY/マミー」は2015年4月25日より日本公開! フランスでは同日公開の『ゴーン・ガール』を抜き週末動員ランキング1位。100万人超動員の大ヒット!
★役者としての最新主演作『エレファント・ソング』(監督チャールズ・ビナメ、共演ブルース・グリーンウッドのサイコスリラー)も今年初夏に日本公開決定!
<ストーリー>
モントリオールの広告代理店で働くトムは、交通事故で死んだ恋人のギョームの葬儀に出席するために、ギョームの実家である農場に向かう。そこには、ギョームの母親アガットと、ギョームの兄フランシスが二人で暮らしていた。恋人を救えなかった罪悪感から、次第にトムは自らを農場に幽閉するかのように、フランシスの暴力と不寛容に服していく……。隠された過去、罪悪感と暴力、危ういバランスで保たれる関係、閉塞的な土地で静かに狂っていく日常……。現代カナダ演劇界を代表する劇作家ミシェル・マルク・ブシャールの同名戯曲の映画化で、ケベック州の雄大な田園地帯を舞台に、一瞬たりとも目を離すことのできないテンションで描き切る、息の詰まるような愛のサイコ・サスペンス。
★特典映像
●グザヴィエ・ドラン インタビュー(10分)
●日本版予告編、本国版予告編
★封入特典
●映画オリジナルステッカー
<キャスト>
グザヴィエ・ドラン ピエール=イヴ・カルディナル リズ・ロワ エヴリーヌ・ブロシュ マニュエル・タドロス
<スタッフ>
監督、脚本、編集、衣装:グザヴィエ・ドラン
脚本:ミシェル・マルク・ブシャール
撮影:アンドレ・テュルパン
オリジナル楽曲:ガブリエル・ヤレド
【DVD仕様】2013年/カナダ=フランス/カラー/本編102分+特典映像15分/16:9ビスタサイズ/片面1層/音声:フランス語 本編:ドルビーデジタル5.1ch 特典映像:ステレオ/日本語字幕/1枚組
※仕様は変更となる場合がございます。
(C)Xavier Dolan, Clara Palardy
発売元:アップリンク
販売元:TCエンタテインメント
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : フランス語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 80 g
- EAN : 4562474164054
- 監督 : グザヴィエ・ドラン
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 42 分
- 発売日 : 2015/5/2
- 出演 : グザヴィエ・ドラン, ピエール=イヴ・カルディナル, リズ・ロワ, エヴリーヌ・ブロシュ, マニュエル・タドロス
- 字幕: : 日本語
- 言語 : フランス語 (Dolby Digital 5.1)
- 販売元 : TCエンタテインメント
- ASIN : B00T77LB7S
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 121,902位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 4,366位外国のミステリー・サスペンス映画
- - 11,747位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
あのよくある『何らかの理由で大都会から田舎に行ったら、とんでもない目に遭った系映画』です(笑)
←いや笑えない、笑えない。
だから言ってるじゃん、映画やゲームで田舎には行くなって……。
それにしても、グザヴィエくんは色っぽいですね~。
あれはフランシスじゃなくても、どうにかしてやりたくなる雰囲気がムンムンしています。
あのベッドの位置の変更?あれさ……
トムは完全に、フランシスにイかれてますよね。(言い方)
簡単に言えばトムはストックホルム症候群というか、暴力という恐怖によってフランシスに精神的にも肉体的にも支配されているわけですが、それだけじゃないところがこの映画の怖いところ。
トムはフランシスに亡くなったギヨームを重ねてる……で”今度こそ”彼に愛されたいと思っている。
劇中のサラの振舞いや言動から分かる通り、実はトムとギヨームって別に恋人同士じゃないんですよ。
トムの片想いで、ギヨームにとってはトムはたぶんセフレの1人に過ぎない。
たぶん、そういう軽薄な男で、だから葬儀にトム以外の友人は1人も来ない。
ま、フランシスほどじゃないにせよ、性格に難ありなところは似たもの兄弟だったということですな!
