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空手道ビジネスマンクラス練馬支部 (文春文庫 ゆ 2-23) 文庫 – 2011/8/4
夢枕 獏
(著)
- 本の長さ517ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2011/8/4
- ISBN-104167528231
- ISBN-13978-4167528232
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2011/8/4)
- 発売日 : 2011/8/4
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 517ページ
- ISBN-10 : 4167528231
- ISBN-13 : 978-4167528232
- Amazon 売れ筋ランキング: - 478,220位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6,084位文春文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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1951年、神奈川県小田原市生まれ。77年に作家デビュー後、“キマイラ・吼”“魔獣狩り”“闇狩り師”“陰陽師”シリーズ等人気作品を発表し、今日に 至る。89年『上弦の月を喰べる獅子』で、第10回日本SF大賞を、98年『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞を受賞。日本SF作家クラブ会員(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 天海の秘宝(上) (ISBN-13: 978-4022507631 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レビューに惹かれて貪る様にして読みました。読み進めて行くと場面毎に子どもの頃の記憶が甦りました。小説と記憶とがごちゃ混ぜになって一気に読み切りました。子どもの頃、空手を習って強さを手に入れたいと思われた事のある漢の皆さんにぜひおすすめします。
2021年9月17日に日本でレビュー済み
私も中年で空手を始めた一人です。
「ベストキッド」以来、空手に対しては少しの憧れはあったのですが、自分が痛いのは嫌だと思っていたら、気付けば腹の出た四十肩に悩む中年に。
だって、コワイじゃないですか?
ゴッツイ空手家の、あの瓦割りとかバット蹴りとかが自分の体に当たったら。
ところが、その四十肩に空手が効くという話を聞いて、どうせ時間とお金を使って整体マッサージなんかに通うなら、治療ついでに強くなってもいいだろうという、ホントに軽いノリではじめました。
伝統派もフルコンタクト派の違いも知らずに、某クーポンサイトで職場近くの空手道場を見つけ、3ヵ月コースを勢い買って、体験がてら通い出したらそのまま続けることに。
その流派は、この本と同様の顔面アリのフルコン空手でした。
私の場合は、この主人公ほど何かに追い込まれていたわけでもないけど、男として共感できるところは非常に多いです。
日々の運動不足やストレス解消だけでなく武道なので奥深いところがありますが、知らない人は伝統派やフルコン派なんかは気にせず、通いやすそうな近場の道場へ勢いで申し込んではじめてみましょうよ。
「ここで引き帰えしたら、もう、二度とチャンスはないかもしれない。」
この主人公のように、今、はじめないともうやらないですよ。
まずは、この本を読む。
それが、新しい世界との出会いのキッカケです。
ちなみに、四十肩はウソの様に治りました。
「ベストキッド」以来、空手に対しては少しの憧れはあったのですが、自分が痛いのは嫌だと思っていたら、気付けば腹の出た四十肩に悩む中年に。
だって、コワイじゃないですか?
ゴッツイ空手家の、あの瓦割りとかバット蹴りとかが自分の体に当たったら。
ところが、その四十肩に空手が効くという話を聞いて、どうせ時間とお金を使って整体マッサージなんかに通うなら、治療ついでに強くなってもいいだろうという、ホントに軽いノリではじめました。
伝統派もフルコンタクト派の違いも知らずに、某クーポンサイトで職場近くの空手道場を見つけ、3ヵ月コースを勢い買って、体験がてら通い出したらそのまま続けることに。
その流派は、この本と同様の顔面アリのフルコン空手でした。
私の場合は、この主人公ほど何かに追い込まれていたわけでもないけど、男として共感できるところは非常に多いです。
