ビスマルクの最後の数日(実働中の戦艦としてはその数日が全てであったが)を描いた
ドキュメンタリー。しかし構成が悪く、お世辞にも面白いとは言えない。
ドイツ人乗組員の生き残りの証言などは面白かったが、それをいちいち安っぽい
CG再現ドラマに仕立てているのも鼻につく。
映画監督マイケル・ムーア(『ボウリング・フォー・コロンバイン』『華氏911』)
の功績は、人々の肉声を組み合わせて、いかに見るものに興味を持たせる映画が
出来るか(内容はともかく)を証明したことだ、と私は考えている。
これは逆に、いかに面白い素材を集めて、いかに退屈な映画が出来るかというお手本だ。
海底に横たわる実物の映像は興味深かったので、★★★。