１億円の債権を放置する会社はないでしょうね。
では、１０万円ならどうか。１万円なら・・・。
でも、１０万円でも１００件放置すれば１千万円。
これまでなら、費用倒れだからと回収に力を注ぐことを見送っていた案件でも、本書を読めば、考え方が変わるかも。
いくらまでなら、どの程度の労力をかけるか。どういった手段をとるべきか。そもそも、取引の最初に注意すべき点はなにか。
取引の始まりから、債権を回収するに至るまでの各段階で、様々な判断に迫られた際の一助になりますね。
３８ページからの「少額債権における着眼点」は、目からウロコの内容で、「ふむふむ、なるほど～」でしたね！
これ、知らずにスルーしているケースって、相当数あるんじゃないかなと。
後半の業種別事例紹介では生々しい体験談もふんだんに書かれていて、自分が筆者の立場になったような疑似体験ができ、この問題はどこにあるのか、なぜその手法を選ぶのか、興味深く読めますね。
書式も充実しているうえ、法務面で終わらず税務面までも解説されているので、中小企業の経理担当者などの実務家は必読書じゃないのかな！！
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