中古と書いていたが、きれいな状態で届きました。
とても良かったです。

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風をつかまえた少年 ペーパーバック – 2010/11/19
廃品を利用し、独学で、風力発電をつくりあげたアフリカ・マラウイの14歳の少年。学ぶことの本当の意味を教える感動のノンフィクション
- 本の長さ400ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2010/11/19
- ISBN-10416373080X
- ISBN-13978-4163730806
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商品の説明
著者について
〈著者〉
ウィリアム・カムクワンバ
1987年アフリカのマラウイに生まれる。中等学校1年のとき、マラウイ全土を襲った旱魃により、学費を払えず退学になる。NPOの図書室で物理を独学し、廃品を利用して風力発電のできる風車を自宅の裏庭に製作、人口のたった2パーセントしか電気を使うことができないマラウイで、家に明かりをともすことに成功する。そのことが現地の新聞で報道され、2007年には科学者や発明家、起業家の国際会議TEDグローバルより招聘されスピーチをする。5年の空白の後、中等学校に復学し、さらに南アフリカ共和国の高校に進学。2010年9月からアメリカのダートマス大学で学び始める。
ブライアン・ミーラー
ジャーナリスト。テキサス生まれ。AP通信のキンシャサ支局員としてアフリカ報道に従事した経験をもち、『ハーパーズ』や『エスクァイア』などの雑誌に執筆している。ニューヨーク州ブルックリン在住。
〈訳者〉
田口俊樹
翻訳家。1950年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。ミステリーの翻訳に定評があり、翻訳ミステリー大賞シンジケート発起人をつとめる
〈解説〉
池上 彰
ジャーナリスト。1950年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。73年にNHKに入局、東京放送局報道局社会部などを経て94年より『週刊こどもニュース』に「お父さん」役として出演。2005年にNHKを退職後は、フリーのジャーナリストとしてテレビなどで活躍、わかりやすいニュース解説で人気を博す。
ウィリアム・カムクワンバ
1987年アフリカのマラウイに生まれる。中等学校1年のとき、マラウイ全土を襲った旱魃により、学費を払えず退学になる。NPOの図書室で物理を独学し、廃品を利用して風力発電のできる風車を自宅の裏庭に製作、人口のたった2パーセントしか電気を使うことができないマラウイで、家に明かりをともすことに成功する。そのことが現地の新聞で報道され、2007年には科学者や発明家、起業家の国際会議TEDグローバルより招聘されスピーチをする。5年の空白の後、中等学校に復学し、さらに南アフリカ共和国の高校に進学。2010年9月からアメリカのダートマス大学で学び始める。
ブライアン・ミーラー
ジャーナリスト。テキサス生まれ。AP通信のキンシャサ支局員としてアフリカ報道に従事した経験をもち、『ハーパーズ』や『エスクァイア』などの雑誌に執筆している。ニューヨーク州ブルックリン在住。
〈訳者〉
田口俊樹
翻訳家。1950年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。ミステリーの翻訳に定評があり、翻訳ミステリー大賞シンジケート発起人をつとめる
〈解説〉
池上 彰
ジャーナリスト。1950年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。73年にNHKに入局、東京放送局報道局社会部などを経て94年より『週刊こどもニュース』に「お父さん」役として出演。2005年にNHKを退職後は、フリーのジャーナリストとしてテレビなどで活躍、わかりやすいニュース解説で人気を博す。
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2010/11/19)
- 発売日 : 2010/11/19
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 400ページ
