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楢山節考 (新潮文庫) 文庫 – 1964/8/3
深沢 七郎
(著)
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購入オプションとあわせ買い
残酷な棄老伝説を通して
人間の矜持と生と死の尊厳を極限まで問う名作。
「お姥(んば)捨てるか裏山へ裏じゃ蟹でも這って来る」
雪の楢山へ欣然と死に赴く老母おりんを、孝行息子辰平は胸のはりさける思いで背板に乗せて捨てにゆく。残酷であってもそれは貧しい部落の掟なのだ――因習に閉ざされた棄老伝説を、近代的な小説にまで昇華させた「楢山節考」。ほかに「月のアペニン山」「東京のプリンスたち」「白鳥の死」の3編を収める。
目次
月のアペニン山
楢山節考
東京のプリンスたち
白鳥の死
解説・日沼倫太郎
本書収録「楢山節考」より
その次の夜、おりんはにぶりがちの辰平を責めたてるように励まして楢山まいりの途についたのである。宵のうちに明日みんなが食べる白萩様もといでおいたし、椎茸のことも、いわなのことも玉やんによく云っておいた。家の者達が寝静まるのを窺って裏の縁側の戸をそっとはずした。そこで辰平のしょっている背板に乗ったのである。……
深沢七郎(1914-1987)
山梨県石和町生れ。少年時代からギター演奏に熱中し、戦時中17回のリサイタルを開く。戦後、日劇ミュージック・ホールに出演したりしていたが、1956(昭和31)年『楢山節考』で、第1回中央公論新人賞を受賞し作家生活に入る。『東北の神武たち』『笛吹川』などを発表するが、1960年の『風流夢譚』がテロ事件を誘発し、放浪生活に。埼玉県菖蒲町でラブミー農場を営んだり、今川焼きの店を開いたりしながら『甲州子守唄』『庶民烈伝』などを創作、1979年『みちのくの人形たち』で谷崎潤一郎賞を受賞。
人間の矜持と生と死の尊厳を極限まで問う名作。
「お姥(んば)捨てるか裏山へ裏じゃ蟹でも這って来る」
雪の楢山へ欣然と死に赴く老母おりんを、孝行息子辰平は胸のはりさける思いで背板に乗せて捨てにゆく。残酷であってもそれは貧しい部落の掟なのだ――因習に閉ざされた棄老伝説を、近代的な小説にまで昇華させた「楢山節考」。ほかに「月のアペニン山」「東京のプリンスたち」「白鳥の死」の3編を収める。
目次
月のアペニン山
楢山節考
東京のプリンスたち
白鳥の死
解説・日沼倫太郎
本書収録「楢山節考」より
その次の夜、おりんはにぶりがちの辰平を責めたてるように励まして楢山まいりの途についたのである。宵のうちに明日みんなが食べる白萩様もといでおいたし、椎茸のことも、いわなのことも玉やんによく云っておいた。家の者達が寝静まるのを窺って裏の縁側の戸をそっとはずした。そこで辰平のしょっている背板に乗ったのである。……
深沢七郎(1914-1987)
山梨県石和町生れ。少年時代からギター演奏に熱中し、戦時中17回のリサイタルを開く。戦後、日劇ミュージック・ホールに出演したりしていたが、1956(昭和31)年『楢山節考』で、第1回中央公論新人賞を受賞し作家生活に入る。『東北の神武たち』『笛吹川』などを発表するが、1960年の『風流夢譚』がテロ事件を誘発し、放浪生活に。埼玉県菖蒲町でラブミー農場を営んだり、今川焼きの店を開いたりしながら『甲州子守唄』『庶民烈伝』などを創作、1979年『みちのくの人形たち』で谷崎潤一郎賞を受賞。
- ISBN-104101136017
- ISBN-13978-4101136011
- 版改
- 出版社新潮社
- 発売日1964/8/3
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- 本の長さ224ページ
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1964/8/3)
- 発売日 : 1964/8/3
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 224ページ
- ISBN-10 : 4101136017
- ISBN-13 : 978-4101136011