日々の運動不足やストレス解消だけでなく武道なので奥深いところがありますが、知らない人は伝統派やフルコン派なんかは気にせず、通いやすそうな近場の道場へ勢いで申し込んではじめてみましょうよ。
「ここで引き帰えしたら、もう、二度とチャンスはないかもしれない。」
この主人公のように、今、はじめないともうやらないですよ。
まずは、この本を読む。
それが、新しい世界との出会いのキッカケです。
ちなみに、四十肩はウソの様に治りました。
2012年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分の過去を思い出すよな内容の本でノスタルジックになりました。
2023年1月25日に日本でレビュー済み
格闘技をよく知っている人の小説は面白い。
空手の技術、練習風景、空手家がおかれている状況、それらのボクシングとの対比。ビジネスマンを主人公とすることで、人生を空手に投影しながらの自問自答。暴力に感じる非日常性。留飲の下げ方。
そして、まだ現在ほど緊張感が高くないヤクザとの関係。書かれたのは平成だけど昭和の名残を感じます。
空手の技術、練習風景、空手家がおかれている状況、それらのボクシングとの対比。ビジネスマンを主人公とすることで、人生を空手に投影しながらの自問自答。暴力に感じる非日常性。留飲の下げ方。
そして、まだ現在ほど緊張感が高くないヤクザとの関係。書かれたのは平成だけど昭和の名残を感じます。
2013年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最終章の主人公の描写に思わず読んでいる本が震えるくらいに興奮しました。
学生時代にやっていた空手と、他人の顔を殴って、腹に蹴りを入れる感覚を思い出します。当時は、ただやってない自分よりもやっている自分の方が強ければそれで良いと考え、人の顔を殴って蹴りを入れて叫び声を上げることに嫌気がさしてしまったんですが、今これを読むとどうやらそうではなかったようなのです。
要するに、人より強くなれないかもしれないことに怯えて諦めたと言うだけのことでした。
でも、そういう自分の気持ちを掘り起こしてくれるような勢いのある内容にどうしようもない共感と興奮を覚えています。
粘っこい文体と、主人公の気持ち。こう言う文章を読みたかったんだというのを叶えてくれました。
学生時代にやっていた空手と、他人の顔を殴って、腹に蹴りを入れる感覚を思い出します。当時は、ただやってない自分よりもやっている自分の方が強ければそれで良いと考え、人の顔を殴って蹴りを入れて叫び声を上げることに嫌気がさしてしまったんですが、今これを読むとどうやらそうではなかったようなのです。
要するに、人より強くなれないかもしれないことに怯えて諦めたと言うだけのことでした。
でも、そういう自分の気持ちを掘り起こしてくれるような勢いのある内容にどうしようもない共感と興奮を覚えています。
粘っこい文体と、主人公の気持ち。こう言う文章を読みたかったんだというのを叶えてくれました。
2020年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
チンピラに痛みつけられた中年サラリーマンが空手を習う事で、自分を取り戻していく過程が、丁寧に描かれています。私もそうでしたが、空手の稽古で汗を流すと、自信がつく事は間違いありません。ラスト近くで、チンピラに言い放つ一言。格好いいとは、まさにこの事です。
2015年11月24日に日本でレビュー済み
とにかく面白くて、500ページくらいありますが、2日で読んでしまいました。
500ページといっても、改行が多いので、1ページあたりの文字数は少ないですが。。。
展開がスムーズなので、ストレスなく読めます。
街でヤクザに絡まれた青年が、バタバタとそのやくざを倒すところを、主人公が目撃するところから物語はスタートします。
無様にやられたヤクザが、主人公と目が合います。
後日、自分たちがやられているところを見ていた主人公のことを覚えていて、因縁をつけてきます。
そこで、主人公が、社会人としての誇りも何もかも、踏みにじられるようにボコられ、土下座を強いられ、その悔しさから空手を始めます。
空手道場には、様々な境遇を抱えた人が修行に来ています。
物語の進行に合わせて、ビジネスマンクラスのメンバーが、なぜ空手をやっているのか、どういう人生を送っているのかといったことが
描写されていきます。
そこには、それぞれの空手に対する向き合い方や、人生について書かれていました。
ビジネスマンクラスの指導員となった今江は、自分に空手の才能があるのかないのか、辞めて別の道に進むべきか、不安を抱きながら、
それでも空手ばかり考えてしまう生活を送っています。
館長の、秋葉先生に、自分には才能がないのか問いかけますが、それは自分で見極めることだと言われます。
