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きみとうたった愛のうた~児童養護施設でくらしたあの頃に~ (ウィングス・コミックス) コミック – 2014/3/25
<内容>
家庭の事情で1歳から9歳までを児童養護施設で暮らした著者の自伝的コミック。
施設での毎日の暮らしを、子どもの目線で鮮やかに描き出す。
「シロとクロ」
いつの間にか施設に住み着いた二匹の犬。
学校にも一緒に行くさりたちの優しい仲間。
ところが大人たちにはそう見えなかったらしく──。
「かわいそバトル」
同級生の竹内君に唐突に可哀想がられるさり。
「施設に住んでいてかわいそうだね」。
わたしたち、可哀想なの──?
「警察へ行こう! 」
ある日道端でお金を拾ったさりたち。
「警察に届けよう! 」勇気を出してみんなで行った
はじめての警察でさりたちは──?
「優しい鎖」
一緒に施設にやってきた真鍋姉妹。
妹のみきちゃんはお姉ちゃんのゆりちゃんと
一時も離れることができない。
そんなある時ふたりの関係に変化が──。
「るるちゃん」
施設にはいつも嘘をつく子、るるちゃんがいた。
さりたちは何度も何度も騙される。
るるちゃんはどうしてそんな嘘をつくんだろう。
「花の髪飾り」
白浜先生のポケットには花の飾りのヘアピンが入っている。
それは特別な日のための先生の想いがこもったプレゼント。
「シスター」
さりたちのことは何でもお見通しのシスター。
きびしくて優しさにあふれたシスターの
子どもたちへの想いが垣間見えた瞬間──。
解説とコラム:長瀬正子(佛教大学社会福祉学部講師)
<帯より>
わたしがいただいたのは白黒の原稿です。
でも、すべてのページがフルカラーで目に飛び込んできます。
小さい『さり』の心の声や心臓の音、目に映るすべての景色が
『さり』ではないのに、まるで一緒に体験しているような気がする!
読み終わって気がつくと、机がびしょびしょになるくらい泣いていました。
でもそれは悲しいとか可哀想とかじゃなく、
たぶん子どもだったことがある人なら誰でも持つ
色んな「名前のない気持ち」が、
丁寧に丁寧にリボンをかけてしまってあって……
それを一つずつ取り出して眺めるような、
暖かく懐かしい気持ちがする宝石箱のようなお話だから
なのかも知れません。
(春名風花・はるかぜちゃん)
- 本の長さ206ページ
- 言語日本語
- 出版社新書館
- 発売日2014/3/25
- 寸法14.8 x 1.8 x 21 cm
- ISBN-10440367156X
- ISBN-13978-4403671562
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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絵本好きの友人にもプレゼントしたら喜ばれました。
関連書物もたくさん出ているが、どれもあまりに重くて
読んだあと自分になにができるのかと考えざるをえず、つらいものがある。
しかしそうした中でこのシリーズは漫画という媒体とのコラボにより
若干の救いを感じさせてくれる。
まず多くの人にこの現状を実感してもらうためにも
こうした本がどんどんメジャーな存在になってくれるといいと思います。
これは自伝的に描かれていますが、一つ一つ丁寧にストーリーが作られています。事実を人に伝えるときに、そのまま伝えても「そうなんだ」で終わることもあります。でも、物語にすることで人が自分のことの様に感じられます。
そういう意味で、この作者さんのストーリーテリングの素晴らしさはとても貴重だと思います。
雑誌の方では、神話的な調和に満ちた施設での暮らしと対照的な親元での暮らしに話が進んでいます。
次回作も期待しています!!早く読みたいです!!
学校の図書館に置いてあるのを見つけ、読ませていただきました。
とてもかわいらしいイラストに加えて、
心に響く言葉がたくさんあります。
「私たちはいい子とか悪い子とか関係なく境遇だけで判断される」
「施設の子どもが家庭より幸せなら
子どもを平気で手放す親も増えてしまう」
「大人にとって施設の子どもは可哀想でなければならない」
などなど
普段自分が常識として考えていることに 疑問を持ち始めることができる、
ハッと気づかされます。
社会的養護の仕事に携わる人、携わりたい人問わず読んでもらいたい漫画です。
日テレドラマ「明日、ママがいない」も、子どもの目線で描かれたものでしたが、人物や制度の描写に現状との乖離が大きかったため、何がホントで何が脚色なのかがとてもわかりづらかく、残念に思っていました。この漫画は、実際にある施設、人物を元に描かれているので、施設のこと、子どもたちのことを知るのに、とてもいい本です。施設の子ども達だけでなく、学校の同級生や、シスター、職員など、周りの大人達の様子も描かれており、優しい絵のタッチも重なって、ほんわか心が温かくなりました。