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 41,276位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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4 星
人生永遠の書
1983年に映画化された「楢山節考」ロケ地となった新潟県糸魚川市の海谷渓谷へ行ったことがあります。誰ともすれ違うことのないさみしい山の中でした。シカがいました。「神の住んでいる楢山は七つの谷と三つの池を越えて行く遠い所にある山であった」うちに92歳のおばあちゃんがいます。介護度もあがり先日から施設に入ったのですが…自分の家があるのに本人はなぜ施設に行くのかもわからないようでした。迎えが来てそのまま連れて行かれました。その時すごく罪悪感を感じました。そして「楢山節考」を思い出しました。それが読もうと思ったきっかけです。本作を読む人は何を求めて読むのでしょう?私は罪悪感が薄れることや癒しや求めて「同病相憐れむ」ではないですが辰平と気持ちを分かち合い同情し合いたかった。そして読後罪悪感は消えた?癒しはあった?「月のアペニン山」アペニン山脈は話にあまり関係ないですが…アペニン山脈はイタリアにあるんですね。一番高い山は2912メートル。夫が妻を見た時の比喩として出てきます。サスペンス風の話であり怖さもあります。「楢山節考」信州の山々の間にある村の生活が知れます。食料不足や祭りなどの風習。おりんは今年69。村では70になれば楢山まいりに行く。「倅はやさしい奴だ!」楢山へ行くことは「山の神さんにほめられる」本人にとっても家族にとっても祭りです。椎茸に乾したいわなに白米の白萩様やどぶろくを村の人に振る舞います。「うしろをふり向かず物も云わぬこと」お山へ行く作法で必ず守ること。冥界に入り死んだ妻を取り戻したかに思えたオルペウス。最後に後ろを振り向いてしまいそれが妻との最後の別れとなりました。おりんに「おっかあ、雪が降ってきたよう」と山の掟を破り大きな声を出した辰平。山から帰り着くと後妻の玉やんの姿がどこにも見えない。もしかしておりんを助けに!?そういえば「楢山節考」にはその続編のような「デンデラ」がありましたね。復讐の物語。「東京のプリンスたち」高校生の会話がおもしろい。「熱を入れてるヒトがあるんでショ?」「スペシャルはいないよ」ラブしたいのではないか?エルヴィス・プレスリーにジャズ思う存分ロカビリーを聞いて「これで、死んでもいいよ」と思った嫌なことや不愉快なことは耐え忍んでいる必要はないのだ松本隆の小説「微熱少年」を思い出しました。「白鳥の死」白鳥は渡り鳥の白鳥ではなく正宗白鳥のことです。賢い者も阿呆の者も美しい者も醜い者もどんなに地位や権力があっても死ねば誰でも同じ物。死骸はもうなにもいらない。解説は日沼倫太郎第一回「中央公論新人賞」の当選作として1956年11月号の同誌に発表された楢山節考は当時選者だった伊藤整・武田泰淳・三島由紀夫に少なからぬショックを与えた。正宗白鳥は「人生永遠の書の一つ」といいきった。とあります。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
70歳を過ぎたら楢山様のお世話になる話で70歳は節目の年で心構えが大切です。子供のころ映画で見ましたが時代の違いもありますが読んでみると面白い。
2020年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1983年に映画化された「楢山節考」
ロケ地となった新潟県糸魚川市の海谷渓谷へ行ったことがあります。
誰ともすれ違うことのないさみしい山の中でした。シカがいました。
「神の住んでいる楢山は七つの谷と三つの池を越えて行く遠い所にある山であった」
うちに92歳のおばあちゃんがいます。
介護度もあがり
先日から施設に入ったのですが…
自分の家があるのに本人はなぜ施設に行くのかもわからないようでした。
迎えが来てそのまま連れて行かれました。
その時すごく罪悪感を感じました。
そして「楢山節考」を思い出しました。
それが読もうと思ったきっかけです。
本作を読む人は何を求めて読むのでしょう?
私は罪悪感が薄れることや癒しや求めて
「同病相憐れむ」ではないですが辰平と気持ちを分かち合い同情し合いたかった。
そして読後
罪悪感は消えた?癒しはあった?
