「宗教者」とタイトルにあるが、実際には浄土真宗の僧侶と、キリスト教の聖職者による文章が多くを占めており、犯罪者の更正に重点を置いたため、被害者の救済はもちろん、終身刑の導入にすら反対の意見が多い。
本書の中で「国歌、君が代は天皇賛歌」「宮内庁が天皇の陵墓を厳重に管理して、考古学的調査・研究を禁止しているのは、憲法で保証されている学問の自由の侵害」などという記述は、いかがなものか。
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宗教者が語る死刑廃止 単行本 – 2006/12/1
「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク
(編集)
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- 本の長さ230ページ
- 言語日本語
- 出版社現代書館
- 発売日2006/12/1
- ISBN-104768469418
- ISBN-13978-4768469415
カスタマーレビュー
星5つ中1.7つ
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2013年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012年3月18日に日本でレビュー済み
本書が出版された2006年は、光市母子殺害事件の最高裁差し戻し判決が出て、世論が大きく「死刑存置」のほうへと傾いてきた年である。犯罪被害者遺族の発言がマスコミで取り上げられる機会も多くなり、それを後押しするルポライターの藤井誠二などの活躍も目立つようになった年であった。
そのせいもあってか、同じ現代書館から2002年に出版された佐藤友之の『死刑と宗教』に比べると、存置論が多い現状は受け止めたうえで、「しかしながら、みなさんもう少し立ち止まって考え直してください……」というふうに立論しようとする姿勢が、より強くなってきている。単一著者の本ではなく、多くの人の報告の集成である結果としての、議論の多面性もある。
が、全体としてみると、藤井らが主導した世論の動向に対して大きな牽制球となりうるほどの訴求力はなく、死刑廃止運動団体の「仲間内言葉」に終始してしまった感を否めない。
本書の中に批判的に引用してある中野進のつぎの議論は、明らかにルソーの『社会契約論』にある死刑肯定論を受け継ぐものであろうが、それに対して本書の全体が必ずしも的確な反論になっていないのが、残念でもあり、じれったくもある。
「仮に、自分が他人を殺害し、その責任を問われても『自分の生命権』は、法的に絶対保護されるべきであると考える人間達から成る社会と、自分が他人を殺害したならば、その責任をとる結果として、自らの生命権が剥奪される場合もあり得る、即ちそれほど『他人の生命権』を尊重すべきであると考える人間達から成る社会を比較した場合、どちらの社会の方が、より人権を尊重している社会と言えるのであろうか」(95ページ)
巻末の「基本文献リスト」の中に、犯罪被害者関係の参考文献としては、半田保険金殺人事件被害者遺族の原田正治(この人は「犯人の処刑を求めなかった被害者遺族」として有名だ)に関連する二冊の本と、坂上香の『癒しと和解への旅』しか挙げられていなくて、諸澤英道の本も河原理子の本も挙げられていないのは、偏りだと非難されてもしかたがないであろう。
ただし、「冤罪の可能性を持ち出すのは、死刑そのものの善し悪しの議論とずれた議論で、問題のすり替えだ」との、よくある存置論者の主張に対しては、的確な批判がなされている(104ページ)。
そのせいもあってか、同じ現代書館から2002年に出版された佐藤友之の『死刑と宗教』に比べると、存置論が多い現状は受け止めたうえで、「しかしながら、みなさんもう少し立ち止まって考え直してください……」というふうに立論しようとする姿勢が、より強くなってきている。単一著者の本ではなく、多くの人の報告の集成である結果としての、議論の多面性もある。
が、全体としてみると、藤井らが主導した世論の動向に対して大きな牽制球となりうるほどの訴求力はなく、死刑廃止運動団体の「仲間内言葉」に終始してしまった感を否めない。
本書の中に批判的に引用してある中野進のつぎの議論は、明らかにルソーの『社会契約論』にある死刑肯定論を受け継ぐものであろうが、それに対して本書の全体が必ずしも的確な反論になっていないのが、残念でもあり、じれったくもある。
「仮に、自分が他人を殺害し、その責任を問われても『自分の生命権』は、法的に絶対保護されるべきであると考える人間達から成る社会と、自分が他人を殺害したならば、その責任をとる結果として、自らの生命権が剥奪される場合もあり得る、即ちそれほど『他人の生命権』を尊重すべきであると考える人間達から成る社会を比較した場合、どちらの社会の方が、より人権を尊重している社会と言えるのであろうか」(95ページ)
巻末の「基本文献リスト」の中に、犯罪被害者関係の参考文献としては、半田保険金殺人事件被害者遺族の原田正治(この人は「犯人の処刑を求めなかった被害者遺族」として有名だ)に関連する二冊の本と、坂上香の『癒しと和解への旅』しか挙げられていなくて、諸澤英道の本も河原理子の本も挙げられていないのは、偏りだと非難されてもしかたがないであろう。
ただし、「冤罪の可能性を持ち出すのは、死刑そのものの善し悪しの議論とずれた議論で、問題のすり替えだ」との、よくある存置論者の主張に対しては、的確な批判がなされている(104ページ)。