エイプリルフールについた一つの嘘が、バンド内の人間関係を狂わせていくお話です。

4月1日にバンド仲間のタモツから、ボーカルのネオンはお前のことが好きらしいと
告げられたギタリストのライゴ。
以来ライゴはネオンのことをだんだんと意識するようになり、ネオンに告白する決意
まで固めるようになります。
だから、まさにネオンに告白しようと思っていたタイミングで、タモツの言ったこと
が嘘だったと知ったライゴの衝撃は大きくて…。
嘘だと知ったその日からライゴの片想いは始まりますが、これが本当に切ないです。

ネオンに恋愛感情を抱きながらも、音楽のことしか頭にないようなネオンに深い友情、
思慕、尊敬を感じているライゴは、恋心を抑えて自分たちが「仲間」であることを強調
します。
一冊まるまる費やして、ライゴの恋が丁寧に描かれるので、引き裂かれるようなライゴ
の苦しい胸のうちが、ライゴの独白や会話から流れるように伝わってきます。

BL作品には時々見られますが、好きだという愛の告白をした事実自体に対して「ごめん」
と謝罪しなければならないのって、本当に切ないですね。
切ない度五つ星の作品でした。

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田吾作

切なくて泣きました

2013年1月12日に日本でレビュー済み

感想は参考にさせて頂く方が専門であまり得意ではないのですが、
少しでも何かお伝え出来ればと思い投稿させて頂きました。

この本の内容は全て表題作のお話です。
絵柄やタッチは雑な印象を受けますが、基礎のある方だと思いますのでこれはこの作家さんの個性でしょう。

『罪作りなウソがバンド解散の危機を呼ぶ!?甘くて痛い青春LOVEセッション』と帯にも書いてある通り、
ウソから始まった恋が、愉快なバンド仲間たちとのエピソードと共にゆっくりと展開して行きます。

ネタバレになるのであまり詳しいことは言えませんが、
物語終盤で主人公は、やっとやっとの思いで告白をすることになります。
流れ的にも雰囲気的にも無理のない告白だったにも関わらず、告白後の２ページ、無言で二人は見つめ合い・・・
即座に主人公は告白してしまったことを酷く後悔します。
この時の表情や流れが秀逸で胸がとても締め付けられ、その後かなり感情移入して号泣してしまいました。

エロ的なものは皆無ですし、まだまだこれからの二人な感じで終わってしまいますが、
終わりに、あるエピソードが絡めてあって、お話的には上手くまとまっているので読後感も良いと思います。
初めての作家さんでしたが、買って良かったと思いました。

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hed'szxcvb

友情が熱い深いという話

2021年12月27日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

男同士の恋愛にまでは至っていない一歩手前の情が深いなというお話ですね。バンド仲間としてリスペクトしてたりいつも一緒にいて情が湧いていたりする延長線上にこういう感情あるあるだろうなと思います。

2013年4月23日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

バンド物です。ちょっと切ない感じの青春作品です。京山先生のさらっとした絵柄が大好きです。

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