全世界で高い評価を受け、某雑誌では年間ベストにも選ばれた今作。
彼らのサウンドをざっと乱暴に語るなら、ビーチボーイズ、ロネッツをインディーギターロック風に現代解釈した作品と言える。
実際、彼らはこのアルバムの前にフリーダウンロードのカバーアルバムを制作している。(今はHPにてダウンロード販売中、傑作なので是非。2011年4月現在)
そこで、ロネッツ、ランディ・ニューマン、ビーチボーイズ、トーキングヘッズなどカバーしている。
これらのカバーが今作のアイディアになったとフロントマンのクリスは語っている。
これだけ聞くと、レトロポップ好きのインディーバンドのように感じるが、むしろ彼らはこのレトロを使う事で若者のリアルを暴きだす。
詩も追ってもらえるとわかるのだが、とても現代的なバンドである。
フロントマンのクリスを中心に、チャイニーズ系アメリカンの若者3名とアメリカ人によって構成されている。
クリスはこう語っている
「タイトルのビック・エコーというのは、過去の記憶って意味なんだ。
僕らは別にノスタルジックになってる訳じゃなくて、昔の音楽を現代風にリアレンジしている。」
「そして、これは同時に、もはや存在していないアメリカンドリームとか現代にいかに夢が無いかっていうことを批評している。」と
そういう意味でも彼らはとてもリアルなバンドなのだろう。サウンドだけでなく詩、世界観も合わせて、傑作。
追記
関東・東北大震災を受けて、日本のためにチャリティレコードをHPでダウンロード販売してくれています。日本人としてとてもうれしいです。
[...]
このアルバムが気に入った方はぜひダウンロードされてみて下さい。