始原を見つめ直したいときに役に立つ。
生きるとは壁に何度もぶち当たることだと思う。
しかし、読んでいるといつの間にかあきらめの地点にたどり着いている。
そして私は今まで知識に振り回されていたことに気づく。
知ることについて非常に有用な書である。

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世界の名著 1 バラモン教典/原始仏典 ペーパーバック – 1969/5/1
長尾 雅人
(編集)
ウパニシャッド,バガヴァッド・ギーター,出家の功徳(沙門果経) 他
- 本の長さ566ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1969/5/1
- ISBN-104124000812
- ISBN-13978-4124000818
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1969/5/1)
- 発売日 : 1969/5/1
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 566ページ
- ISBN-10 : 4124000812
- ISBN-13 : 978-4124000818
- Amazon 売れ筋ランキング: - 283,758位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 26位ヴェーダ
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年11月24日に日本でレビュー済み
期するところあって始めた世界の名著シリーズ読破プロジェクトの第一巻です。
バラモン経典がメインの巻でしたので、正直言えば興味も期待もなく、
手早く読み過ぎることだけを方針としていましたが、
文字通り蒙を啓かれる読書体験となりました。
就中、日本仏教の教えが、
釈尊が批判したバラモン経典にリバランスしたとしか思えない思想に感じられたのは、
我ながら驚くべき印象だったと思います。
日本における仏教教団の教勢と学問的な探究成果が、
これほどまでに乖離しているのかと知ることは、汎用性の高い気づきかもしれません。
以前読んでよくわからなったバウッダ(中村元)と日本仏教史(末木文美士)に引き当ててみると、
私の印象は、必ずしも謬見とは言えないようです。
常住不変の仏性を説く日本仏教は、諸法無我と縁起を教えの中核に据える釈迦仏教とは相いれませんし、
むしろ、梵我一如を説くバラモン教に近いような気すらします。
如来蔵思想、本覚思想あたりがリバランスの画期だと目星をつけています。
積読のままとなっている本覚思想批判(袴谷憲昭)も是非読みたいところです。
それにしてもバラモン経典、原始仏典のいずれも、現代の科学的知見等に照らせば、
明らかな誤りが多岐にわたっています。それをどう受容するのかは、読み手が問われる面があります。
信と学のバランスのとりようです。
バラモン経典がメインの巻でしたので、正直言えば興味も期待もなく、
手早く読み過ぎることだけを方針としていましたが、
文字通り蒙を啓かれる読書体験となりました。
就中、日本仏教の教えが、
釈尊が批判したバラモン経典にリバランスしたとしか思えない思想に感じられたのは、
我ながら驚くべき印象だったと思います。
日本における仏教教団の教勢と学問的な探究成果が、
これほどまでに乖離しているのかと知ることは、汎用性の高い気づきかもしれません。
以前読んでよくわからなったバウッダ(中村元)と日本仏教史(末木文美士)に引き当ててみると、
私の印象は、必ずしも謬見とは言えないようです。
常住不変の仏性を説く日本仏教は、諸法無我と縁起を教えの中核に据える釈迦仏教とは相いれませんし、
むしろ、梵我一如を説くバラモン教に近いような気すらします。
如来蔵思想、本覚思想あたりがリバランスの画期だと目星をつけています。
積読のままとなっている本覚思想批判(袴谷憲昭)も是非読みたいところです。
それにしてもバラモン経典、原始仏典のいずれも、現代の科学的知見等に照らせば、
明らかな誤りが多岐にわたっています。それをどう受容するのかは、読み手が問われる面があります。
信と学のバランスのとりようです。
2010年1月1日に日本でレビュー済み
この全集が配本され始めた昭和40年代には、わたしは生まれてもいませんでしたので、