「月のアペニン山」
アペニン山脈は話にあまり関係ないですが…
アペニン山脈はイタリアにあるんですね。
一番高い山は2912メートル。
夫が妻を見た時の比喩として出てきます。
サスペンス風の話であり怖さもあります。
「楢山節考」
信州の山々の間にある村の生活が知れます。
食料不足や祭りなどの風習。
おりんは今年69。村では70になれば楢山まいりに行く。「倅はやさしい奴だ!」
楢山へ行くことは「山の神さんにほめられる」本人にとっても家族にとっても祭りです。
椎茸に乾したいわなに白米の白萩様やどぶろくを村の人に振る舞います。
「うしろをふり向かず物も云わぬこと」
お山へ行く作法で必ず守ること。
冥界に入り死んだ妻を取り戻したかに思えたオルペウス。最後に後ろを振り向いてしまいそれが妻との最後の別れとなりました。
おりんに「おっかあ、雪が降ってきたよう」と山の掟を破り大きな声を出した辰平。
山から帰り着くと後妻の玉やんの姿がどこにも見えない。もしかしておりんを助けに!?
そういえば「楢山節考」にはその続編のような
「デンデラ」がありましたね。復讐の物語。
「東京のプリンスたち」
高校生の会話がおもしろい。
「熱を入れてるヒトがあるんでショ?」
「スペシャルはいないよ」
ラブしたいのではないか?
エルヴィス・プレスリーにジャズ
思う存分ロカビリーを聞いて
「これで、死んでもいいよ」と思った
嫌なことや不愉快なことは耐え忍んでいる必要はないのだ
松本隆の小説「微熱少年」を思い出しました。
「白鳥の死」
白鳥は渡り鳥の白鳥ではなく正宗白鳥のことです。
賢い者も阿呆の者も美しい者も醜い者もどんなに地位や権力があっても死ねば誰でも同じ物。
死骸はもうなにもいらない。
解説は日沼倫太郎
第一回「中央公論新人賞」の当選作として
1956年11月号の同誌に発表された楢山節考は当時選者だった伊藤整・武田泰淳・三島由紀夫に少なからぬショックを与えた。
正宗白鳥は「人生永遠の書の一つ」といいきった。とあります。
ロケ地となった新潟県糸魚川市の海谷渓谷へ行ったことがあります。
誰ともすれ違うことのないさみしい山の中でした。シカがいました。
「神の住んでいる楢山は七つの谷と三つの池を越えて行く遠い所にある山であった」
うちに92歳のおばあちゃんがいます。
介護度もあがり
先日から施設に入ったのですが…
自分の家があるのに本人はなぜ施設に行くのかもわからないようでした。
迎えが来てそのまま連れて行かれました。
その時すごく罪悪感を感じました。
そして「楢山節考」を思い出しました。
それが読もうと思ったきっかけです。
本作を読む人は何を求めて読むのでしょう?
私は罪悪感が薄れることや癒しや求めて
「同病相憐れむ」ではないですが辰平と気持ちを分かち合い同情し合いたかった。
そして読後
罪悪感は消えた?癒しはあった?
「月のアペニン山」
アペニン山脈は話にあまり関係ないですが…
アペニン山脈はイタリアにあるんですね。
一番高い山は2912メートル。
夫が妻を見た時の比喩として出てきます。
サスペンス風の話であり怖さもあります。
「楢山節考」
信州の山々の間にある村の生活が知れます。
食料不足や祭りなどの風習。
おりんは今年69。村では70になれば楢山まいりに行く。「倅はやさしい奴だ!」
楢山へ行くことは「山の神さんにほめられる」本人にとっても家族にとっても祭りです。
椎茸に乾したいわなに白米の白萩様やどぶろくを村の人に振る舞います。
「うしろをふり向かず物も云わぬこと」
お山へ行く作法で必ず守ること。
冥界に入り死んだ妻を取り戻したかに思えたオルペウス。最後に後ろを振り向いてしまいそれが妻との最後の別れとなりました。
おりんに「おっかあ、雪が降ってきたよう」と山の掟を破り大きな声を出した辰平。
山から帰り着くと後妻の玉やんの姿がどこにも見えない。もしかしておりんを助けに!?
そういえば「楢山節考」にはその続編のような
「デンデラ」がありましたね。復讐の物語。
「東京のプリンスたち」
高校生の会話がおもしろい。
「熱を入れてるヒトがあるんでショ?」
「スペシャルはいないよ」
ラブしたいのではないか?
