とても楽しいドラマでした。
「私の恋愛のすべて」の私とは、主役であるキム・スヨン（シン・ハギュン）とノ・ミニョン（イ・ミンジョン）だけでなく、スヨンを慕うアン記者や、ミニョンの補佐官であるソン・ジュナ（ミニョンの姉の夫の弟でミニョンが過去に慕っていた）であり、そして、ムン議員（ドラマ後半で議員を辞めて転職し、プロポーズに成功）とコ・ドンスク議員、スヨンの秘書とミニョンの補佐官（ドラマの最後に恋愛関係に）であったと思います。
主演陣が国会議員や彼らを取り巻く補佐官や秘書、政治記者という設定なので、政治ドラマであり、かつ、ラブコメということになりますが、私は、それらに関して、あまり難しく考えず、ユーモアあふれる会話にただただ笑いながら楽しく視聴しました。
スヨンは、決してカッコイイわけではなく、「短足で」（ドラマの中で秘書が「足が短いのに歩くのが早い」と言っていました）、４０歳近くなってもほとんど恋愛経験がなく、気難しくて毒舌家であるが、正義感が強くて笑顔がかわいいという設定で、その憎めないスヨンをシン・ハギュンが見事に演じていました。
スヨンの秘書と補佐官を演じたチン・テヒョンとチャン・グァンも、それぞれに悪役ではなく、チャーミングな役柄でよかったと思います。
このドラマの意図とは、ドラマの最後にスヨンが語っていた「立場や考え方が異なっていても、協調できるところを探しながら、手を携えて共に歩んでいこう」という趣旨の内容だと思います。この生きづらい社会の中で、生きていかなければならない私たちに与えてくれた一服の清涼剤ともいうべき、良質のコメディーでした。
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