当時を知り実際購入された方にお話を聞いたところ、平均月収7〜80,000円の時代にこの一冊500円前後の本は非常に高価なものだったそうです(収入に対し家賃、食費の支出が大きな時代だったため、みんな娯楽に回す余裕が無かったとのこと)。しかし食費を切り詰めても買って悔い無しだったとのことで、この全集自体が画期的であったこと、また一冊一冊の内容の濃さ、レベルの高さは他に類が無かったからとの話でした。
それから40年以上経っているわけですが、今現在この全集を読むに際し、これらにこめられた知識と、出版社や編集者の熱意に、当時の購入者同様にノックダウンさせられているところです。
全巻そろえるのがなかなか難しいですが。
当時を知り実際購入された方にお話を聞いたところ、平均月収7〜80,000円の時代にこの一冊500円前後の本は非常に高価なものだったそうです(収入に対し家賃、食費の支出が大きな時代だったため、みんな娯楽に回す余裕が無かったとのこと)。しかし食費を切り詰めても買って悔い無しだったとのことで、この全集自体が画期的であったこと、また一冊一冊の内容の濃さ、レベルの高さは他に類が無かったからとの話でした。
それから40年以上経っているわけですが、今現在この全集を読むに際し、これらにこめられた知識と、出版社や編集者の熱意に、当時の購入者同様にノックダウンさせられているところです。
全巻そろえるのがなかなか難しいですが。
2022年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ゴーダマ・シッダッダの説いた教えに興味があり、仏教の勉強をしています。本書は勉強している過程で、尊敬する方からお薦めいただいた一冊です。シッダッダが活動していたインドという地の哲学を学んでおくことは、仏教を理解する上で役立つものと思い、本書を読み始めました。
哲学的思考に弱い自分にとって、正直行って本書は難解でした。そのため読了までにかなりの時間を要しました。しかしながら、時間をかけてでも読了して良かったと思えるものがあります。自身の学びとしては序章である「インド思想の潮流」と、「バガヴァット・ギーター」「論証学入門」が大きなインパクトがありました。特に「論証学入門」は、もっと早くに出会いたかったと思うぐらい、学びが大きかったです。
なお本書は古い本であり、文字は非常に細かいです。本文はまだしも、注釈部分の文字ともなると、更に細かいです。アマゾン購入の場合、手にとって中身を見てから買うことは(一部書籍を除き)出来ないので、「字が非常に細かい」ということは購入前に知っておいた方が良いかもしれません。本書の評価における減点部分は、この文字の細かさに由来します。内容についてではありません。
古代インドに仏教という教えが生まれた学術的背景についても、知っておきたい学びたいと思う方には、お薦めの一冊です。
哲学的思考に弱い自分にとって、正直行って本書は難解でした。そのため読了までにかなりの時間を要しました。しかしながら、時間をかけてでも読了して良かったと思えるものがあります。自身の学びとしては序章である「インド思想の潮流」と、「バガヴァット・ギーター」「論証学入門」が大きなインパクトがありました。特に「論証学入門」は、もっと早くに出会いたかったと思うぐらい、学びが大きかったです。
なお本書は古い本であり、文字は非常に細かいです。本文はまだしも、注釈部分の文字ともなると、更に細かいです。アマゾン購入の場合、手にとって中身を見てから買うことは(一部書籍を除き)出来ないので、「字が非常に細かい」ということは購入前に知っておいた方が良いかもしれません。本書の評価における減点部分は、この文字の細かさに由来します。内容についてではありません。
古代インドに仏教という教えが生まれた学術的背景についても、知っておきたい学びたいと思う方には、お薦めの一冊です。
2020年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
仏教はバラモン教を批判する形で教えを成立させた。
したがってバラモン教を知ることは仏教の理解に役立つ。
ジャイナ教も釈尊と同時代に起こっていて、戒律も仏教とよく似ている。
バラモン教典、ジャイナ教典、原始仏典、この三つを比較、考察することで
仏教がどのように成立したのか知ることができる。
したがってバラモン教を知ることは仏教の理解に役立つ。
ジャイナ教も釈尊と同時代に起こっていて、戒律も仏教とよく似ている。
バラモン教典、ジャイナ教典、原始仏典、この三つを比較、考察することで
仏教がどのように成立したのか知ることができる。