愛すればこそ、生かそうとするのか! ?それとも…
2009年イタリア全土を揺るがせた尊厳死事件をテーマに、
愛と生死の深淵を見つめる社会派ドラマ
2011年ヴェネチア国際映画祭でその業績を讃えられ栄誉金獅子賞を授与されたイタリアの巨匠マルコ・ベロッキオ。これまで実在の事件を独自の解釈で描き、世界を熱狂させてきた監督が今回挑んだのは、イタリア全土を揺るがした尊厳死事件。
「大切な人が昏睡状態に陥ったとき、あなたならどうするだろうか?」ベロッキオは、そんな永遠の命題への答えを、深く温かい洞察力で示唆に富む物語へと結実させた。妻を看取った政治家とそんな父に不信感を持つ娘、昏睡する娘の目覚めを願う元女優、自殺願望のある女を救おうとする医師、三組の愛の物語が同時展開し、生きることの意味が多面的な視点から浮き彫りとなる。
17年間植物状態でいる娘の尊厳死を求める両親に対し、延命処置続行の暫定法案を強行しようとするベルルスコーニ首相。議員のウリアーノ(トニ・セルビッロ)は自身の愛妻の延命装置を停止させた過去を持ち、そのことで愛娘(アルバ・ロルヴァケル)との間に溝が生まれていた。
彼は法案に賛成するか、反対表明するか決断を迫られていた。また昏睡状態の娘ローザを抱える伝説の女優(イザベル・ユペール)の家では、仕事も家事も放棄した放棄した元女優によって毎日執拗に祈りが捧げられている。そして薬物中毒の女ロッサは、自殺未遂を繰り返しているところを、医師のパッリドに出会い、阻止されるが…。
特典:劇場予告編
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