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校長という仕事 (講談社現代新書) 新書 – 2014/1/17

代田昭久 (著)

10

すべての形式と版を表示

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杉並区立和田中学の元民間人校長が、5年間の公立中学の校長体験、学校経営、教育委員会・校長・教員の関係などについて持論を語る

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本の長さ

264ページ
言語

日本語
出版社

講談社
発売日

2014/1/17
寸法

10.9 x 1.2 x 17.4 cm
ISBN-10

4062882450
ISBN-13

978-4062882453
すべての詳細を表示

住田昌治
142
単行本
36個の商品：￥980から

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2014/1/17)
発売日 ‏ : ‎ 2014/1/17
言語 ‏ : ‎ 日本語
新書 ‏ : ‎ 264ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4062882450
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062882453
寸法 ‏ : ‎ 10.9 x 1.2 x 17.4 cm

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カスタマーレビュー:
10

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中村

興味深い

2018年7月16日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

校長ってどういう仕事なのかなと思って読んでみました。興味深いところもたくさんありました。ただ、「私は仕事ができる男でした」的な自分語りと受けとる人もいそうで、そういう人にはちょっと辛いと思います。

2021年10月19日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

実際に、現場で教諭として働いているが、管理職を目指しているので、大変参考になりました。

2014年6月30日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

校長先生は、市民が考えているよりも大変なのですね。
県立高校の校長と公立小中学校の校長は大変さが全く違うように思いますが、そのへんにも触れてもらいたかった。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

田中かな田

教育について考えるきっかけになる一冊

2014年1月28日に日本でレビュー済み

大学生協でたまたま見つけたので購入しました。

まずもっとも気になったのは、帯の文句です。

「元民間人校長が語るわが子を幸せにする方法」

そんなものは書かれていません。少なくとも、私は書かれているとは思いませんでした。
そして、内容ですが、人によっては単なる自慢話を本にしたと感じるかもしれません。
自分の経験から「校長」を語っているので、当然といえば当然ですが。

しかし、そういったことを乗り越えて、とても興味深い本でした。

リクルート企業入社→退社し起業→社長→校長、という遍歴で、民間企業で培った技能を
活用して学校を作り上げていったことが書かれています。筆者が校長を務めた中学校は、
前任も民間人校長で、様々な改革を行ってきたそうです。その前任者から後任というお話
を受けて、二代目民間人校長を務めることになり、前任が行った改革を安定させる事が、
極秘ミッションだったようです。つまり、入れ代り立ち代りが多い学校で、人が変わって
も学校が運営できるような仕組みを整えることです。その苦悩と結果が、本書の主な内容
です。だから、「こんなに頑張った」という自慢話とも受け取れます。

前任者の改革もすごいのですが、それをいかに安定させるかという努力や、筆者自身も、
かなり新しい取り組みを行っています。中には、やはり会社員や社長を務めたからこそ、
「公教育」という偏見が少なかったから行えたと思えるものもあります。

また、校長の仕事内容や、教員の実情、教員との関係、教育委員会との関係など、
「校長」についてもしっかり書かれているので、とても面白かったです。

そして、何より考えさせられたのは、筆者の学力に対するこだわりです。もちろん、試験
の点数みたいな薄っぺらな学力ではなく、生きていくための学力です。主体的に行動して
いける生徒をいかに育てるか。系統主義や経験主義のどちらにも偏らず、どちらも大切に
して取り組みを考えていると、私は感じました。とにかく貪欲です。ほかの教員や地域の
方々、民間企業、大学生ボランティア、大学教員、多くを巻き込んで、常に「生徒のため」
に行動しています。

現在の教育は、俗にいう「ゆとり教育」による学力低下問題から、昔のような知識の詰め
込み教育に少しシフトしました。とても残念なことです。批判者の中でどれくらいの人が
「ゆとり教育」と呼ばれた、教育の理念を知っているのでしょうか。この本は、学力観に
ついての考察が内容ではありませんが、学力、そして何より今後の教育について、考える
にはよい本だと思います。

すき間時間に軽く読めるような平易な文章ですので、ぜひお手に取って読んでみてください。

9人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

さきこマイラブ

学校という組織を知る必読の一書

2016年4月1日に日本でレビュー済み

　ビジネス界からやってきた、民間人の校長が、実際の学校現場でどのように教育という仕事に取り組んだかを記した本である。
　１日の流れ、１年の流れを読んでいるうちに、自分の中学生時代を思い出した。あの頃は考えもしなかったが、教師というのはなんとハードな職業であろうか。
　そして、教師たちを統括する組織のトップである学校長という仕事もかなりの激務である。
　私たち親は、あまり学校や教師について、その実情を知らない。この本は、学校という組織の中で何が行われているのかがよく理解できる本である。

役に立った

ミヤコ

民間人校長として５年務めた著者が語る校長の仕事や学力論

2014年3月2日に日本でレビュー済み

本書は、杉並区立和田中学校で民間人校長として５年間の任期を終え
られた著者が、校長の仕事内容を語り、最後は教育や学力まで言及し
た本である。

和田中といえば、東京都初の民間人校長として杉並区立和田中学校に
赴任され、土曜寺子屋（ドテラ）や、夜のスペシャル授業（夜スペ）、よの
なか科、校長室の開放、地域本部の設立など、様々な改革をされた藤原
和博氏がすぐに思い浮かぶ。著者は、藤原氏の後任校長である。

