「ガン体質の自分を軸に考えている限り、前向きに考えられない。(中略) ガンを治したいときは、ひたすら一途にガンになる前とは真逆の行動、…、などを徹底して、一日も早く「ガンにならない脳」を構築するべきだ」(p111)
そうして、
「新しい自分を作ることで、自分なりの治る道が開けてくると思う」、と。(p112)
これを、英語を学ぶ際の「英語脳}を例に出して説明されているのが、とても納得でした。
頭の中でいったん日本語に翻訳しないで、英語で思考する。
ガン状態の自分を意識に置かないで、ガンでない自分で思考し行動する。
これはガンに限らず、人生すべてに当てはまると思いました。
「「先生、放射線はお断りしたいんです」とストレートにぶつけてみた。」(p121)
手術後は、自己免疫のみで治していきたい春名さんの、自分で自分の人生を生きる覚悟を感じました。
自分など、そういう状況なら、全て医者にお任せで、言われるまま全てを受け入れているでしょう。
でも春名さんは、ご自身の確固たる意志にもとづき、自分の人生の責任は自分でとる覚悟を持たれた。
自分の生き方を大いに省みました。
「一生懸命やっていると未練が残らないから、変化が必要なときにはあっさりとやり方を変えることができる。やりきった結果がそこにあるから次にやるべきことがはっきり見えてくる。」(p130)
「一日、一日確実に元気にならなければいけない」(同)
「…そして、無理にでも笑う。日々その繰り返しであった。」(p131)
上にも書きましたが、春名さんの、生きるんだ!という強い意思が感じられました。
そのために、日々、自身で決めたやるべきことをやり切る。
不謹慎な言い方だったら申し訳ないですが、平凡な言葉ですが、「継続は力なり」、そんなことを思いました。
(人生の後半に入り、本当にこの言葉は真実だなあとしみじみ感じているところです^^;)
また、春名さんがやられている気功の本場である中国に、その見聞旅行に行ったときの、中国の患者さんの話がとても印象的でした。
「ガンになったら「自分はもう家庭にはいない」と自分で思う。家族もそう思う。なぜかと言うと、ガンを治すために、…、家にいないのである。…家人は淡々とガンが治るまでその患者の分まで働く。」(p142)
「悩む暇があれば、一歩でも前に進める。」(p142)
「出てくるのは「今」現在の話が圧倒的に多い」(p142)
「「今」を生きることに全力投球なのだ」(p143)
中国と聞くとあまり良い印象がない自分ですが、これらを知って、ああ中国人は「今」を一生懸命生きているんだなあ、と感じました。
中国のひとはとても「我」が強い印象なのですが、でもそれは裏返すと、自分を生きている、ということ。
ガンになったら、一途にその治療だけに専念する。そして治してまた人生を謳歌する。
そういう在り方が当たり前とばかりに、家族はそれを全面的に受け入れて、見守り、バックアップしている。
この話には、感動的ですらありました!
中国人のこの価値観、在り方には、目からウロコでもありました!
自分の、ひととの関わり方にまで、とても考えさせられるものがありました。
「「一日一生」今日を最期と思い、悔いなく充実して一日を過ごす。」(p146)
「「一生勉強」自分が永遠に生きると思って、日々研鑽をする。」(同)
「最後は、「笑って笑って大往生」だ。」(同)
「建設的な「死」の準備はすぐに始めるぺきだ。死を意識すると、必ず生を意識して、精一杯生きようと思うからだ。」(同)
「一日を精一杯生きる。一日を笑って生きる。淡々と粛々とその繰り返しこそが、「笑って、笑って大往生」を迎える秘訣ではないかと思う。」(p155)
春名さんの、強い生きる姿勢に裏打ちされたこれらの言葉には、自分の心にとても迫ってくるものがありました。
せっかく生を受けたんだから精一杯生きようよ!、笑って生きようよ!、と。
そして、全編を通じて自分が受け取ったものは、
「自分を全面的に信じて、自分の生き方はしっかり自分で考えて、「こうだ!」と思ったことは、笑顔で、行動し、只、やり切る、やり切る、やり切る、只々、淡々と、淡々と」
です。
ガン患者さんのみならず、人生や生き方に悩む方(自分です笑)、また、より良く生きたいと思う、すべての方にとって、希望を見出すことのできる、素晴らしい本だと思いました。

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末期ガンを乗り越え100歳をめざす ペーパーバック – 2011/4/1
春名 伸司
(著)
- 本の長さ168ページ
- 言語日本語
- 出版社ぱるす出版
- 発売日2011/4/1
- ISBN-10482760228X
- ISBN-13978-4827602289
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登録情報
- 出版社 : ぱるす出版 (2011/4/1)
- 発売日 : 2011/4/1
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 168ページ
- ISBN-10 : 482760228X
- ISBN-13 : 978-4827602289
- Amazon 売れ筋ランキング: - 238,705位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
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2019年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私はなぜ癌になってしまったのか。。。
自分の何がいけなかったんだろう。。。
やりどころのない自責の念と混乱と怒り
不安。。。
ぐるぐる渦巻く感情の渦から抜け出れないまま、なすすべもなく力尽きる。
ステージⅣ末期癌からの生還者、春名さんはちょっと違っていた。
春名さんも混乱や不安、怒りはあった。
