民族としての言葉を奪われ、土地を奪われ、家族と引き離されて、インディアン文化を取り去り白人としての生き方をたたきこまれる。町で人として大切に扱われるどころか、無償奉仕要員としていつ不当逮捕されるかわからない生活。それではアルコール依存症になるでしょう。
刑務所の中で、同じインディアンの友人と、どうやって民族のアイデンティティを取り戻し当局や政府の様々な不当な差別と戦っていくかを初めて話し合い、そこから人として立ち上がっていく様には本当に胸打たれた。人としての誇りを取り戻すことは、それがどんなに困難なことであっても、その人を生き返らせ解放していくことに他ならない。いろいろな祭り、風習、ことば、様々なアイデンティティに関わることを取り戻していく中であふれ出る喜びは、想像に余りある。その喜びが、あの激しい戦いを続けていく力になっているのではないか。
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