内側にいる人でさえ、経験しないと分からない現状を、「よくぞ、書いてくれた」
と感謝している。生活することとと、資格を取る事は別問題であるという事実を
改めて分からせてくれた。資格にぶら下がる気持ちから脱して、生活人として自活
する努力に目覚めたのだ。あらゆる欺瞞を捨てて、やるべき努力を実行するべく踏
ん切りがついた。

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資格を取ると貧乏になります (新潮新書 559) 新書 – 2014/2/15
佐藤 留美
(著)
過当競争とダンピングで「資格貧乏」続出! 弁護士や公認会計士など、一流の資格を持っていたら食いっぱぐれないなんて大間違い! 資格ビジネスの知られざる裏事情を解説し、「資格の賢い活かし方」も伝授。
- 本の長さ187ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2014/2/15
- ISBN-104106105594
- ISBN-13978-4106105593
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2014/2/15)
- 発売日 : 2014/2/15
- 言語 : 日本語
- 新書 : 187ページ
- ISBN-10 : 4106105594
- ISBN-13 : 978-4106105593
- Amazon 売れ筋ランキング: - 225,423位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 533位新潮新書
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年6月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
須田氏の本においては、社労士で失敗したという自身の経歴に基づいて、どんな資格にも共通点として言えることを述べているのに対し、この本では弁護士はこう、公認会計士はこう…と「お家の事情」を並べている形になっているから。
しかし、以下の事実を書籍で伝えただけでも価値があると思うのだ。
それは「アディーレ法律事務所」の件だ。
マスコミ露出が好きな事務所で、テレビCMに出てくるし、詐欺師をやっつけるという趣旨のテレビ放送でもよく登場していた。若くてルックスもいい弁護士を選んでいる感があるが、実際テレビ受けもよかったらしい。準レギュラーみたいなものだった男性弁護士は既に独立したそうだが。
そういう、いい意味でお金儲けが上手いアディーレだが、副業で回転寿司のフランチャイズ経営に乗り出しているというのだ。
弁護士法人の登記にも目的欄があると思うが、その登記に飲食店経営を入れたのか、子会社として回転寿司の店を作ったのか、それはわからない。
しかし明らかなのは、弁護士法人だけで生きていくことをやめて、飲食店経営に乗り出したということだ。何らかの利益を求めて。
例に漏れず私も資格で失敗した人間なんだが、カネになる仕事を求めて、面白くもないテキストを読んで、眠くなりそうな講義をひたすら聞いて、合格して、喜んで登録。一応、士業資格。
しかし士業の王様とすら言える弁護士、その中でも高く聳えているような弁護士法人が、特に資格は要らない飲食店の経営に乗り出したなんて、当時は考えもつかなかった。
精神を病みかけるまで法律の勉強をする必要はなかった。資格学校や士業の会にお布施をするぐらいだったら、そのカネで自分の事業を興せばよかった。
先に立たせておきたかった後悔だ。
そのことについて私は考えを改め、ささやかながら会社を興した。いきなりアディーレほど大きくなれるはずはないのだが、事業について発想が柔軟なことは素直に見習いたい。
そして弊社(という言葉にまだ馴染まないほど小さい会社だが)も、多角経営を考えている。チャンスはある!