エルヴィス・プレスリーにジャズ
思う存分ロカビリーを聞いて
「これで、死んでもいいよ」と思った
嫌なことや不愉快なことは耐え忍んでいる必要はないのだ
松本隆の小説「微熱少年」を思い出しました。
「白鳥の死」
白鳥は渡り鳥の白鳥ではなく正宗白鳥のことです。
賢い者も阿呆の者も美しい者も醜い者もどんなに地位や権力があっても死ねば誰でも同じ物。
死骸はもうなにもいらない。
解説は日沼倫太郎
第一回「中央公論新人賞」の当選作として
1956年11月号の同誌に発表された楢山節考は当時選者だった伊藤整・武田泰淳・三島由紀夫に少なからぬショックを与えた。
正宗白鳥は「人生永遠の書の一つ」といいきった。とあります。

1983年に映画化された「楢山節考」
ロケ地となった新潟県糸魚川市の海谷渓谷へ行ったことがあります。
誰ともすれ違うことのないさみしい山の中でした。シカがいました。
「神の住んでいる楢山は七つの谷と三つの池を越えて行く遠い所にある山であった」
うちに92歳のおばあちゃんがいます。
介護度もあがり
先日から施設に入ったのですが…
自分の家があるのに本人はなぜ施設に行くのかもわからないようでした。
迎えが来てそのまま連れて行かれました。
その時すごく罪悪感を感じました。
そして「楢山節考」を思い出しました。
それが読もうと思ったきっかけです。
本作を読む人は何を求めて読むのでしょう?
私は罪悪感が薄れることや癒しや求めて
「同病相憐れむ」ではないですが辰平と気持ちを分かち合い同情し合いたかった。
そして読後
罪悪感は消えた?癒しはあった?
「月のアペニン山」
アペニン山脈は話にあまり関係ないですが…
アペニン山脈はイタリアにあるんですね。
一番高い山は2912メートル。
夫が妻を見た時の比喩として出てきます。
サスペンス風の話であり怖さもあります。
「楢山節考」
信州の山々の間にある村の生活が知れます。
食料不足や祭りなどの風習。
おりんは今年69。村では70になれば楢山まいりに行く。「倅はやさしい奴だ!」
楢山へ行くことは「山の神さんにほめられる」本人にとっても家族にとっても祭りです。
椎茸に乾したいわなに白米の白萩様やどぶろくを村の人に振る舞います。
「うしろをふり向かず物も云わぬこと」
お山へ行く作法で必ず守ること。
冥界に入り死んだ妻を取り戻したかに思えたオルペウス。最後に後ろを振り向いてしまいそれが妻との最後の別れとなりました。
おりんに「おっかあ、雪が降ってきたよう」と山の掟を破り大きな声を出した辰平。
山から帰り着くと後妻の玉やんの姿がどこにも見えない。もしかしておりんを助けに!?
そういえば「楢山節考」にはその続編のような
「デンデラ」がありましたね。復讐の物語。
「東京のプリンスたち」
高校生の会話がおもしろい。
「熱を入れてるヒトがあるんでショ?」
「スペシャルはいないよ」
ラブしたいのではないか?
エルヴィス・プレスリーにジャズ
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「これで、死んでもいいよ」と思った
嫌なことや不愉快なことは耐え忍んでいる必要はないのだ
松本隆の小説「微熱少年」を思い出しました。
「白鳥の死」
白鳥は渡り鳥の白鳥ではなく正宗白鳥のことです。
賢い者も阿呆の者も美しい者も醜い者もどんなに地位や権力があっても死ねば誰でも同じ物。
死骸はもうなにもいらない。
解説は日沼倫太郎
第一回「中央公論新人賞」の当選作として
1956年11月号の同誌に発表された楢山節考は当時選者だった伊藤整・武田泰淳・三島由紀夫に少なからぬショックを与えた。
正宗白鳥は「人生永遠の書の一つ」といいきった。とあります。
ロケ地となった新潟県糸魚川市の海谷渓谷へ行ったことがあります。
誰ともすれ違うことのないさみしい山の中でした。シカがいました。
「神の住んでいる楢山は七つの谷と三つの池を越えて行く遠い所にある山であった」
うちに92歳のおばあちゃんがいます。
介護度もあがり
先日から施設に入ったのですが…
自分の家があるのに本人はなぜ施設に行くのかもわからないようでした。
迎えが来てそのまま連れて行かれました。
その時すごく罪悪感を感じました。
そして「楢山節考」を思い出しました。
それが読もうと思ったきっかけです。
本作を読む人は何を求めて読むのでしょう?
