食の「安全」と「安心」は全く異なるものである。食(以外のことも述べているが)に関してゼロリスクなど存在しない、「安心」とは思考停止状態に生じる不安に対する一時的な麻酔のようなものであると言う。
総じて、人は安心を求める方法をオカミに求め、オカミは都合の良い科学データや情報を強調して、保身的な対応をとる。著者はオカミ依存体質と、国民の知性と判断力の劣化を憂いており、食の安全を考えることを通して、その点を問題提起している。
耳障りの良い情報に左右されず、かつ頭ごなしに否定もせず、科学的な検証を進め、二元論に陥らない理性的な判断を示そうとする姿勢が十分感じられる。
極論本のほうが結局売れてしまうのかもしれないが、個人的にはこういう本こそが多くの人に読まれてほしいと思っている。
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「リスク」の食べ方: 食の安全・安心を考える (ちくま新書 982) 新書 – 2012/10/9
岩田 健太郎
(著)
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- 本の長さ238ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2012/10/9
- 寸法11 x 1.2 x 17.6 cm
- ISBN-104480066845
- ISBN-13978-4480066848
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2012/10/9)
- 発売日 : 2012/10/9
- 言語 : 日本語
- 新書 : 238ページ
- ISBN-10 : 4480066845
- ISBN-13 : 978-4480066848
- 寸法 : 11 x 1.2 x 17.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 19,062位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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島根県生まれ。島根医科大学卒業。沖縄県立中部病院、ニューヨーク市セントルークス・ルーズベルト病院、同市ベスイスラエル・メディカルセンター、北京インターナショナルSOSクリニック、亀田総合病院を経て、2008年より神戸大学。神戸大学都市安全研究センター感染症リスクコミュニケーション分野および医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授。神戸大学病院感染症内科診療科長、国際診療部長。
資格:日本内科学会総合内科専門医、日本感染症学会専門医・指導医、米国内科専門医、米国感染症専門医、日本東洋医学会漢方専門医、修士(感染症学)、博士(医学)、国際旅行学会認定(CTH),感染管理認定(CIC)、米国内科学会フェロー(FACP)、米国感染症学会フェロー(FIDSA)、PHPビジネスコーチ、FP2級。日本ソムリエ協会ワインエキスパートエクセレンスなど。
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トップレビュー
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2018年12月29日に日本でレビュー済み
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2016年7月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何をみて、どう考えるかを、科学者=医者の視点から掘り下げています。
あまりにも専門的な言葉は斜めに読みましたが、大満足です。
私は「地球に現れた、この世に生まれたこと自体がリスクを抱えている」と思っています。
ですから、食べものにも、リスクがあり、問題はそれをどう評価し、どう対処するかです。
是非 お読み下さい
あまりにも専門的な言葉は斜めに読みましたが、大満足です。
私は「地球に現れた、この世に生まれたこと自体がリスクを抱えている」と思っています。
ですから、食べものにも、リスクがあり、問題はそれをどう評価し、どう対処するかです。
是非 お読み下さい
2016年10月5日に日本でレビュー済み
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食べ物の安全性に対してやたら神経質になっても、それが自分たちが思っているほどそこまで健康の役にたっているのか分からない。。という大事な事を教えていただきました。
2013年9月21日に日本でレビュー済み
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様々な医療関連番組でも、岩田先生の講義を視聴しております。
感染症領域の第一人者らしい観点もあれば、人間臭さというか、
地球上の一生物としての考え方まで配慮されたところにまで、
言及される事もございます。
また歯に衣着せぬ論調にも岩田先生らしさがあり、
今後も折に触れて学ばせて頂きたいと感じられる一冊でした。
(以上です。)
感染症領域の第一人者らしい観点もあれば、人間臭さというか、
地球上の一生物としての考え方まで配慮されたところにまで、
言及される事もございます。
また歯に衣着せぬ論調にも岩田先生らしさがあり、
今後も折に触れて学ばせて頂きたいと感じられる一冊でした。
(以上です。)
2012年12月10日に日本でレビュー済み
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著者の知識が生きたものとして伝わる。
強迫神経症的世相が良くわかる。
しかし、それらの人たちは読まないのだろう。
強迫神経症的世相が良くわかる。
しかし、それらの人たちは読まないのだろう。
2012年12月11日に日本でレビュー済み
本書は、著者が感染症臨床医として、日本の現状に対して「食の安全性(リスク)をどのように考えるべきか」を記述した本です。ともすれば、「絶対にリスク0でなければならない」というような風潮の日本社会において、著者は、正しくリスクと向き合うことはどういうことかを記述しています。
「読みやすく、ためになる」、「こういう本を良書というべき」と思わせる本です。
本書で著者が記述しているように、「一つのリスクを減少させれば、他のリスクが高まる」というトレード・オフの関係があり、一概に「リスク0にせよ」という主張が正しいかどうか疑問です。現在の日本社会や日本人は、リスクに関して、非科学的、かつ無意味なまでにセンシティブすぎると言えるでしょう。
一方、本書では、食の危険の面だけでなく、いわゆるトクホのような健康食品についても、その功罪をバランスよく論評しています。
また、原発事故後の福島産食品の風評被害などにも触れています。
本書は、「食の安全、リスク」だけでなく、我々が生活する上での様々なリスクに対処するスタンスについて、多くの参考になる記述がある本と思います。
著者の主張は、とてもまっとうであり、バランスよくリスクの考え方を記述しています。平易な文章で記述された良書であり、読む価値の高い本と思います。多くの人に読んでいただきたい良書と思います。
「読みやすく、ためになる」、「こういう本を良書というべき」と思わせる本です。
本書で著者が記述しているように、「一つのリスクを減少させれば、他のリスクが高まる」というトレード・オフの関係があり、一概に「リスク0にせよ」という主張が正しいかどうか疑問です。現在の日本社会や日本人は、リスクに関して、非科学的、かつ無意味なまでにセンシティブすぎると言えるでしょう。
一方、本書では、食の危険の面だけでなく、いわゆるトクホのような健康食品についても、その功罪をバランスよく論評しています。
また、原発事故後の福島産食品の風評被害などにも触れています。
本書は、「食の安全、リスク」だけでなく、我々が生活する上での様々なリスクに対処するスタンスについて、多くの参考になる記述がある本と思います。
著者の主張は、とてもまっとうであり、バランスよくリスクの考え方を記述しています。平易な文章で記述された良書であり、読む価値の高い本と思います。多くの人に読んでいただきたい良書と思います。
2013年1月20日に日本でレビュー済み
卒論のテーマのためにとりあえずこれでいいか・・・と選んで読んだら。
もう、面白いのなんの。第三者視点って大切ですね。
リスクは0、というのはありえない。「安心」と「安全」は別物。などためになる話ばかり。
おっと、”など”という曖昧な表現をしてしまいましたが、その「など」の部分も含めてここのレビューだけで内容を知った気にならないで本書を読んでいただきたいです。
もう、面白いのなんの。第三者視点って大切ですね。
リスクは0、というのはありえない。「安心」と「安全」は別物。などためになる話ばかり。
おっと、”など”という曖昧な表現をしてしまいましたが、その「など」の部分も含めてここのレビューだけで内容を知った気にならないで本書を読んでいただきたいです。