夢中で読んでしまうぐらい面白い。
映画を観て良かったので手にとってみた。
敵であるはずの海賊と時間を共有するうちお互い親近感を覚え冗談を言って笑いあったかと思えば、再び敵に戻り一触即発のような手に汗握る緊迫感など上手く描写されて凄くリアル。
海賊に至る背景を考えてしまうと、ノンフィクションであることが哀しくなる。
読了後もずっしり重たい気持ちになった。
色々考えてしまった。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
キャプテンの責務 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 文庫 – 2013/10/25
ソマリア沖で海賊に拿捕された貨物船の船長フィリップスは、海軍特殊部隊に救出されるまでの五日間をいかに生き延びたか? 当人が語る壮絶なサバイバルの実話。ソニー・ピクチャーズ映画化
- 本の長さ365ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2013/10/25
- ISBN-104150503958
- ISBN-13978-4150503956
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2013/10/25)
- 発売日 : 2013/10/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 365ページ
- ISBN-10 : 4150503958
- ISBN-13 : 978-4150503956
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,096,675位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 123,138位ノンフィクション (本)
- - 215,442位文庫
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
非常に面白い本だった。
海賊によるシージャックから、監禁、そして、救出されるまでのストーリーの中で、決して海賊に屈することなく、キャプテンとしての果たすべき仕事をしっかりこなす姿には、学ぶべきものがたくさんあった。
「われわれはみな船のためにここにいる。われわれのために船があるわけではない。ただ、船長は乗組員のためにここにいる。」
「最善を願い、最悪に備える。」
本の中に出てきた言葉であるが、この言葉が表す通りを体現したストーリーであると思った。
また、彼を救出するために大統領や海軍や国会議員にいたるまでが心配をし、救出されたことに対して家族を助けられたように喜ぶ姿には、アメリカという国の絆の強さを感じた。
「私たちはみな自分の忍耐力を過小評価して、恐怖心から失敗してしまう。私たちは思う。
この仕事、あるいはこの家、あるいはこのパートナー、あるいはこれだけのお金がある限り、自分は大丈夫だ、と。
しかし、そういうものが奪い取られたとき、人はどうなるのか。さらに、自由や尊厳が奪われたら?普段当たり前に感じていること、たとえば、トイレを使う権利が奪われたら?誰かが自分の命を奪おうとしてきたら?そういうときこそ、想像した以上に自分が大きくて強い人間だということがわかるだろう。強さや信念は、自分がどれだけ安定した生活を送っているかによって決まるのではない。そうしたものとは無関係だ。」
何かを失う恐怖心に駆られたとき、この言葉を思い出したいと思った。
海賊によるシージャックから、監禁、そして、救出されるまでのストーリーの中で、決して海賊に屈することなく、キャプテンとしての果たすべき仕事をしっかりこなす姿には、学ぶべきものがたくさんあった。
「われわれはみな船のためにここにいる。われわれのために船があるわけではない。ただ、船長は乗組員のためにここにいる。」
「最善を願い、最悪に備える。」
本の中に出てきた言葉であるが、この言葉が表す通りを体現したストーリーであると思った。
また、彼を救出するために大統領や海軍や国会議員にいたるまでが心配をし、救出されたことに対して家族を助けられたように喜ぶ姿には、アメリカという国の絆の強さを感じた。
「私たちはみな自分の忍耐力を過小評価して、恐怖心から失敗してしまう。私たちは思う。
この仕事、あるいはこの家、あるいはこのパートナー、あるいはこれだけのお金がある限り、自分は大丈夫だ、と。
