そりゃ教会から大批判されるわなぁ(笑)っていう内容。
旧約聖書やキリスト教的知識が十分とは言えない私でも、なんでバチカンがこの小説に怒り心頭だったかは理解出来ました。
一大叙事詩の総仕上げ。
これまでの登場人物が入り乱れて、ヘイポー流に言うところの大メインクライマックスは凄い迫力。
これを映像化出来たらどれだけ面白いか、是非またチャレンジして欲しいところ。
一心同体であるダイモンを、死者の国で置き去りにしなくてはならないシーンは、涙無しでは読めません。
ライラとウィル。
この普通の子供とはとても呼べない親近感の無さが本書の極めて特徴的なところでしょう。
明らかに常人ではないこの主人公たちが、この物語にはピッタリ。
自分の子供がこんなに逞しかったら、どれほど嬉しいか。そんな気持ちにさせる主人公です。
終盤、急に大人び始めるウィルとライラ。
この戸惑いは、思春期の成長を見守る誰もが感じる事に思えます。
読み応えのある壮大な物語でした。

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琥珀の望遠鏡〈下〉 ライラの冒険III (新潮文庫) 文庫 – 2004/6/27
ライラが連れ去られてしまったことを知ったウィルは、二人の天使を伴って彼女を探しにいく。やがてウィルは森の奥深くで、母親に監禁されているライラを発見。ライラは薬によって眠りつづけていた。ウィルは“別世界への窓"を作ることができる神秘の短剣を使ってライラの救出を試みる。しかし、短剣はあっけなく折れてしまった――。冒険ファンタジーの最高峰、いよいよ完結!
- 本の長さ428ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2004/6/27
- ISBN-104102024166
- ISBN-13978-4102024164
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上位レビュー、対象国: 日本
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2013年8月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年1月25日に日本でレビュー済み
数年来、出会った素晴らしい物語でした。
物理学から、美術学、天文学に、工業学、様々な知識を持っていないとこの物語は書けないと思います。
齢40歳のおじさんですが、フィリップブルマン氏の魅力に取り付かれ、僅か一週間程で全巻を読破してしまいました。
子供達にも年齢を問わず大人達にも是非ともお勧めです。
夢と冒険は命です。忘れてしまうと人間は老いてしまうだけではないかと思います。
思いっきり感動して、思いっきりハラハラドキドキして下さい。
物語の登場人物に感情移入して、疑似体験しながら読むともっと面白いかもしれません。
中古と仰らず、新品で購入してあげてください。
著者のフィリップブルマン氏が新たな物語を書いて下さる糧になりますし、出版社の新潮社さんももっともっと世の中に素晴らしい本を出版して下さると思います。
フィルップブルマン氏とは面識はございませんが、本当に素敵な物語をありがとうございます。
死ぬまでに英国とイングランド、ノルウェー、フィンランドを旅してみたいです。
物理学から、美術学、天文学に、工業学、様々な知識を持っていないとこの物語は書けないと思います。
齢40歳のおじさんですが、フィリップブルマン氏の魅力に取り付かれ、僅か一週間程で全巻を読破してしまいました。
子供達にも年齢を問わず大人達にも是非ともお勧めです。
夢と冒険は命です。忘れてしまうと人間は老いてしまうだけではないかと思います。
思いっきり感動して、思いっきりハラハラドキドキして下さい。
物語の登場人物に感情移入して、疑似体験しながら読むともっと面白いかもしれません。
中古と仰らず、新品で購入してあげてください。
著者のフィリップブルマン氏が新たな物語を書いて下さる糧になりますし、出版社の新潮社さんももっともっと世の中に素晴らしい本を出版して下さると思います。
フィルップブルマン氏とは面識はございませんが、本当に素敵な物語をありがとうございます。
死ぬまでに英国とイングランド、ノルウェー、フィンランドを旅してみたいです。
2011年11月20日に日本でレビュー済み
時間を忘れて読み耽った初読のときから数年、久しぶりに再読しましたが、
やはり時間を忘れて読み耽ってしましまいました!!