この本を読もうという人は、自分の夢が本当にその資格を取って得られるものなのかどうか、検討して欲しい。
「これしかない!」と思い込んでいるときは、案外他の選択肢を自分から捨てていることが多いのだ。
余談だが、個人的に笑ってしまったこと。
税理士法人の話が出ているところだ。
朝礼でメンバーひとりひとりが「すべてのことに感謝します!」とか「知識研鑽を怠りません!」などと大声を張り上げ、最後にリーダーが「今日も頑張って行こう!」と叫ぶと全員が「オース!」と答える。
著者はリクルートでの経験を思い出したようだが、私は浪人時代に通っていた予備校Yを思い出した。
今はどうなっているかわからないが当時の予備校では講師は予備校に雇われていなかった。年俸制で予備校と契約している、いわばスポーツ選手みたいなものだった。だから講師たちはどうやって生徒たちの心をつかむかという点にもっとも気を使う。上手く教えられるかどうかは二の次だったと言っていい。その講師の講義を聞くことそれ自体に快感を覚えるようになるなら大学をすべて不合格になりリピーターとして予備校に通うのだから教えるのは下手な方が予備校側には望ましいぐらいだ。一校につき週1回の講義では他の講義とバッティングして出席できない受講生がいるから、週に2回、3回講義を行なう。人気講師は全国の支部校を回って荒稼ぎしていた。一方で、不人気な講師はちゃんと教えていてもあっさりクビになる。
私が思い出したのは「俺はヤクザ」と自称するアウトロー的な魅力(笑)の持ち主だ。この講師の講義では、冒頭に「オース!」と叫ぶと受講生が「オース!」と答える行事があった。体育会系だなあ、と思うだろうか。実はそのとおり。客の心をいかにつかむかを追求するリクルートも、税理士法人も、教育産業も根本は体育会系的根性の持ち主たちでできている。
その証拠がこの「オース!」だ。これはオーストラリアやニュージーランドのラガーたちが試合前に全力を出すことを"誓う"チームに貢献することを"誓う"ベストプレイを"誓う"というような意味で試合前に繰り返し唱和して士気を高める"AUTH"という言葉が語源なのだ。体育会【系】ではない。ガチで戦う人たちのための言葉だ。その英語講師は「毎回繰り返すことで外来語や新語でない限り英語の"AU"は「オウ」と読むということを脳に刻むというそれっぽいことも言っていたが。
こういう体育会臭さは苦手な人の方が多いのではないだろうか。そういう臭いことをやりたくないから頭脳労働である士業で生きていこう、と思っても、ひとつ間違えれば体育会系な世界にズブズブと沈んでいくこともあり得るわけだ。
業務を覚える、お客さまの心をつかむにはどうすべきか。答えはただひとつ「根性」。そういう体育会系な臭い世界も、士業を選んだその先には待っているかも知れない。
そういう世界とは無縁でいるにはどうしたらいいか。残念ながら、自分で考えてくださいとしか言えない。
しかし、以下の事実を書籍で伝えただけでも価値があると思うのだ。
それは「アディーレ法律事務所」の件だ。
マスコミ露出が好きな事務所で、テレビCMに出てくるし、詐欺師をやっつけるという趣旨のテレビ放送でもよく登場していた。若くてルックスもいい弁護士を選んでいる感があるが、実際テレビ受けもよかったらしい。準レギュラーみたいなものだった男性弁護士は既に独立したそうだが。
そういう、いい意味でお金儲けが上手いアディーレだが、副業で回転寿司のフランチャイズ経営に乗り出しているというのだ。
弁護士法人の登記にも目的欄があると思うが、その登記に飲食店経営を入れたのか、子会社として回転寿司の店を作ったのか、それはわからない。
しかし明らかなのは、弁護士法人だけで生きていくことをやめて、飲食店経営に乗り出したということだ。何らかの利益を求めて。
例に漏れず私も資格で失敗した人間なんだが、カネになる仕事を求めて、面白くもないテキストを読んで、眠くなりそうな講義をひたすら聞いて、合格して、喜んで登録。一応、士業資格。
しかし士業の王様とすら言える弁護士、その中でも高く聳えているような弁護士法人が、特に資格は要らない飲食店の経営に乗り出したなんて、当時は考えもつかなかった。
精神を病みかけるまで法律の勉強をする必要はなかった。資格学校や士業の会にお布施をするぐらいだったら、そのカネで自分の事業を興せばよかった。
先に立たせておきたかった後悔だ。
そのことについて私は考えを改め、ささやかながら会社を興した。いきなりアディーレほど大きくなれるはずはないのだが、事業について発想が柔軟なことは素直に見習いたい。
そして弊社(という言葉にまだ馴染まないほど小さい会社だが)も、多角経営を考えている。チャンスはある!