本書の第１章、第２章では、校長の仕事を、一日の時間の流れや一年の
時間の流れに沿って説明したものである。そして第３章では、校長と教員
や教育委員会の関係について書かれている。はっきり言ってしまえば、
ここまでの内容は教育に詳しい方や、現場で働いている方ならば常識的
なことであり、やや退屈な印象さえ受けた。

しかし、本書は後半にいくにつれて加速度的に面白さが増してくる。
すなわち、第４章以降では、著者ご自身が校長として学校改革でしたこと、
その背景にあった思いやビジョンを語り、共有してくれているからである。

最後には、これまでの和田中の蓄積データから、基本的生活習慣や家庭
環境と学力の関係に切り込み、実に興味深い主張を論じている。また、
柔らかな物腰を感じるような筆致で、論点も中庸的であり、同じリクルート
出身といっても「やり手の改革者」であった藤原氏とはまた違った魅力も
感じる。

特に後半は読み応えがあり、和田中の教育内容、民間出身の校長から
見た教育の視点を知ることができるのも興味深い本である。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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ささみ草

藤原校長後、和田中はどう学校改革を進めたか

2014年3月29日に日本でレビュー済み

公立中改革のモデルケースとして知られる東京・杉並の和田中。大改革を次々成功させた藤原校長の後任として5年間務めた著者の学校経営論。柱は3つあり、最初は校長のタイムスケジュールで、2つ目はマネジメント対象との付き合い方。最後は参考になる人も多いであろう、和田中式・子ども成長のコツだ。

著者は、実行力はあるが周囲の意見も聞きながら調整していく運営スタイルのようだ。一から改革を始めた藤原氏と、著者では置かれた環境は違うが、藤原氏が退任4ヶ月前にぶちあげ論争になった「夜スペ」構想を手堅くまとめるほか、先生たちの懸念を聞いて新規事業を軌道修正したりしていく。毎週50通の手配回答など、ルーチンをこなしながら新しいことをやっていくというのは相当エネルギーが必要だなあと読んで感じた。

それと、著者が力を入れていたのが、目に見える学力の向上だ。著者は和田中赴任後、藤原校長時代に区内下位から中位に上がった学力を、上位まで引き上げた。校内の統計から、「デジタル機器・テレビは1日2時間まで」「朝食は食べる」という生活習慣が、学力向上と相関するという。また、無料で学校に新聞を入れてもらいニュースについて議論した。「社会の出来事に関心がある生徒も学力が高い」との理由だ。「新聞を読む行為は、自分と社会との関係を築くうえで、とても重要であり、勉強の必要性を自発的に感じさせるようになる」ネット住民が憤死しそうな主張ではある。

そして、何よりいいと思ったのは、「意見の違う相手と協力して課題を解決する」力の育成。相手を論破するより、相手の意見を聞いて自分の考えを修正できる人の方が社会で活躍できる、という著者の考えから、「がれき受け入れ」「iPS細胞による人工出産」などの是非をディスカッションを行った。ネット上では、カリスマブロガーが自分の主張をがなりたてているだけだが、現実社会は二項対立のまま続けることはできないし、互いに協力しあわないと社会は作れない。原発や医療のように、鋭い対立が起きやすい今だからこそ、バランス感覚がある市民を育てるという意味で、著者の「コラボ力」育成に好感を持った。

ただ、和田中の成功は、「杉並」という、やたらと教育熱心な土地柄だから成り立つ面もある。保護者会やら地域本部やら、住民がやることもかなり多い。住民も参加しないといい学校にならないというのは建前論としてあるが、自分は面倒でやだなあ。まして、杉並は学校選択制だから、和田中には意欲の高い生徒・保護者が多いはずだ。また、和田中の各種活動も、知り合いの田原総一朗や田臥勇太が運営に協力してくれるが、藤原氏や著者がいない普通の学校では難しいだろうとも感じた。学力向上の生活指導は一般読者も参考になると思うが。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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ｍｆｈｔｙ

民間人校長が、校長の仕事を解説した本

2014年3月12日に日本でレビュー済み

　本書は、民間人校長として全国的に有名な藤原和博氏のあとを引き継いで、東京の和田中学校の校長になられた代田昭久氏（民間人校長）が書いた本です。藤原氏の５年間の校長時代のあと、著者も５年間、同校で校長を務められました。

　本書を読んでの一番の発見は、制約が多く、個性的な学校経営がしにくいと思われがちな公立中学校でも、やる気と工夫があれば、本当にさまざまなチャレンジができるということです。著者は、前任者の遺産を引き継ぎ、自らの企業経営で培ったノウハウを活かして、学校を良い方向に向けて、まさに「経営」していきます。

　本書は、著者の民間人校長としての取組みや日常の業務、教育理念などを上手に構成し、平易な言葉で語った本であり、「なるほど」と感じながら、とても興味深く読める本です。
　難しいことは少しも書いて無く、とても読みやすい本であり、学校経営の現場が垣間見れるバランス感に富んだ良書ですので、教育関係の人だけでなく、多くの人にとって興味深く、楽しみながら読める本と思います。

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