『黄金の羅針盤』から全編を通して、なんとわくわくし、胸が熱くなり、
忘れられないシーンの連続であることか・・・
でも、一番好きなのは、間違いなくこの『琥珀の望遠鏡』のラストです。
ライラとウィルの美しい別れのシーンは、あまりにも切なく清々しくて・・・
本当に大好きで、私自身の中で思い描いたライラの世界を壊したくないから、
映像化されたものは絶対に見られないのです。
やはり時間を忘れて読み耽ってしましまいました!!
『黄金の羅針盤』から全編を通して、なんとわくわくし、胸が熱くなり、
忘れられないシーンの連続であることか・・・
でも、一番好きなのは、間違いなくこの『琥珀の望遠鏡』のラストです。
ライラとウィルの美しい別れのシーンは、あまりにも切なく清々しくて・・・
本当に大好きで、私自身の中で思い描いたライラの世界を壊したくないから、
映像化されたものは絶対に見られないのです。
2008年3月8日に日本でレビュー済み
宇宙を構成している物質の96%が未知の物質(ダークマターと暗黒エネルギー)
であり。ダークマターは、原子の5.5倍もの質量密度を持ち、
その存在なしには、銀河宇宙の形成はなしえない、たとえば、暗黒星雲のなかで
星が誕生したり、近年の宇宙にたいする発見は、それまでの常識を一変させています。
ライラの冒険では、暗黒物質(ダークマター)のことをダストと呼んでいます。
人間と他の生物とを隔てるきっかけとなったなぞの物質(ダスト)。
ダストは、ライラの冒険の重要なキーワードであり、それは、
パラレルワールドの入り口のカギとなり。生物の進化の秘密にも
関係しています。
ライラの冒険、およそ、3週間で6冊全てを一気に読みました。
ライラの冒険で魅力的なのは、ライラとウイルの存在です。
ライラが知らずに行う世界の運命を決めることとはなにか?
神秘の短剣の使い手となったウイルの使命はなにか?
両親に愛されることなく育ったライラと、赤ん坊の時に
父親が失踪したウイルの生い立ちは、エバンゲリヲンの少年
少女達を連想します。
エバンゲリヲンでは、13歳の少年達のみがエバンゲリヲン
を操縦でき、未知の生物使徒に対抗できます。
使徒来襲、リリス、人類補完計画、多くのなぞの結末は、
人類全ての消滅、何もしらない少年と少女がアダムとイブになる。
この結末は、意外でしたが、主人公達に人間的な成長は感じられません。
ライラの冒険の最終巻、パラレルワールド全てを巻き込んだ戦争
すべての死んだものが蘇り善と悪に分けられるという最後の審判を
意識して描かれているように思えます。
少年と少女は、愛を知って、愛することの喜びと苦しみを
知ることになります。最後の審判というよりは、人間らしい選択
が事態の収拾につながるところに好感が持てます。
であり。ダークマターは、原子の5.5倍もの質量密度を持ち、
その存在なしには、銀河宇宙の形成はなしえない、たとえば、暗黒星雲のなかで
星が誕生したり、近年の宇宙にたいする発見は、それまでの常識を一変させています。
ライラの冒険では、暗黒物質(ダークマター)のことをダストと呼んでいます。
人間と他の生物とを隔てるきっかけとなったなぞの物質(ダスト)。
ダストは、ライラの冒険の重要なキーワードであり、それは、
パラレルワールドの入り口のカギとなり。生物の進化の秘密にも
関係しています。
ライラの冒険、およそ、3週間で6冊全てを一気に読みました。
ライラの冒険で魅力的なのは、ライラとウイルの存在です。
ライラが知らずに行う世界の運命を決めることとはなにか?
神秘の短剣の使い手となったウイルの使命はなにか?