あと、弟のギヨームは溺愛しているのに、兄のフランシスにはなぜか非情で冷たいお母さん、アガット。
彼女がまた可哀想で怖い。
可哀想なんだけど、怖い、怖い…。
アガットはギヨームが男とも寝ることを最初から知っていたし、トムがギヨームの恋人(さすがにセフレだとは思ってない)だということも気づいていたでしょう。
彼女は、劇中で起こった全てのことを知っていたけれど、ケベック州の超田舎で生まれ育ったアガットはそれを田舎者特有の凪の心で受け流していたって感じですね。
あれ、フランシスがトムに暴力を振るっていたことも、フランシスがトムの車を解体していたことも、サラが嘘をついていたことも、アガットはぜ~んぶ気づいていましたよね、絶対(こわ)
で、恐らくフランシスがトムを夜な夜な犯していたことも……。(こっわ)
全体を覆う暗~い冷た~い空気と、暴力に秘められるある種のエロティシズムをこれでもかと内包し、唐突に死んだ子牛とそれを抱えて泣いているトムの、生々しさ。
なんかもう、しっとり湿った映画です。
しかし、最後にはBARのマスターから聞かされた、フランシスの過去のヤバすぎる行為にトムは目を覚まします。
後ろ髪を引かれながらも、どうにか逃げ出してモントリオールに帰ってきましたけど、都会の喧騒を見ているトムは、ホッとしているようでいて少し物足りなさそうでもあり……あの青信号、ちゃんと渡った?
というね、色々とエグイ映画でした!(急な小並感)
あと、あれって「アメリカにはもう、うんざりだ」という比喩表現で、あのダッサいスカジャンなのか?w
どんだけ嫌われてんだよ、アメリカ(笑)
つまらないけど記憶に残ってしまうような気がする映画。
冒頭の母親の一言で
「ん?これはまともな母親じゃないぞ」
と思わせ次から次へと
「ん?なに?どういうこと?」
っていう展開を繋いでいくのがとても上手です。
表面上は亡くなった元カレの兄貴の存在が異常者に映るのだが、おそらくあの母親が1番異常だという描写が随所に散りばめられている。
その母親と2人きりの生活に嫌気のさしている兄貴にとって弟がわりになりそうな存在がやってくれば放っておくはずがない笑
いつでも逃げられる異常な環境からなかなか逃げない主役の男の心理やその他の登場人物の心理は全て何か分かったような分からないような絶妙なラインを進んでいくのでやはり若き天才と呼ばれている主演監督のグザヴィエ•ドランの才能は凄いんでしょう。
全体として露骨な説明はしないので、描写からおそらくこういうことかな、と十分に推測できるところもあるのですが、私は意図に確信を持てなかったところがちょこちょこありました。
フランシスが「隠れている」ゲイまたはバイであり、そのことで異常に屈折した人物になっている、というのが話の肝で、それを補強する設定が無数にあるのですが、暗黙の説明なのか、想像にお任せしますなのか、理解に迷う箇所がありました。
とにもかくもフランシスの人物像がいい。傲慢で横暴で薬物はやるわ最低なDV野郎なのですが、立場から農場に閉じ込められている境遇がタンゴのシーンで語られると、彼にどことなく哀愁を感じてしまう。主人公の美青年トムも、いわゆるストックホルム症候群にかかったのか、すっかりDVから逃げられない配偶者みたいになってしまいます。
さまざまなミステリーやメタファーも込められつつ、二人の心理ドラマだけでも結構お腹いっぱいになります(笑)
フランシスがあまりに最低男なので、どこまで酷い奴なんだよ!と逆になんだか笑えてしまうのですが、トムは自責もあってマゾヒスティックになっているようなので、こういう奴からこそ離れられないんでしょうね…ギヨームも酷い奴だったみたいだしな…
どれもこれも短い描写で説明を済ませているので、「分かるでしょ」と言われてる感じ(笑)見終わってから、ここはこうだよね?と答え合わせをしたい気持ちになります。