私は罪悪感が薄れることや癒しや求めて
「同病相憐れむ」ではないですが辰平と気持ちを分かち合い同情し合いたかった。
そして読後
罪悪感は消えた?癒しはあった?
「月のアペニン山」
アペニン山脈は話にあまり関係ないですが…
アペニン山脈はイタリアにあるんですね。
一番高い山は2912メートル。
夫が妻を見た時の比喩として出てきます。
サスペンス風の話であり怖さもあります。
「楢山節考」
信州の山々の間にある村の生活が知れます。
食料不足や祭りなどの風習。
おりんは今年69。村では70になれば楢山まいりに行く。「倅はやさしい奴だ!」
楢山へ行くことは「山の神さんにほめられる」本人にとっても家族にとっても祭りです。
椎茸に乾したいわなに白米の白萩様やどぶろくを村の人に振る舞います。
「うしろをふり向かず物も云わぬこと」
お山へ行く作法で必ず守ること。
冥界に入り死んだ妻を取り戻したかに思えたオルペウス。最後に後ろを振り向いてしまいそれが妻との最後の別れとなりました。
おりんに「おっかあ、雪が降ってきたよう」と山の掟を破り大きな声を出した辰平。
山から帰り着くと後妻の玉やんの姿がどこにも見えない。もしかしておりんを助けに!?
そういえば「楢山節考」にはその続編のような
「デンデラ」がありましたね。復讐の物語。
「東京のプリンスたち」
高校生の会話がおもしろい。
「熱を入れてるヒトがあるんでショ?」
「スペシャルはいないよ」
ラブしたいのではないか?
エルヴィス・プレスリーにジャズ
思う存分ロカビリーを聞いて
「これで、死んでもいいよ」と思った
嫌なことや不愉快なことは耐え忍んでいる必要はないのだ
松本隆の小説「微熱少年」を思い出しました。
「白鳥の死」
白鳥は渡り鳥の白鳥ではなく正宗白鳥のことです。
賢い者も阿呆の者も美しい者も醜い者もどんなに地位や権力があっても死ねば誰でも同じ物。
死骸はもうなにもいらない。
解説は日沼倫太郎
第一回「中央公論新人賞」の当選作として
1956年11月号の同誌に発表された楢山節考は当時選者だった伊藤整・武田泰淳・三島由紀夫に少なからぬショックを与えた。
正宗白鳥は「人生永遠の書の一つ」といいきった。とあります。
このレビューの画像


2023年10月11日に日本でレビュー済み
【ネタバレ注意】
「楢山節考」のみの私的感想。
この著者は文章はあまり上手いとは言えないけれど、本作に限っては、近世の山奥の辺鄙な村という設定の物語に、不思議としっくりとはまっている。
むしろ、平易で読みやすい文章では得られない、独特な世界観を創り出すことに、偶然にも成功しているように思います。
老人に歯が残っていることを恥とする感覚。
餓死者が多く出るほどではない様子なのに、棄老の風習が途切れることなく長年続いていること。
大量の人骨が一面を埋めつくす、楢山の山頂の光景。
死を自然のものとして受け入れ楢山まいりへと向かう、おりんと、それに必死で抗おうとする隣人との分かりやすい対比。
それぞれの最期の場面に現れる、清浄の雪と、悪い死を象徴する烏の大群。
どこか現実からは距離があるようなこれらの描写を考えると、本作は、棄老伝説から着想を得た寓意小説なのではないでしょうか。
そのテーマはおそらく、死の迎え方。
棄老の風習は、死そのものの暗喩と解釈することも可能だと思います。
また、おりんが自らの歯を折る場面からは、「老人は老人らしくあることが当たり前」という、老いを肯定する作品の意図が感じられます。
物語は、多くが老齢の母親おりんの視点で語られる。
そこからは、息子や家族への愛情、貧しくもたくましく生きて来た彼女のリアルな姿が浮かび上がり、文明化なかばの人間の根源の感情が伝わって来ます。
気丈夫でいて子供のように純粋なおりんが、何とも可愛らしくいじらしい。
一転、終盤の楢山まいりの場面になると、視点は息子のものに移り、「白鳥の死」で著者が「おりんはキリストと釈迦をイメージしている」と書いている通り、リアルとは対極の現実離れした聖女のように描写される。
人生100年時代などと近頃メディアではかまびすしいですが、これを「100年も生きられる」と捉えるか、それとも「100年も生きなければならない」と捉えるか。
考え方は人それぞれでしょう。