しかし、そういうものが奪い取られたとき、人はどうなるのか。さらに、自由や尊厳が奪われたら?普段当たり前に感じていること、たとえば、トイレを使う権利が奪われたら?誰かが自分の命を奪おうとしてきたら?そういうときこそ、想像した以上に自分が大きくて強い人間だということがわかるだろう。強さや信念は、自分がどれだけ安定した生活を送っているかによって決まるのではない。そうしたものとは無関係だ。」
何かを失う恐怖心に駆られたとき、この言葉を思い出したいと思った。
2013年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本人が書いたノンフィクションではあるが、そこらの小説よりもずっと面白く、読み出したらやめられなくなってしまった。
映画になっているので、単なる映画の原作本とみられるとしたら大変に残念。
この本を読むと、貨物船のキャプテンの仕事内容やリーダーシップの在り方についても知ることができる。
もちろんこの本は、海賊に襲われた船を乗組員と一緒に救い、その後人質となったキャプテンが海軍の特殊部隊に救出されるまでの顛末が書かれているわけだが、人質になった本人にしかわからない心情が克明に、しかも臨場感たっぷりに描かれている。
著者は自分はヒーローなどではなく、どんな人間も自分が思うより強いと云っている。けれど私には「このキャプテンはやはりすごい」としか思えない。
著者は結婚するまえ、航海に出ると一週間ほどかけてフィアンセに長い手紙を綴って送っていたそうだ。きっとその時にストーリーテラーとしての才能を磨いていたのだろう。騙されたと思って、ぜひ本書を手にとってほしい。
映画になっているので、単なる映画の原作本とみられるとしたら大変に残念。
この本を読むと、貨物船のキャプテンの仕事内容やリーダーシップの在り方についても知ることができる。
もちろんこの本は、海賊に襲われた船を乗組員と一緒に救い、その後人質となったキャプテンが海軍の特殊部隊に救出されるまでの顛末が書かれているわけだが、人質になった本人にしかわからない心情が克明に、しかも臨場感たっぷりに描かれている。
著者は自分はヒーローなどではなく、どんな人間も自分が思うより強いと云っている。けれど私には「このキャプテンはやはりすごい」としか思えない。
著者は結婚するまえ、航海に出ると一週間ほどかけてフィアンセに長い手紙を綴って送っていたそうだ。きっとその時にストーリーテラーとしての才能を磨いていたのだろう。騙されたと思って、ぜひ本書を手にとってほしい。
2014年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2009年にソマリア沖で海賊にシージャックされた「マースク・アラバマ」のリチャード・フィリップス船長の手記。本船の出航前から事件に至るまで、また事件後に自身が救命艇に乗せられて海賊に拉致され、米国海軍に救出されるまでの一部始終が詳細に綴られている。ソマリアの海賊問題の深刻さとその背後で暗躍する人たちの存在を再認識させられると共に、著者が船員養成学校の頃から身につけてきた「船乗り魂」と「キャプテンの責務」意識に対して、僕は海の仲間として強い共感を覚えた。
キャプテン・フィリップス曰く、「船乗りとはもともと長いものに巻かれる性格ではなく、”放浪”と”反抗”とは切っても切れない関係にある」、「船乗りというのは、きっと”船乗り”という人種なのだろう」、「私たちははみ出し者であり、背教者であり、一流の船乗りなのだ」。船長は「溺れ死ぬ危険を加えた牢獄」(マーク・トウェイン)たる航海に出るとき、そんな個性溢れる船乗りたちをまとめ上げて規律正しく船の安全運航を行わねばならない。そんな「キャプテンの責務」について、改めて考えさせらた。
キャプテン・フィリップス曰く、「船乗りとはもともと長いものに巻かれる性格ではなく、”放浪”と”反抗”とは切っても切れない関係にある」、「船乗りというのは、きっと”船乗り”という人種なのだろう」、「私たちははみ出し者であり、背教者であり、一流の船乗りなのだ」。船長は「溺れ死ぬ危険を加えた牢獄」(マーク・トウェイン)たる航海に出るとき、そんな個性溢れる船乗りたちをまとめ上げて規律正しく船の安全運航を行わねばならない。そんな「キャプテンの責務」について、改めて考えさせらた。
2014年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
単なる海賊救出本だと思って購入したが、部下の事を第一優先に考え、どうのように円滑に業務を進めれば良いかのガイドブック的な本でもあるので違った意味での読んでよかった本だと思う。