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ひとつ上のアイディア。 単行本 – 2005/11/2
“伝説のクリエイター”大島征夫。“カリスマ”佐々木宏。“広告の革命家”岡N道、多田琢。“スーパードライ”小沢正光。“ペプシマン”大貫卓也。“世界的建築家”竹山聖、團紀彦。“SMAP”佐藤可士和。こうした「アイディアの職人」たちは、実は才能だけで勝負をしているわけではない。人気CMの企画や驚くようなアイディアも、つぎつぎと頭の中に浮かんでくるのではなく、彼らなりの手順や手法のなかで工夫をして生みだしている。つまり、カリスマと呼ばれる人たちも、その人なりのオリジナルな「アイディア作法」があるのだ。そして、その手順を踏んでアイディアづくりをするからこそ、彼らは結果を出しつづけることができ、一発屋ではなく「トップを走りつづける」ことができる。
作法は人によって実にさまざまだ。ひとりになるという人もいれば、会議で思いつくという人もいる。核となるモチーフを転がして考える人もいれば、後味から逆戻りしながら考える人もいる。クライアントの意向をどう反映するかという点についても、当然意見は別れる。
本書では、こうした「アイディアづくり」のすべてを、具体的なエピソードをひきながら明らかにした。何気ない著者のもの語りに、何年もの歳月を経て絞り込まれた知恵とノウハウがちりばめられている。
その他の著者
安藤輝彦、檍満子、岩崎俊一、児島令子、柴田常文、杉山恒太郎、副田高行、中島信也、中村禎、山本幸司
- 本の長さ239ページ
- 言語日本語
- 出版社インプレス
- 発売日2005/11/2
- ISBN-104844321889
- ISBN-13978-4844321880
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商品の説明
著者からのコメント
「アイディア」は、左からでも右からでも「アイディア」と読むことができる。一種の回文であるが、この言葉にならって、本書に登場するさまざまな天才たちのアイディアを、左右だけでなく、上から下から、あるいは表から裏から、さまざまな角度から読み解き、アイディアづくりの参考にしていただきたい。(眞木準)
出版社からのコメント
・人が驚くようなアイディアを出したい。
・単発ではなく、アイディアを出しつづけたい。
・アイディアを仕事の結果につなげたい。
という願いを叶えるための解決策が、この本には示されています。企画やプランニングの仕事・業務に携わっている人、クリエイター・クリエイターを目指す人、クリエイティブに仕事をしたいと思っている人におすすめです。
著者について
コピーライター。クリエイティブ・ディレクター。1948年愛知県生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。博報堂入社後、コピーライターとして、ソニー、ライオン事務器、全日空、キヤノン、サントリーなどの広告制作を担当。83年にフリーランスとして独立。伊勢丹、ビクター、TDK、国際羊毛事務局、キリン、ホンダ、三陽商会などの広告制作を担当する。真木準企画室主宰。主な作品には、「でっかいどぉ。北海道」「トースト娘ができあがる。」(全日空)、「恋を何年、休んでますか。」(伊勢丹)、「東北大陸から。」(JR東日本)、「ホンダ買うボーイ。」(ホンダ/CR‐V)、「踊れるバーバリー。」(三陽商会/バーバリー・ブルーレーベル)、「和イスキー」(サントリー/膳)、「六本人、生まれる。」(森ビル/六本木ヒルズオープン)、「アエラ」(朝日新聞WEEKLY/ネーミング)などがある。TCCクラブ賞、ADC最高賞、朝日広告賞、毎日デザイン賞、日経広告賞、読売広告賞ほか受賞多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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アイディアの出し方が似たりよったりの印象を受けた。
もっと、経営コンサルや漫画家や弁護士など他業種の人々の
仕事のアイディアを知りたかった。
その中には、アイディアの具体的な出し方なども書かれている。
例えば、以下のような内容。
■2時間クリエイター法: ひとりになって、集めた資料をすべてもう一度目を通す。そこから勘を頼りに、キーワードになりそうなものを10項目程度メモ書きにする。
そのメモを見ながら、次の5つのフィルターを通してアイディアの閃きを探す。
①日常…自分の生活の中で使うとどうか
②恋愛…男女の恋愛に繋がるストーリーがあるか
③読書…過去に読んだ本にその商品を表現した文章や言葉がなかったか
④プチ悩み…迷ったときに選択するか
⑤全人生…自分の人生を通して何かあるか
■3回3ラウンド法: まずとにかく頭の中で考えていることを全て紙に書きだす。次に、それを1枚の紙にひとつ、清書しながら整理する。
それから、1枚1枚書いたものを壁に貼って、いいアイディアがあるか選んでみる。それが終わったら、またゼロからアイディアを書き出す。これを3回繰り返す。
また、デザイナーの言葉もアイデア出しが簡単でないことを物語る。特に印象に残った言葉。
■佐藤可士和: ある商品の広告やデザインを考えようとしたら、まずはそれを見た人にどう感じてもらいたいかを考えなくてはいけない。
それを抜きにして、表現ばかりを工夫しても、当たるはずがありません。そもそも的を決めていないのですから。
■中村禎: つまらない案も出せない人に、いい案は出せないということです。いい案だけをひとつ、ポンと出せるというのはありえない。
例えば100本考えた時ときの1本めが「こりゃイケル!」と思ったとしても、あと99本考えてみて、「やっぱり1本めのコレだ」となるのです。
クリエイティブ系の仕事をしている人は、アイディア一発勝負のイメージがあったが、実際はそうではなく、自分のこれまでの経験をもとに、広告を見た人がどう感じるかという結果から逆算して考えるなど、論理と閃きを高度に融合させているのだと感じた。
また、良いアイディアだけが1つポンと出てくることはありえない、という意見もあり、愚直な案だしも必要と理解した。
皆さんの意見はバラエティに富んでいて、色々な視点があるのだなぁ、と感心したり、同じことを大切に思っていたり、役立つ考え方ばかりです。
やはりトップクリエイターの方々はすごい。
広告業界の人たちが中心だけど、いわゆる業界用語はほとんど出てこなくて、一般向けにこなれた内容になっているのが好印象。でも、あたりさわりがないわけではなくて、言葉の端々には、業界モノ特有の人間味というか、職人っぽさがにおっています。本物のプロの話、という感じ。
もっと仕事が煮詰まったときに読んだら、感じるものが違ったりするかもとも思いました。レベルとか、キャリアとか、モチベーションとかによっても、読み方が変わったりするかも。
何故なら、アイディアというものが、社会や組織やコミュニティーや人を、
楽しくしたり、幸せにしたり、便利にしたりする「正のエネルギー」を持つものだからです。
この本の中に、「良いアイディアはポジティブで楽しい気分からしか生まれない」
ということを書かれている方がおられましたが、まさにその通りだと思います。
仕事であれば、生みの苦しみもあると思います。
それでも、その苦しさも含めて「楽しむ」という気持ちでいることが、
良いアイディアを生み出すための心の持ち方だと、この本は教えてくれているように感じました。