この本を読もうという人は、自分の夢が本当にその資格を取って得られるものなのかどうか、検討して欲しい。
「これしかない!」と思い込んでいるときは、案外他の選択肢を自分から捨てていることが多いのだ。
余談だが、個人的に笑ってしまったこと。
税理士法人の話が出ているところだ。
朝礼でメンバーひとりひとりが「すべてのことに感謝します!」とか「知識研鑽を怠りません!」などと大声を張り上げ、最後にリーダーが「今日も頑張って行こう!」と叫ぶと全員が「オース!」と答える。
著者はリクルートでの経験を思い出したようだが、私は浪人時代に通っていた予備校Yを思い出した。
今はどうなっているかわからないが当時の予備校では講師は予備校に雇われていなかった。年俸制で予備校と契約している、いわばスポーツ選手みたいなものだった。だから講師たちはどうやって生徒たちの心をつかむかという点にもっとも気を使う。上手く教えられるかどうかは二の次だったと言っていい。その講師の講義を聞くことそれ自体に快感を覚えるようになるなら大学をすべて不合格になりリピーターとして予備校に通うのだから教えるのは下手な方が予備校側には望ましいぐらいだ。一校につき週1回の講義では他の講義とバッティングして出席できない受講生がいるから、週に2回、3回講義を行なう。人気講師は全国の支部校を回って荒稼ぎしていた。一方で、不人気な講師はちゃんと教えていてもあっさりクビになる。
私が思い出したのは「俺はヤクザ」と自称するアウトロー的な魅力(笑)の持ち主だ。この講師の講義では、冒頭に「オース!」と叫ぶと受講生が「オース!」と答える行事があった。体育会系だなあ、と思うだろうか。実はそのとおり。客の心をいかにつかむかを追求するリクルートも、税理士法人も、教育産業も根本は体育会系的根性の持ち主たちでできている。
その証拠がこの「オース!」だ。これはオーストラリアやニュージーランドのラガーたちが試合前に全力を出すことを"誓う"チームに貢献することを"誓う"ベストプレイを"誓う"というような意味で試合前に繰り返し唱和して士気を高める"AUTH"という言葉が語源なのだ。体育会【系】ではない。ガチで戦う人たちのための言葉だ。その英語講師は「毎回繰り返すことで外来語や新語でない限り英語の"AU"は「オウ」と読むということを脳に刻むというそれっぽいことも言っていたが。
こういう体育会臭さは苦手な人の方が多いのではないだろうか。そういう臭いことをやりたくないから頭脳労働である士業で生きていこう、と思っても、ひとつ間違えれば体育会系な世界にズブズブと沈んでいくこともあり得るわけだ。
業務を覚える、お客さまの心をつかむにはどうすべきか。答えはただひとつ「根性」。そういう体育会系な臭い世界も、士業を選んだその先には待っているかも知れない。
そういう世界とは無縁でいるにはどうしたらいいか。残念ながら、自分で考えてくださいとしか言えない。
2021年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文系の士業資格(弁護士、公認会計士、税理士、社労士)とTOEICを取材した内容ですので、技術系資格、運送系資格や医療系資格(医師、看護師など)であれば需要があるのでまた違った内容になると思います。
本書のタイトルがすべてのジャンルで資格を取得すると貧乏にとれてしまうのでこの評価にしました。
文系資格についてのことであると、その旨をタイトルに入れれば評価は星4以上にしたと思います。
本書のタイトルがすべてのジャンルで資格を取得すると貧乏にとれてしまうのでこの評価にしました。
文系資格についてのことであると、その旨をタイトルに入れれば評価は星4以上にしたと思います。
2022年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白い内容で、スキャンダリズムというほどではない。痛快ではある。
隔靴搔痒な印象。
1章の弁護士資格について、平均年収が低い→それは、弁護士の数が急増したから、と進むのだが、その後が急増の理由が最後まで分からない。
なんとなく、法科大学院の乱立がその理由とされているのだが、それは弁護士増の理由とは関係ない。(法科大学院に通う人が増える=司法試験に合格する人が増える、というロジックなのかな?)
そこで、話は、法科大学院が機能不全な理由へと展開する。
???法科大学院が機能不全なら、弁護士は増えないのでは?