確かに、この先あと少し続けたら、もしかしたら才能が開けるかもしれないし、そういったことは、人が決められることではないと思います。
主人公は、作家なる道をあきらめて、サラリーマンになっています。
過去に、自分の才能をあきらめて、別の道に進んだ主人公ですが、今江や秋葉先生やらビジネスマンクラスの仲間と接していくうちに、
再び小説を書くことを決心します。
心理描写がとても、分かりやすく、共感できます。
主人公が、空手に向かう姿勢が、初めは、強くなって暴力の恐怖から逃れるといった負の動機でした。
ですが、空手自体が楽しくなり、自分がこんなに動けるようになったんだとか言った、驚きと喜び、心情の変化が伝わってきます。
真面目な空手ものかと思いきや、妻子ある主人公が浮気します。
武道と、浮気は無縁だと思ってましたが、これがストーリーの上で、ちょうどいい感じでアクセントになってました。
この辺、学生スポーツものとはちょっと違って大人っぽくていいですね。
浮気相手に会いたくても会えない、嫉妬やみじめさをサンドバックや練習に打ち込んで、そのことを考えないようにしている描写は、
個人的には面白かったです。
武道を志していながら、再び作家を目指す決心までしながら、最後まで浮気相手のことが頭にある主人公ですが、秋葉先生の
「みっともないこだわりも含めて、いろんなものを抱えているのが人間ですから」
という言葉に、納得しました。
人間ってそれでいいんだと思います。
500ページといっても、改行が多いので、1ページあたりの文字数は少ないですが。。。
展開がスムーズなので、ストレスなく読めます。
街でヤクザに絡まれた青年が、バタバタとそのやくざを倒すところを、主人公が目撃するところから物語はスタートします。
無様にやられたヤクザが、主人公と目が合います。
後日、自分たちがやられているところを見ていた主人公のことを覚えていて、因縁をつけてきます。
そこで、主人公が、社会人としての誇りも何もかも、踏みにじられるようにボコられ、土下座を強いられ、その悔しさから空手を始めます。
空手道場には、様々な境遇を抱えた人が修行に来ています。
物語の進行に合わせて、ビジネスマンクラスのメンバーが、なぜ空手をやっているのか、どういう人生を送っているのかといったことが
描写されていきます。
そこには、それぞれの空手に対する向き合い方や、人生について書かれていました。
ビジネスマンクラスの指導員となった今江は、自分に空手の才能があるのかないのか、辞めて別の道に進むべきか、不安を抱きながら、
それでも空手ばかり考えてしまう生活を送っています。
館長の、秋葉先生に、自分には才能がないのか問いかけますが、それは自分で見極めることだと言われます。
確かに、この先あと少し続けたら、もしかしたら才能が開けるかもしれないし、そういったことは、人が決められることではないと思います。
主人公は、作家なる道をあきらめて、サラリーマンになっています。
過去に、自分の才能をあきらめて、別の道に進んだ主人公ですが、今江や秋葉先生やらビジネスマンクラスの仲間と接していくうちに、
再び小説を書くことを決心します。
心理描写がとても、分かりやすく、共感できます。
主人公が、空手に向かう姿勢が、初めは、強くなって暴力の恐怖から逃れるといった負の動機でした。
ですが、空手自体が楽しくなり、自分がこんなに動けるようになったんだとか言った、驚きと喜び、心情の変化が伝わってきます。
真面目な空手ものかと思いきや、妻子ある主人公が浮気します。
武道と、浮気は無縁だと思ってましたが、これがストーリーの上で、ちょうどいい感じでアクセントになってました。
この辺、学生スポーツものとはちょっと違って大人っぽくていいですね。
浮気相手に会いたくても会えない、嫉妬やみじめさをサンドバックや練習に打ち込んで、そのことを考えないようにしている描写は、
個人的には面白かったです。
武道を志していながら、再び作家を目指す決心までしながら、最後まで浮気相手のことが頭にある主人公ですが、秋葉先生の
「みっともないこだわりも含めて、いろんなものを抱えているのが人間ですから」
という言葉に、納得しました。
人間ってそれでいいんだと思います。
2019年3月31日に日本でレビュー済み
もうすぐ40歳。伝統空手だけど、去年から娘と一緒に習うようになった。たしかに型中心だけど、もちろん組手も練習する。寸止めなんて建前だけで、実際は当てるし痛い。この年齢で骨折はイヤだ、と組手を避けてきたが、組手への心構えが少し分かったような気がする。
この小説はフルコン空手を題材にしてるので自分とは少し境遇は違うのだが、共感できる部分が沢山あった。
分厚かったけど3日くらいで読破できた。
この小説はフルコン空手を題材にしてるので自分とは少し境遇は違うのだが、共感できる部分が沢山あった。
分厚かったけど3日くらいで読破できた。