ただ、死ぬべき時が来たらそれを従容と受け入れる、おりんの姿は、人間のひとつの理想の死の迎え方であるように思います。
十数年ぶりの再読ですが、個人的に最近、高齢の母親を病で亡くしていたので、より一層、感慨深く読ませてもらいました。
ことに、雪の降る山にひとり残され念仏をとなえる、おりんの無垢で神々しい姿には、胸をつかれるものがありました。
この先の残りの人生でも何度か再読するであろう、記憶に刻み込まれる無二の小説です。
「楢山節考」のみの私的感想。
この著者は文章はあまり上手いとは言えないけれど、本作に限っては、近世の山奥の辺鄙な村という設定の物語に、不思議としっくりとはまっている。
むしろ、平易で読みやすい文章では得られない、独特な世界観を創り出すことに、偶然にも成功しているように思います。
老人に歯が残っていることを恥とする感覚。
餓死者が多く出るほどではない様子なのに、棄老の風習が途切れることなく長年続いていること。
大量の人骨が一面を埋めつくす、楢山の山頂の光景。
死を自然のものとして受け入れ楢山まいりへと向かう、おりんと、それに必死で抗おうとする隣人との分かりやすい対比。
それぞれの最期の場面に現れる、清浄の雪と、悪い死を象徴する烏の大群。
どこか現実からは距離があるようなこれらの描写を考えると、本作は、棄老伝説から着想を得た寓意小説なのではないでしょうか。
そのテーマはおそらく、死の迎え方。
棄老の風習は、死そのものの暗喩と解釈することも可能だと思います。
また、おりんが自らの歯を折る場面からは、「老人は老人らしくあることが当たり前」という、老いを肯定する作品の意図が感じられます。
物語は、多くが老齢の母親おりんの視点で語られる。
そこからは、息子や家族への愛情、貧しくもたくましく生きて来た彼女のリアルな姿が浮かび上がり、文明化なかばの人間の根源の感情が伝わって来ます。
気丈夫でいて子供のように純粋なおりんが、何とも可愛らしくいじらしい。
一転、終盤の楢山まいりの場面になると、視点は息子のものに移り、「白鳥の死」で著者が「おりんはキリストと釈迦をイメージしている」と書いている通り、リアルとは対極の現実離れした聖女のように描写される。
人生100年時代などと近頃メディアではかまびすしいですが、これを「100年も生きられる」と捉えるか、それとも「100年も生きなければならない」と捉えるか。
考え方は人それぞれでしょう。
ただ、死ぬべき時が来たらそれを従容と受け入れる、おりんの姿は、人間のひとつの理想の死の迎え方であるように思います。
十数年ぶりの再読ですが、個人的に最近、高齢の母親を病で亡くしていたので、より一層、感慨深く読ませてもらいました。
ことに、雪の降る山にひとり残され念仏をとなえる、おりんの無垢で神々しい姿には、胸をつかれるものがありました。
この先の残りの人生でも何度か再読するであろう、記憶に刻み込まれる無二の小説です。
2024年2月23日に日本でレビュー済み
表題作は、言わずと知れた「姥捨山」の話である。食糧事情が極めて悪い寒村での慣習らしいが、本当にあったものかどうかまでは知らない。
食糧不足ゆえに極限状況にしばしば陥るような環境では致し方ない慣習なのかもしれないが、現代の日本ではこのような極限状況が発生する可能性は非常に低く、読者にとっては身につまされるような話ではない。食糧事情の悪さが詳述されていないので棄老行為の必要性に疑問を覚えざるを得ないし、主人公が「楢山まいり」に対して非常に積極的である理由もあまりよくわからない。また、現代世界では、極めて稀に発生する極限状況でなされるいかなる行動も第三者によって倫理的な観点から容易に非難されることはないと思われることから、本書を読んでも特に感慨などはない。強いて言えば、三島が述べたように「不快」というのが近い。
表題作以外は凡作なので読みたい者だけが読めば良い。また、日沼倫太郎による解説は明らかに不適切だと思われるので、そろそろ別のものに差し替えられるべきだと思う。