と何度も首をかしげてしまう。
最後までモヤモヤしたままで終わる。
表層的な面白いファクトのつぎはぎという印象。
隔靴搔痒な印象。
1章の弁護士資格について、平均年収が低い→それは、弁護士の数が急増したから、と進むのだが、その後が急増の理由が最後まで分からない。
なんとなく、法科大学院の乱立がその理由とされているのだが、それは弁護士増の理由とは関係ない。(法科大学院に通う人が増える=司法試験に合格する人が増える、というロジックなのかな?)
そこで、話は、法科大学院が機能不全な理由へと展開する。
???法科大学院が機能不全なら、弁護士は増えないのでは?
と何度も首をかしげてしまう。
最後までモヤモヤしたままで終わる。
表層的な面白いファクトのつぎはぎという印象。
2014年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
士業の実像を良く表しています。
この業界の将来展望、は良くありません。
但し一握りの少数派は、別にして。
何処の世界も同じですね。
甘い理想は、描かないことです。
この業界の将来展望、は良くありません。
但し一握りの少数派は、別にして。
何処の世界も同じですね。
甘い理想は、描かないことです。
2014年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
国家資格保持者です。
かなり言えてますよ。
唯、これ読むと、資格目指してまっしぐらな人は心折れるでしょうね。
でも、読んで考えたらいいと思います。
例えば、飲食店を開業するとしたら、料理の味、サービスの良さ等で勝負するでしょう。
それと同じ事だと思いますよ。
まあ、周りにはお互いに「先生、先生」と呼び合っている大馬鹿者が多数いますけどね。
事業を起こす、商売をするという事を根本から考えた方がいいと思います。自戒の念を込めてね。
唯、この様な本が出てくると困るだろうな、予備校(笑)
かなり言えてますよ。
唯、これ読むと、資格目指してまっしぐらな人は心折れるでしょうね。
でも、読んで考えたらいいと思います。
例えば、飲食店を開業するとしたら、料理の味、サービスの良さ等で勝負するでしょう。
それと同じ事だと思いますよ。
まあ、周りにはお互いに「先生、先生」と呼び合っている大馬鹿者が多数いますけどね。
事業を起こす、商売をするという事を根本から考えた方がいいと思います。自戒の念を込めてね。
唯、この様な本が出てくると困るだろうな、予備校(笑)
2014年3月4日に日本でレビュー済み
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法科大学院卒の法曹です。
弁護士や法科大学院修了生の意見として,四大事務所には上位ローの成績上位10番以内で25歳以下の男性しか入れない,三振者はよくて塾講師,慶應の漏洩問題以降は法科大学院では受験指導を一切していない等書いてありましたが,そんなことはありません。
26歳以上の女性で四大事務所に入所した方,三振者で大手企業に勤めている方,受験指導を熱心に行っている法科大学院,これらは少なからずいらっしゃいますし,存在します。
全体として大筋では正しいと思いますが,細かいところを見ていくと不適切な記述も多いです。ただし,これらを適切に判断することができるのは,法科大学院修了生等のいわば当事者くらいではないのでしょうか。
弁護士や法科大学院修了生の意見として,四大事務所には上位ローの成績上位10番以内で25歳以下の男性しか入れない,三振者はよくて塾講師,慶應の漏洩問題以降は法科大学院では受験指導を一切していない等書いてありましたが,そんなことはありません。
26歳以上の女性で四大事務所に入所した方,三振者で大手企業に勤めている方,受験指導を熱心に行っている法科大学院,これらは少なからずいらっしゃいますし,存在します。
全体として大筋では正しいと思いますが,細かいところを見ていくと不適切な記述も多いです。ただし,これらを適切に判断することができるのは,法科大学院修了生等のいわば当事者くらいではないのでしょうか。
2018年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
資格をとると貧乏になるのではなくて、資格ビジネスの罠にはまると貧乏になる、が正解かも。
頭の良い方は、とった資格を活かす術を見つけるので、貧乏になっているわけじゃありませんからね。
頭の良い方は、とった資格を活かす術を見つけるので、貧乏になっているわけじゃありませんからね。