- ISBN-10 : 416373080X
- ISBN-13 : 978-4163730806
- Amazon 売れ筋ランキング: - 265,626位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 58位エネルギー一般関連書籍
- - 983位科学読み物 (本)
- - 43,312位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Eテレの『世界へ発信SNS英語術』に昨年紹介されていたのを観て、気になり読んでみました。映画化もされますね。まだ観てませんが、子供と一緒観にに行きたいと思います。
アフリカのマラウイ出身でマラウイは人口の2%しか電気を使うことができない、世界でも最貧国。
私はこの本ではじめて知った国です。
カムクワンバ君が中学1年の時にマラウイ全土を襲った旱魃によって、学費が払えず退学になり、NPOの図書室でアメリカの『Using Energy』という風車の説明が書かれた本を手に取り、14歳の少年が風力発電を廃材置き場から調達し、道具を作ることからはじめて電気をおこすというお話です。
娘と同じ14歳の子が、こんなふうに世の中を俯瞰でき、誰もやらなかったことをやってのけたことは、驚嘆と称賛の意を覚えました。
「何かを実現したいと思ったら、まずはトライすることだ」
この純粋でまっすぐな強い思い、心を打たれました。
しかも彼は他の人にバカにされても、他人を責めることなく、母親が楽になるからマラウイの女性が楽になるから、村人の生活が向上するからと他人に対しての思いやりが原動力になっていることが、とても感動しました。
人の本当に頑張れる原動力ってこういうところだよなって。
カムクワンバ君に教わりました。
自分は毎日の食事・食材をほぼ困ることなく選べ、太ったからダイエットをしようなんて思っている日状。なんて贅沢で恵まれている環境に置かれているのでしょうか。
飢饉の様子がよく描かれて、食べるものがないから、朝から食べるものが何もない。一週間何も食べれない。栄養失調になると目が見えなくなったり、水ぶくれのようにむくんだりなど、リアルでした。
マラウイの生活も手に取るように感じることができて良かったです。
特に、マラウイには太った犬が欧米のようにいないというところとか。。。なんか笑えました。
そして、政治を間違えると、人々を飢饉におとしめるんだなと思いました。
国中が飢えている時に、「餓死者は一人もいない」と平気で宣言してしまう大統領。
村の代表が大統領に対して、今、飢饉真っ只中だから食料対策をしてほしいと訴えただけなのに、役人と大統領の護衛たちにリンチされてしまう。。。
北朝鮮や戦前戦中の日本を思いました。
一歩政治を間違えれば、自分たちもそういう状況になりかねない。
また、この本を書いたブライアン・ミーラーさんは理科をもう一度勉強しなおしたとおっしゃっていましたが
私にも必要です。
電気の所を詳しく描写されていましたが、???になってしまって、面白さがわからない自分が情けなくなりました。
中学の電流から勉強し直しですね。
娘が丁度学校で教わっていたから、教科書を読み直そうかしら。
食料、エネルギー、政治のことをもっとよく知っておきたいと思わせてくれた本でした。
アフリカのマラウイ出身でマラウイは人口の2%しか電気を使うことができない、世界でも最貧国。
私はこの本ではじめて知った国です。
カムクワンバ君が中学1年の時にマラウイ全土を襲った旱魃によって、学費が払えず退学になり、NPOの図書室でアメリカの『Using Energy』という風車の説明が書かれた本を手に取り、14歳の少年が風力発電を廃材置き場から調達し、道具を作ることからはじめて電気をおこすというお話です。
娘と同じ14歳の子が、こんなふうに世の中を俯瞰でき、誰もやらなかったことをやってのけたことは、驚嘆と称賛の意を覚えました。
「何かを実現したいと思ったら、まずはトライすることだ」
この純粋でまっすぐな強い思い、心を打たれました。
しかも彼は他の人にバカにされても、他人を責めることなく、母親が楽になるからマラウイの女性が楽になるから、村人の生活が向上するからと他人に対しての思いやりが原動力になっていることが、とても感動しました。
人の本当に頑張れる原動力ってこういうところだよなって。
カムクワンバ君に教わりました。
自分は毎日の食事・食材をほぼ困ることなく選べ、太ったからダイエットをしようなんて思っている日状。なんて贅沢で恵まれている環境に置かれているのでしょうか。