食糧不足ゆえに極限状況にしばしば陥るような環境では致し方ない慣習なのかもしれないが、現代の日本ではこのような極限状況が発生する可能性は非常に低く、読者にとっては身につまされるような話ではない。食糧事情の悪さが詳述されていないので棄老行為の必要性に疑問を覚えざるを得ないし、主人公が「楢山まいり」に対して非常に積極的である理由もあまりよくわからない。また、現代世界では、極めて稀に発生する極限状況でなされるいかなる行動も第三者によって倫理的な観点から容易に非難されることはないと思われることから、本書を読んでも特に感慨などはない。強いて言えば、三島が述べたように「不快」というのが近い。
表題作以外は凡作なので読みたい者だけが読めば良い。また、日沼倫太郎による解説は明らかに不適切だと思われるので、そろそろ別のものに差し替えられるべきだと思う。
2022年7月20日に日本でレビュー済み
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SNSだのSDGsだの、しょもないコトで踊らされてる日本人が今、読むべき。
自他ともに恥じない行動のなんと崇高なることか。
勿体ないという素晴らしい文化。
自他ともに恥じない行動のなんと崇高なることか。
勿体ないという素晴らしい文化。
2019年7月19日に日本でレビュー済み
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初めは楢山節考だけ読めばいいかなと思っていました。
表題作があまりにも素晴らしくて、そのおかげで他の作品にも興味を持ち夢中になって読んでしまいました。イメージ的にもっと堅苦しい文体で疲れる読書になるだろうと予想して体力があるときにでも読もうと後回しにしていたのを後悔しました。
「楢山節考」は民話をベースに優しさとユーモアで満ち溢れ、婆さんが血まみれで笑うシーンなどは大笑いしてしまい、何度もそのページを読み返して腹がよじれるほど笑ってしまいました。火打石で歯を叩いたり無茶をする映像は思い出し笑いをしてしまうほどです。ギャグマンガみたいだと思っていると、いつしか胸を打たれてページをめくる手が止まらなくなり目頭が熱くなっていました。久しぶりにこれぞ小説といえる小説を読んだ気がします。ただの暗い話ではありません。感動もユーモアも優しさも憤りもあります。子を思う母、母を思う子、それらを疎ましく思う年代、は万国共通のテーマ、外国のかたにも読んでほしい昔の日本の雰囲気を持ついぶし銀の妙味ある作品です。まっさらな気持ちで読んでほしい作品です。
「東京のプリンスたち」もまた図抜けたおもしろさがありました。この時代にしては文壇からは嫌われそうな軽い文体ですごく好きな作品です。私はエルヴィスの曲を全く知りませんが楽しんで読めました。学生の頃に好きだったバンドなどでイメージすれば登場人物たちの気持ちがわかりやすいです。先生との睨み合いのシーンでは大笑いしました。不良にはなりきれない中途半端な男子学生の心根をえがくのが非常にうまいです。十代のころ、親や世間、異性に対して、思っていてもうまく言葉にできなかった沈黙や、苛立ち、自分をコントロールできないほどの爆発的な衝動に駆られ体が動き出す感情が、この短篇のなかに詰め込まれています。オチや筋ではなく感じるタイプの小説です。拍子抜けする終わり方もいかにもな十代っぽくてとても好きです。
「月のアペニン山」は不思議な感覚でした。読んだ直後は、なんだかいまひとつだな、と思っていましたが時間が経つにつれてふとした時に不安を覚える映像が頭を過ぎりぼうっと考えているうちにいつの間にか好きな作品になっていました。場面場面の描写が印象に残り行動や心情がおもしろかったです。
「白鳥の死」は人によっては乱暴に思える表現もありますが、それらは全て愛と優しさからくるものだとわかります。政宗白鳥のことを大事に想って丁寧に素直な気持ちで書いた作品だと伝わってきました。凄く優しくかわいらしくグッとくる話しでした。
日本文学でもかなり重要な作家だと読めばわかります。小難しいことは考えずに、おもしろい、と言えます。
表題作があまりにも素晴らしくて、そのおかげで他の作品にも興味を持ち夢中になって読んでしまいました。イメージ的にもっと堅苦しい文体で疲れる読書になるだろうと予想して体力があるときにでも読もうと後回しにしていたのを後悔しました。