主に「葬式でフランシスが追い返した人達は?」と「最後にアガットはどうなったのか?」です。前者はおそらくギヨームの秘密を知っている者たちではないかと思うのですが(それでもトムを追い返さない、という屈折の表現かな)、後者がわからない。
アガットは自ら去った、とする読みが多いようなのですが、タンゴのシーンの反応を見る限り、アガットが都合の悪い真実を前にして「自ら去る」ことで解決する人に思えず、私としてはいまいちピンときません。アガットは都合の悪い真実があったら受け入れず、遠回しな態度で相手に撤回させるタイプに見えるのです。
正直、私は観たときに「ついに息子が母親を殺したのか?」と思いました。トムが目を覚ました原因も、前日の暴力の話を聞いた影響もあると思いますが、わざわざ一晩置いて(ベッドの暗示まで挟んで!)急に我に返るのは、そのぐらいのショックがあったんじゃないかなあ。
何故、最後におそらく武器として手にして逃げるのがスコップなんでしょう(偶然そこにあったからですが)。農場なら、飼葉を扱うフォークだってよかったような気がします。まあそこまで露骨なサスペンスではないのかなと思いますが。
心理的サスペンス、DV問題ものとして楽しめました。謎解き要素があり、明確な回答がない部分もあるので、誰かと一緒に見ると楽しいと思います。重苦しい作風ですが、そんなに直接的なエロやグロや残酷描写はありません。ダークな耽美系の作品が好きな人におすすめ。
そんなこともあるかな…と云うシチュエーションに始まり、
どんどん怖くなっていきます。適切な喩えではないかも知れませんが、
スティーヴン・キングの「ミザリー」やヒッチコック監督「サイコ」
(1960年)まで思い出してしまいました。
オープニング・クレジットのタイミング、特にタイトルのそれは絶妙。
台詞が凄いです。「10月のトウモロコシ畑はまるでナイフだ」って、
こんな一文に始まる小説があったとしたら、作者の彼もしくは彼女に
喜んで帰依します。主演のドラン監督の演技も素晴らしいの一言。
原作はミシェル・マルク・ブシャールの戯曲。キメ台詞攻めです(笑)。
主人公、金髪なのに眉毛の脱色をしていないのは意図的なのでしょうか?
トウモロコシ畑のような(金髪の)髪の毛に黒い眉と眼。
主人公トム(グザヴィエ・ドラン)の味わうことになる恐怖の度合い、
この色彩の対比にも負うところが大きいような気がします。
DVD ジャケット写真のトム(正確にはトマ、ついでに姓はロシア系)の
口元から流れる血痕の位置、ある人の傷跡(何の話か詳述すると完全に
ネタバレ・レヴューになるので避けます。すみません)と同じだったり、
オー・ド・パルファムの種類が重要だったり、細かな点への気配りは、
良質の映像作品がときとして戯曲を越えてしまう好例とさえ思えます。
納屋でのタンゴ・シーンのみ、もう少しかなあ、と思ってしまうものの、
この代々続いた(と推察される)農家の女主人、とゆうかお母様役の
リズ・ロワさん…。お兄さん役のピエール=イヴ・カルディナルさんより
怖かったです。サイコ・スリラーというのは最も困難なジャンルの作品ですが、
それが見事に成功。もう二度と観たくないと思うか、そう思いつつも
たまに観てしまうか…、という近年では稀な映画の1本でした。
最初ゲイに否定的だった典型的田舎の価値観に縛られた兄が、徐々に理解していくというありがちなヒューマンドラマかと思いきや…!ヤバイ兄貴から逃げるサイコスリラーに!?
現実は複雑…というか、逃げられない兄の抑圧された空気感が怖かった。お前もこの地獄の道連れにしてやると言わんばかりですね。
都会の風景が見えてこんなにホッとする映画も珍しい。
主人公の指輪や恋人の死因など謎は謎のまま…
突然のタンゴと、ラストのだっさいUSAスカジャンは笑いました。
しかし、監督、イケメンだわ良い演技するわ、天は二物を与えましたな