ボーナスDVD 収録の SOMETHING NEW は、ポール本人及びアルバム NEW の制作に関わったプロデューサー及びバンド・メンバーへのインタビューを交えたドキュメンタリーです。
インタビュー内容を抜粋でご紹介すると・・・
エイブ・ラボリエル・ジュニア(バンド・メンバー:ドラムス)「ポールは、今作で心のままを率直に語っていると思う。愛を失ったり、新しい恋に巡り合ったり、この6年間にあったことが、作品に表れないわけないと思う。」
ポール「人生には困難な時もある。それを超えたら安心するよね。妻のナンシーと付き合い始めた時は、うれしかった。気持ちが明るくなったから。曲も楽観的で未来に向けたものとなった。」
2008年のヘザー・ミルズとの離婚を経て、ナンシー・シェヴェルと2011年に結婚したことにより、生活が"暗"から"明"へと変化する中で、ナンシーとの新たな生活は、心身共にリフレッシュしてポジティブで充実したものとなったことが、本作のタイトル・トラック NEW からも想像できます。
エイブ・ラボリエル・ジュニア「プロデューサーが多くて良かった。4人いたから疲れずにポールと同じペースでついていけた。1人だけじゃ無理だったかも。」
映像には映されていませんが、音楽制作に関してポールは驚くほど精力的で、求めている音を表現するために、スタッフへの要求もかなり厳しくて、プロデューサーが1人ではオーバーフローだったのだろうと、このコメントから想像できます。
ポール「今回プロデューサーやエンジニアに言ったんだ。みんな僕の声を尊敬しすぎだって。ポール・マッカートニーの声だからそのままでじゃなくて、いろいろなエフェクトをかけていいんだ。」
ジャイルズ・マーチンがプロデュースした曲の中には、ポールのボーカルにかなりエフェクトがかかった曲があり、当初かなり違和感を感じましたが、それはポールの希望によるものだったようです。
このドキュメンタリーでアルバム制作の背景を知った後、あらためてアルバムを聞き直してみると、今までとはちょっと一味違った感じで聴けます。
(追伸)
2014年5月15日(木)夕刻、羽田空港に到着。いよいよ来日しました。
そして本日午前10時に日本ツアー全日程中止のアナウンスがありました。
「みなさんにまた近いうちに会えることを信じています。愛を込めて ポール 2014年5月20日」
とても残念だったので、午後5時過ぎに日本武道館まで行ってきました。
本来であれば、本日午後6時からチケット引換券をチケットに交換できたので、ファンで溢れ返っているはずだった場所・・・
今回は午前中にアナウンスがあったこともあり、武道館の周りは、人もまばらでしたが、公認グッズ売場だけは営業していて、ファンがとても静かに並んでいました。
ポールは「近いうちに会える。」と言っているのですから、それまで楽しみに待つこととしましょう。