飢饉の様子がよく描かれて、食べるものがないから、朝から食べるものが何もない。一週間何も食べれない。栄養失調になると目が見えなくなったり、水ぶくれのようにむくんだりなど、リアルでした。
マラウイの生活も手に取るように感じることができて良かったです。
特に、マラウイには太った犬が欧米のようにいないというところとか。。。なんか笑えました。
そして、政治を間違えると、人々を飢饉におとしめるんだなと思いました。
国中が飢えている時に、「餓死者は一人もいない」と平気で宣言してしまう大統領。
村の代表が大統領に対して、今、飢饉真っ只中だから食料対策をしてほしいと訴えただけなのに、役人と大統領の護衛たちにリンチされてしまう。。。
北朝鮮や戦前戦中の日本を思いました。
一歩政治を間違えれば、自分たちもそういう状況になりかねない。
また、この本を書いたブライアン・ミーラーさんは理科をもう一度勉強しなおしたとおっしゃっていましたが
私にも必要です。
電気の所を詳しく描写されていましたが、???になってしまって、面白さがわからない自分が情けなくなりました。
中学の電流から勉強し直しですね。
娘が丁度学校で教わっていたから、教科書を読み直そうかしら。
食料、エネルギー、政治のことをもっとよく知っておきたいと思わせてくれた本でした。
2020年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
良い本だと思います。著者の置かれた現実の厳しさと、成功を掴んでからのギャップからは世界が抱えている問題が垣間見えます。
2020年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
カムワンバ氏ほどではないけれど、天才は各地に埋もれている。難民の中にも、、、
カムワンバ氏は不断の努力で何とか乗り越えることができたが、普通の天才はそうなる前に死んでしまう。
そうならないように与える側は環境が99%だと思わないといけない。
子供に学ぶことの大切さを伝えるために読んでもらいたい書籍だと思いました。
カムワンバ氏は不断の努力で何とか乗り越えることができたが、普通の天才はそうなる前に死んでしまう。
そうならないように与える側は環境が99%だと思わないといけない。
子供に学ぶことの大切さを伝えるために読んでもらいたい書籍だと思いました。
2018年9月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者ウィリアム君が生まれた1987年,私は協力隊員としてマラウイにおりました。178ページに登場するチャママ町にもキャンプ生活をしながら1ケ月ほど滞在したことがあったので,特に親近感をもって読むことができました。
この地域はグレワムクル( Gule Wamkulu,神秘的な謎の踊り手集団)文化が盛んだったと思います。車で移動中,道路脇の草むらからグレワムクルが何人もとび出してきたことがありました。大きなお面を付けていたり,ものすごく身長が高かったり,カタツムリのような形の大きな張り子も激しく動めいていました。それを見た同乗のワーカー達は,すぐにランドローバーの後部座席に身を隠して,「お前も隠れろ!」と笑いながら言っていました。ワーカー達もめったに見ることがないらしく,喜んでいるようでした。しかし前もって「見かけても絶対に写真は撮るな。」と厳しく注意されていましたが,あれはマジでした。
総勢10人ほどのスタッフたちと共同生活する中で,呪術医(witch doctor)や 魔法の飛行機(witch plane),毒蛇ブラックマンバを身近に感じるような瞬間もたまにはありました。
「マラウイの中学生が風力発電に挑戦。」というシンプルな物語だと思い,まずは絵本と和訳版を購入しました。絵本は親戚の子供用でしたが,小学生の青色の制服や町の様子など,なつかしい光景がよみがえります。
風力発電に関しては物語の後半で描かれていますが,実は前半の「ウィリアム君らマラウイ人たちの日常生活や飢饉の詳細」に大いに惹きつけられ,ドキュメンタリーとしての価値を強く感じました。そして結局は和訳で気になった箇所を確認したくなり,原書の英語版も入手しました。
和訳と原書とを対比してみた最初の印象は,訳者田口俊樹氏が文章をより親切に,かつ生き生きとした表現になるよう工夫している点です。
