Amazonレビュー
スコットランドを代表するインストゥルメンタル・バンドに成長したモグワイの97年にリリースされたファースト・アルバム。<6>や<10>を聴けば、彼らの十八番である淡々としたメランコリックなメロディーとノイズ・ギターの轟音が移調を繰り返すスタイルがすでに確立されていることがわかる。
とはいえ、デビュー作ならではの荒削りな魅力があるのも本作の特色だ。アメリカのラウドロックを思わせる猛々しい<2>のクライマックス、ノイズ・ダブと呼びたくなる<7>などは、サイケデリックと評される後年の作品にはないものだ。ゲストとしてアラブ・ストラップのエイダン・モファットが参加<8>。ダルなヴォーカルを披露し、彼らの門出に華を添えている。(山田次郎)
メディア掲載レビューほか
グラスゴーをベースとする5人組,97年発表のデビュー作。ゆったりゆったりと落ちていく,うっすらとしたノイズの波……。暗く,絶望的であるのに,妙な諦観や安らぎを感じさたりも。インスト中心のダウナー・ロック表現,いまの確かな形の一つ。
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)