「楢山節考」は民話をベースに優しさとユーモアで満ち溢れ、婆さんが血まみれで笑うシーンなどは大笑いしてしまい、何度もそのページを読み返して腹がよじれるほど笑ってしまいました。火打石で歯を叩いたり無茶をする映像は思い出し笑いをしてしまうほどです。ギャグマンガみたいだと思っていると、いつしか胸を打たれてページをめくる手が止まらなくなり目頭が熱くなっていました。久しぶりにこれぞ小説といえる小説を読んだ気がします。ただの暗い話ではありません。感動もユーモアも優しさも憤りもあります。子を思う母、母を思う子、それらを疎ましく思う年代、は万国共通のテーマ、外国のかたにも読んでほしい昔の日本の雰囲気を持ついぶし銀の妙味ある作品です。まっさらな気持ちで読んでほしい作品です。
「東京のプリンスたち」もまた図抜けたおもしろさがありました。この時代にしては文壇からは嫌われそうな軽い文体ですごく好きな作品です。私はエルヴィスの曲を全く知りませんが楽しんで読めました。学生の頃に好きだったバンドなどでイメージすれば登場人物たちの気持ちがわかりやすいです。先生との睨み合いのシーンでは大笑いしました。不良にはなりきれない中途半端な男子学生の心根をえがくのが非常にうまいです。十代のころ、親や世間、異性に対して、思っていてもうまく言葉にできなかった沈黙や、苛立ち、自分をコントロールできないほどの爆発的な衝動に駆られ体が動き出す感情が、この短篇のなかに詰め込まれています。オチや筋ではなく感じるタイプの小説です。拍子抜けする終わり方もいかにもな十代っぽくてとても好きです。
「月のアペニン山」は不思議な感覚でした。読んだ直後は、なんだかいまひとつだな、と思っていましたが時間が経つにつれてふとした時に不安を覚える映像が頭を過ぎりぼうっと考えているうちにいつの間にか好きな作品になっていました。場面場面の描写が印象に残り行動や心情がおもしろかったです。
「白鳥の死」は人によっては乱暴に思える表現もありますが、それらは全て愛と優しさからくるものだとわかります。政宗白鳥のことを大事に想って丁寧に素直な気持ちで書いた作品だと伝わってきました。凄く優しくかわいらしくグッとくる話しでした。
日本文学でもかなり重要な作家だと読めばわかります。小難しいことは考えずに、おもしろい、と言えます。
2020年5月16日に日本でレビュー済み
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養老猛さんが、戦後文学の金字塔といっていたので、読んでみた。深沢七郎さんて、農場つくったり、ギター弾いたり、全然、文学者らしくないんですよね。
2020年1月12日に日本でレビュー済み
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有名な姨捨山の話。私自身、読む前は老人たちを騙したり無理やりに山に捨てに行くと勘違いしていましたが、主人公は家族の食い扶持を減らすために自ら率先して山に向かう覚悟を持った人物です。作中には予想通り死ぬのが怖くなって山からおりてくる人や無理やり山に捨てられる描写もあります。驚くような風習と家族愛の美しさだけでも本作品は純粋に楽しめます。
加えて本作品の凄さは、現代日本や今後の世界の問題へ通じる普遍的テーマが根底に流れていることです。医療現場での治療法や延命技術の進歩によって引き起こされる高齢社会が若い世代に医療費、年金、少子化という莫大な負債を残していくサイクル、および人口爆発や環境破壊によって地球の資源を搾取し続け、お互いに戦争を起こして残される世代を顧みない人類の罪深い性...
豊かさが増す一方で、人間は動物として進化しているのであろうか?人として気高く生き美しく死ぬことを教えてくれる、後世に語り継がれるべき名著と思います。
加えて本作品の凄さは、現代日本や今後の世界の問題へ通じる普遍的テーマが根底に流れていることです。医療現場での治療法や延命技術の進歩によって引き起こされる高齢社会が若い世代に医療費、年金、少子化という莫大な負債を残していくサイクル、および人口爆発や環境破壊によって地球の資源を搾取し続け、お互いに戦争を起こして残される世代を顧みない人類の罪深い性...
豊かさが増す一方で、人間は動物として進化しているのであろうか?人として気高く生き美しく死ぬことを教えてくれる、後世に語り継がれるべき名著と思います。