例えば,原書では「CHAPTER ONE」のように数字のみですが,和訳では各章と大段落の最初に分りやすいタイトルが記載されています。また原書では省略されている「○○年」が○○月の前に追加されていたり,飼い犬を指す人称代名詞(he, his, him)が「カンバ」に置き換えられたりしています。121ページのウィリアム君といとこのジェフリー君の乾電池に関する会話のシーンなどに触れると,私もすぐ近くでその光景を眺めているかのような楽しい気持ちになりました。
カンバをユーカリの森に置き去りにした240ページで,「恐ろしいことをした」"I did a terrible thing" というつぶやきを2回繰り返しています。そして,「この話をしたのはこれが初めてだ。」と242ページで告げます。ウィリアム君がどれほど愛犬カンバのことを想い続けていたのか,それだけではない多くのことを感じ取れそうです。
私は飢えたことも,家の手伝いのために学校に行けなかったこともありません。日本人として生まれてきたことを本当にラッキーだった,と日々感じています。いっぽうマラウイは,昔から『世界最貧国のひとつ』のままです。人口が1988年の775万人から2015年の1721万人に増加している事実だけを見ても,解決は容易ではなさそうです。
ところで,ウィリアム君は今どこで何をしているのでしょう。ウェブサイトを見ても大学卒業後の状況がハッキリしません。物語の中の政治的な記載が影響していないか,それだけが心配です。
最後に,文章がとても読み易いので中高生にもおすすめです。
この地域はグレワムクル( Gule Wamkulu,神秘的な謎の踊り手集団)文化が盛んだったと思います。車で移動中,道路脇の草むらからグレワムクルが何人もとび出してきたことがありました。大きなお面を付けていたり,ものすごく身長が高かったり,カタツムリのような形の大きな張り子も激しく動めいていました。それを見た同乗のワーカー達は,すぐにランドローバーの後部座席に身を隠して,「お前も隠れろ!」と笑いながら言っていました。ワーカー達もめったに見ることがないらしく,喜んでいるようでした。しかし前もって「見かけても絶対に写真は撮るな。」と厳しく注意されていましたが,あれはマジでした。
総勢10人ほどのスタッフたちと共同生活する中で,呪術医(witch doctor)や 魔法の飛行機(witch plane),毒蛇ブラックマンバを身近に感じるような瞬間もたまにはありました。
「マラウイの中学生が風力発電に挑戦。」というシンプルな物語だと思い,まずは絵本と和訳版を購入しました。絵本は親戚の子供用でしたが,小学生の青色の制服や町の様子など,なつかしい光景がよみがえります。
風力発電に関しては物語の後半で描かれていますが,実は前半の「ウィリアム君らマラウイ人たちの日常生活や飢饉の詳細」に大いに惹きつけられ,ドキュメンタリーとしての価値を強く感じました。そして結局は和訳で気になった箇所を確認したくなり,原書の英語版も入手しました。
和訳と原書とを対比してみた最初の印象は,訳者田口俊樹氏が文章をより親切に,かつ生き生きとした表現になるよう工夫している点です。
例えば,原書では「CHAPTER ONE」のように数字のみですが,和訳では各章と大段落の最初に分りやすいタイトルが記載されています。また原書では省略されている「○○年」が○○月の前に追加されていたり,飼い犬を指す人称代名詞(he, his, him)が「カンバ」に置き換えられたりしています。121ページのウィリアム君といとこのジェフリー君の乾電池に関する会話のシーンなどに触れると,私もすぐ近くでその光景を眺めているかのような楽しい気持ちになりました。
カンバをユーカリの森に置き去りにした240ページで,「恐ろしいことをした」"I did a terrible thing" というつぶやきを2回繰り返しています。そして,「この話をしたのはこれが初めてだ。」と242ページで告げます。ウィリアム君がどれほど愛犬カンバのことを想い続けていたのか,それだけではない多くのことを感じ取れそうです。
私は飢えたことも,家の手伝いのために学校に行けなかったこともありません。日本人として生まれてきたことを本当にラッキーだった,と日々感じています。いっぽうマラウイは,昔から『世界最貧国のひとつ』のままです。人口が1988年の775万人から2015年の1721万人に増加している事実だけを見ても,解決は容易ではなさそうです。