でもその後の行動が速い。
対処方を考え、すぐに徹底して実行に移すこと。その徹底ぶりは半端ない。
それに原因に対するアプローチ、内省も徹底している。
前半の生い立ちへの振り返り、強烈な闘病生活の描写、ものすごいスピード感で一気に読めてしまう。
そして
春名さんの人生を一緒に旅し
最後の一文にたどり着いた時
涙が溢れる。。。
一種のカタルシスを得られる。
自分自身をどれだけ真摯に逃げずに見つめることが出来るか。普遍のテーマが貫かれている。
自分に責任を持つこと、ありのままを受け入れること、自分の頭で考え行動すること、人生に大切な色々な事を教えてくれる本。
癌になってなくても読んだほうがいい。
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春名さんの人生を一緒に旅し
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癌になってなくても読んだほうがいい。
2019年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
春名さんにお会いする機会があり、がん患者の方を支援する活動をされていることを知りました。
実際に、お会いした春名さんは、とても、穏やかで、明るく、
お話させていただくだけで癒される、不思議な魅力をお持ちの方です。
その春名さんが書かれた、がんの克服記に、大変、興味を持ち、読みました。
今の春名さんに、いたるまで、どのような経験をされたのかが、とても細かい描写で描かれており、
情景がイメージしやすく、現在、がんで不安を感じていらっしゃる方が、共感できる内容だと思います。
病気とは何か、人生、生きるとは何か、
人間の持つ潜在能力の可能性の素晴らしさ。
病気とは、幸せな人生に変えるための大切な身体からのメッセージであるという言葉は、
壮絶な末期がんを克服した春名さんだからこそ、よりインパクトをもって、伝わってきます。
がんを克服するために、患者の立場から、実際に効果のあったこと、とても重要なことを、
具体的に書かれている名著で、何としても、がんを克服したい!!という方には、必須の本です。
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2020年6月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ご自身の体験から得た経験と知恵。
わかりやすい内容でした。
わかりやすい内容でした。
2019年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
感動しました。
春名さん、すごいと思いました。
一歩一歩、決してあきらめずに前に進み続ける強い意志に、
生命力の偉大さを感じました。
がんではなくとも、その思いに共鳴して、
自分の中にもある
「生きたい!」
「生きていく!」という声が聞こえるようでした。
どう生きていくのか、問われているようにも、
あきらめないで生きていく勇気と励ましのようにも感じられました。
この本を通して、「いのち」の力が、多くの方に伝わりますように。
春名さん、すごいと思いました。
一歩一歩、決してあきらめずに前に進み続ける強い意志に、
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がんではなくとも、その思いに共鳴して、
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「生きていく!」という声が聞こえるようでした。
どう生きていくのか、問われているようにも、
あきらめないで生きていく勇気と励ましのようにも感じられました。
この本を通して、「いのち」の力が、多くの方に伝わりますように。
2019年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
印象に残った言葉を書きます。
・楽しいことは待っていても来ない、自分から作る
これには納得です!
・自分がガンにならなければ他の誰がガンになるのか?
これです、これ!自分に起こるすべての事を引き受ける覚悟と潔さにしびれました~
・恨み辛み、一度捨ててしまえば持つのが煩わしくなる
ほんまですね~!的を得ていて痛快で、思わず笑ってしまいました。
私もある方のセッションのお陰で、長年まとわりついていた必要のない感情を捨てることができました!
いま、身軽に気軽に生きています!!
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2018年9月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
凡事徹底…素晴らしい人生の方向転換に
心を打たれました。なん10冊も、癌関連の本を読みましたが、癌を乗り越えた春名さんの真摯な姿に敬服しました。
周りで次々に癌患者が増えています。
来月、春名さんの講演会に行くため、著書を読んで行こうというのが、きっかけです。
癌で生き方を変えたい方に、お薦めします。
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2019年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
春名さんの生き方に感動しました。
生きることに一生懸命な姿が、胸がいっぱいになり涙溢れながら一気に読んでいました。
がんの告知を受けると、不安と恐怖で前向きになれない方も多いと思います。
ですが、そんな方にこそ読んで欲しい本です。
生きることに一生懸命な姿が、胸がいっぱいになり涙溢れながら一気に読んでいました。
がんの告知を受けると、不安と恐怖で前向きになれない方も多いと思います。
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