両親に愛されることなく育ったライラと、赤ん坊の時に
父親が失踪したウイルの生い立ちは、エバンゲリヲンの少年
少女達を連想します。
エバンゲリヲンでは、13歳の少年達のみがエバンゲリヲン
を操縦でき、未知の生物使徒に対抗できます。
使徒来襲、リリス、人類補完計画、多くのなぞの結末は、
人類全ての消滅、何もしらない少年と少女がアダムとイブになる。
この結末は、意外でしたが、主人公達に人間的な成長は感じられません。
ライラの冒険の最終巻、パラレルワールド全てを巻き込んだ戦争
すべての死んだものが蘇り善と悪に分けられるという最後の審判を
意識して描かれているように思えます。
少年と少女は、愛を知って、愛することの喜びと苦しみを
知ることになります。最後の審判というよりは、人間らしい選択
が事態の収拾につながるところに好感が持てます。
2008年4月29日に日本でレビュー済み
おもしろかったです!
ライラ、ウィルの向かう先に出口があるのか。
最後までハラハラ、ドキドキしていました。
コールター夫人、アスリエル卿の活躍も見逃せませんでした。
天使を相手にここまでやるとは。
ラストはしばし考えさせられました。
ここには子供も大人も関係ないですね。
人間の持つ欲望や情熱や想像力や愛の前には、
神も、死者も、子供も、大人も関係なくなる
となぁと思います。
ライラ、ウィルの向かう先に出口があるのか。
最後までハラハラ、ドキドキしていました。
コールター夫人、アスリエル卿の活躍も見逃せませんでした。
天使を相手にここまでやるとは。
ラストはしばし考えさせられました。
ここには子供も大人も関係ないですね。
人間の持つ欲望や情熱や想像力や愛の前には、
神も、死者も、子供も、大人も関係なくなる
となぁと思います。
2008年1月5日に日本でレビュー済み
少女ライラと少年ウィル。
異なる世界の子どもたちの冒険の完結編ラスト巻。
すべきことだと信じ、死の国へ旅立つ二人。
そこで彼らがしたことは。。。
ラストまで読んでの印象は、キリスト教色が濃い。
内容的に、児童文学の粋を脱している、という感じです。
表面的な話はともかく、それなりに理解するなら大人で、
ある程度キリスト教の知識がないと無理なのでは。
登場人物は個性が強く、魅力的。
ライラとウィルはもちろん、やっぱり印象深いのはライラの母。
最期まで真意がわからない、けれど魅力的な人でした。
ラストはしっかりしています。
まるまるハッピーエンドだったらよかったな、とおもいますが、
やっぱりこの終わり方が妥当かも。
ライラの、未来への言葉が印象的でした。
異なる世界の子どもたちの冒険の完結編ラスト巻。
すべきことだと信じ、死の国へ旅立つ二人。
そこで彼らがしたことは。。。
ラストまで読んでの印象は、キリスト教色が濃い。
内容的に、児童文学の粋を脱している、という感じです。
表面的な話はともかく、それなりに理解するなら大人で、
ある程度キリスト教の知識がないと無理なのでは。
登場人物は個性が強く、魅力的。
ライラとウィルはもちろん、やっぱり印象深いのはライラの母。
最期まで真意がわからない、けれど魅力的な人でした。
ラストはしっかりしています。
まるまるハッピーエンドだったらよかったな、とおもいますが、
やっぱりこの終わり方が妥当かも。
ライラの、未来への言葉が印象的でした。
2007年7月22日に日本でレビュー済み
劇中の描写も読みやすく、登場人物も魅力的。
続刊は書かないとのことですが、その作者の気持ちが変わって欲しい、
という平凡な感想しか書けない。
挿絵も好きだな。
時間ができたら、もう一度読み返したい。
親が読ませたい、親に薦められても子供が嫌じゃない本。
続刊は書かないとのことですが、その作者の気持ちが変わって欲しい、
という平凡な感想しか書けない。
挿絵も好きだな。
時間ができたら、もう一度読み返したい。
親が読ませたい、親に薦められても子供が嫌じゃない本。