ところで,ウィリアム君は今どこで何をしているのでしょう。ウェブサイトを見ても大学卒業後の状況がハッキリしません。物語の中の政治的な記載が影響していないか,それだけが心配です。
最後に,文章がとても読み易いので中高生にもおすすめです。
2011年1月15日に日本でレビュー済み
池上彰解説p.337にあるスーダンと同じく「学校の建物はすぐできても先生を養成する大学の先生が足りません」がマラウイの現況という。そこからダートマス大に行った青年が語るマラウイの現況が綴られた本。
100名を殺したクロサイを倒すのもp.15、酔った男の陰部を切って売るのもp.310魔術師だ。30年大統領であったバンダの次の「実におかしな」p.202ムルジ大統領は農業補助金を廃止し農業経営が危機に陥りp.74、旱魃を迎えp.104、2002年・2006年の餓死が始まるp.176。コレラが流行しp.193、母はマラリアで重症p.300(家族全員毎年かかっていた)。
p.93でラジオの修理が始まる。物理の本を図書室で見つけp.211、最初の風車が完成p.225。やがて電球に点火し名所となるp.267。
日本からも青年海外協力隊が行っている。イギリスはどういう施策をとっていたのだろうか。
100名を殺したクロサイを倒すのもp.15、酔った男の陰部を切って売るのもp.310魔術師だ。30年大統領であったバンダの次の「実におかしな」p.202ムルジ大統領は農業補助金を廃止し農業経営が危機に陥りp.74、旱魃を迎えp.104、2002年・2006年の餓死が始まるp.176。コレラが流行しp.193、母はマラリアで重症p.300(家族全員毎年かかっていた)。
p.93でラジオの修理が始まる。物理の本を図書室で見つけp.211、最初の風車が完成p.225。やがて電球に点火し名所となるp.267。
日本からも青年海外協力隊が行っている。イギリスはどういう施策をとっていたのだろうか。
2020年11月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少年の努力が心に響く、まさに諦めない信念が大事な事。
2011年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2000年代初頭のマラウイ。
評者は、当時隣の国ザンビアで働いていました。様々な要因から、この地域の国々は貧困と病と為政者の凄まじい汚職に喘いでいた中、砂漠に柄杓で水をまいているような無力感を感じながらの国際協力活動でした。
2002年の旱魃の影響を報じた新聞により、マラウイに餓死者が出たとのニュースには接していたのですが、著者のまわりで斯くも恐ろしい地獄が展開していたとは想像を超越していました。
そんな中を生き抜き、絶望的な環境の中から強い意志で風力発電装置を作り上げる著者の粘りと家族、親友の支援、図書室の先生の好意など、小説より奇なる物語の展開に一気に読んでしまいました。
アフリカの農民・庶民たちの生活ぶりが生き生きと描かれており、また簡単な物理学の応用方法など読者が学びとれること満載の本です。
国際協力の世界を目指す方、教育関係者の方には是非読んでほしい本であると思います。
どんな環境下でも学ぶチャンスはあるのだ、また、貧しいアフリカの農民の息子でも素晴らしい才能が隠されているのだということから、教育の可能性、アフリカの可能性を大いに証明してくれているのです。
評者は、当時隣の国ザンビアで働いていました。様々な要因から、この地域の国々は貧困と病と為政者の凄まじい汚職に喘いでいた中、砂漠に柄杓で水をまいているような無力感を感じながらの国際協力活動でした。
2002年の旱魃の影響を報じた新聞により、マラウイに餓死者が出たとのニュースには接していたのですが、著者のまわりで斯くも恐ろしい地獄が展開していたとは想像を超越していました。
そんな中を生き抜き、絶望的な環境の中から強い意志で風力発電装置を作り上げる著者の粘りと家族、親友の支援、図書室の先生の好意など、小説より奇なる物語の展開に一気に読んでしまいました。
アフリカの農民・庶民たちの生活ぶりが生き生きと描かれており、また簡単な物理学の応用方法など読者が学びとれること満載の本です。
国際協力の世界を目指す方、教育関係者の方には是非読んでほしい本であると思います。
どんな環境下でも学ぶチャンスはあるのだ、また、貧しいアフリカの農民の息子でも素晴らしい才能が隠されているのだということから、教育の可能性、アフリカの可能性を大いに証明してくれているのです。