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反逆(下) (講談社文庫) 文庫 – 1991/11/5
遠藤 周作
(著)
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なんたる上さまの冷酷――命乞いをする幼な子の首を刎ねた信長、秀吉と光秀、2人の心理的競い合いを楽しむ信長。信長を討つことは天の道!光秀は長い間心に沈澱していた反逆の囁きから解き放たれた……。戦いの果てにみた人間の弱さ、悲哀、寂しさを、そして生き残った村重、右近らの落魄の人生を描く。
- 本の長さ382ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1991/11/5
- 寸法10.8 x 1.5 x 14.8 cm
- ISBN-104061850547
- ISBN-13978-4061850545
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (1991/11/5)
- 発売日 : 1991/11/5
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 382ページ
- ISBN-10 : 4061850547
- ISBN-13 : 978-4061850545
- 寸法 : 10.8 x 1.5 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 185,834位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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(1923-1996)東京生れ。
幼年期を旧満州大連で過ごし、神戸に帰国後、11歳でカトリックの洗礼を受ける。慶応大学仏文科卒。フランス留学を経て、1955(昭和30)年「白い人」で芥川賞を受賞。
一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア作品、歴史小説も多数ある。主な作品は『海と毒薬』『沈黙』『イエスの生涯』『侍』『スキャンダル』等。1995(平成7)年、文化勲章受章。1996年、病没。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦国武将の裏切りと裏切られた者の歴史に、翻弄される女性たちの視点
が書かれおり、非常に面白く堪能させて頂いた。
光秀の娘で、荒木村重の息子(村次)に嫁ぎ、その後、明智秀満に嫁いだ
さと姫の生きざまの悲しみと無常観に、胸を打つ。
全体的存在の信長さえも裏切りに死す時代、戦国武将たちにとって、騙し
裏切りは、恥じるべき事ではなく、当然の生き方であったと強く感じる。
ゆえに、君主関係、武士道などの精神主義が確立したのは、家康以降の
江戸時代であったと再認識させられた。
淡々と描かれる物語の中で、柴田勝家の戦うものの美学を貫く姿が
心に残る。
が書かれおり、非常に面白く堪能させて頂いた。
光秀の娘で、荒木村重の息子(村次)に嫁ぎ、その後、明智秀満に嫁いだ
さと姫の生きざまの悲しみと無常観に、胸を打つ。
全体的存在の信長さえも裏切りに死す時代、戦国武将たちにとって、騙し
裏切りは、恥じるべき事ではなく、当然の生き方であったと強く感じる。
ゆえに、君主関係、武士道などの精神主義が確立したのは、家康以降の
江戸時代であったと再認識させられた。
淡々と描かれる物語の中で、柴田勝家の戦うものの美学を貫く姿が
心に残る。
2020年8月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三者三葉の思いが、臨場感たっぷりに描かれており、違う角度からの展開に引き込まれました。
2012年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
氏の作品、特に戦国時代を舞台にしたものでは、その緻密な描写に感心することが常でしたが、
この作品では何か肩すかしを食わされたかのような、物足りなさを感じました。
やはり荒木村重でしょうか。
この人物、信長を窮地に陥れる脇役として語られることが多いのですが、
国人から摂津の太守となる過程は、和田維盛を討ち取るなど武勇も猛々しいとともに、
いつの間にか他の国人も従わしめる知略においても優れた人物だったと思います。
同時に松永久秀とも茶を通じて親しく、茶の道の所作作法は細川幽斎も感嘆するほどの数寄者であったそうです。
信長との有名な対面の際、刀の先の餅を堂々と咥えてむしゃむしゃ食べたのは、武者としての恥辱ではなく、
当の信長さえも驚かせる豪胆さを示したものであった、
私は無邪気にそう信じておりました。
その豪胆さ、それと家来を捨てるかの如く有岡の城を抜け出しあくまで生を追求する執拗な粘り、
その対象の妙を知りたかったのですが、肩透かしの感を否めませんでした。
この作品では何か肩すかしを食わされたかのような、物足りなさを感じました。
やはり荒木村重でしょうか。
この人物、信長を窮地に陥れる脇役として語られることが多いのですが、
国人から摂津の太守となる過程は、和田維盛を討ち取るなど武勇も猛々しいとともに、
いつの間にか他の国人も従わしめる知略においても優れた人物だったと思います。
同時に松永久秀とも茶を通じて親しく、茶の道の所作作法は細川幽斎も感嘆するほどの数寄者であったそうです。
信長との有名な対面の際、刀の先の餅を堂々と咥えてむしゃむしゃ食べたのは、武者としての恥辱ではなく、
当の信長さえも驚かせる豪胆さを示したものであった、
私は無邪気にそう信じておりました。
その豪胆さ、それと家来を捨てるかの如く有岡の城を抜け出しあくまで生を追求する執拗な粘り、
その対象の妙を知りたかったのですが、肩透かしの感を否めませんでした。
2018年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
歴史好きの方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。一気に読んでしまいました!
2018年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
気合の入った一作。じっくりと、イメージを作りながら読み通して
ウ~ンとうなる。大河ドラマにもよく顔を出す「荒木村重」。この
時代に、自分がその場にいるとしたら・・・。やっぱり大変な時代
だったのです。上巻からの流れもみごと。
ウ~ンとうなる。大河ドラマにもよく顔を出す「荒木村重」。この
時代に、自分がその場にいるとしたら・・・。やっぱり大変な時代
だったのです。上巻からの流れもみごと。