幕府は朱子学を正式な学問とし、各地の藩校でも儒学を教育していた。
儒教は身分秩序を安定させるためのバックボーンとしては有益だったが、その反面
過去の理想的な状態を維持させたために、幕末の外交史にある環境の変化には対応できなかった。
「あるべき状態・姿」をかたくなに正当視し、状況の変化や客観的な情勢に目を背ける。
それが通商を求めてきた露西亜やアメリカに対して、オランダ船以外を対象に各国をいっしょくたにした無二念打払令
となる。この頃の外交上の対応のまずさの背景に儒教の負の側面を喝破した井沢元彦の慧眼には毎号新鮮な発見がある。
儒教の国である韓国もいまだにその残滓が感覚の中に濃厚に残っているのだろう。
慰安婦や日本海の名称変更や竹島の件を概観しても客観的には無理無体な主張だが、本人らはそれが「ありうべき姿」だから
問答無用に「正しい」主張と信じてやまない。
そういえば北朝鮮も同様で、「首領様は崇高であり、我が民族は世界に懸絶している」という「こうあって欲しい」ことが「絶対にこうに違いない」と混同して、キリストも朝鮮人だったとか、さまざまなものを「起源は朝鮮だ」とトンデモ説を韓国と同様に恥じることなく公言する。
儒教は孟子・孔子などの徳を教えるありがたい学問のはずだが、その負の側面の恐ろしさがよく理解できた。
歴史を学ぶことは、現代の理解に繋がり、将来を予測することができるという生きた学問であると、改めて教えられた。
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逆説の日本史17 江戸成熟編 単行本 – 2011/2/14
井沢 元彦
(著)
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幕末前夜の「闇の歴史」を暴く!
シリーズ累計430万部突破の歴史ノンフィクションの第17巻。
第1章では、東北地方から北海道、さらには千島列島まで、独自の文化を育んできたアイヌの歴史を照射する。和人が蝦夷地に進出する契機となった北東北の争いから和人の過酷な仕打ちに端を発した「アイヌ三大蜂起」。さらには、老中・松平定信が蝦夷地調査報告書を黙殺した理由にも迫る。第2章では、幕末に燎原の火の如く盛り上がった尊皇攘夷思想の源流ともいえる国学思想の成り立ちを荷田春満、本居宣長、賀茂真淵、平田篤胤ら「国学四大人」の軌跡を通じて解読する。第3章では、天保の改革に挑んだ徳川幕府が「祖法大事」と変革の波に乗り遅れる様を詳述。優秀な官吏が国の行く末を見誤っていく歴史をあますところなく活写する。第4章では「なぜ日本の道路舗装率が中国・韓国などより低いのか?」という命題からいたずらに開発に走らず、身の丈にあった暮らし、完全リサイクル社会を実現した江戸の暮らしに陽をあてている。
シリーズ累計430万部突破の歴史ノンフィクションの第17巻。
第1章では、東北地方から北海道、さらには千島列島まで、独自の文化を育んできたアイヌの歴史を照射する。和人が蝦夷地に進出する契機となった北東北の争いから和人の過酷な仕打ちに端を発した「アイヌ三大蜂起」。さらには、老中・松平定信が蝦夷地調査報告書を黙殺した理由にも迫る。第2章では、幕末に燎原の火の如く盛り上がった尊皇攘夷思想の源流ともいえる国学思想の成り立ちを荷田春満、本居宣長、賀茂真淵、平田篤胤ら「国学四大人」の軌跡を通じて解読する。第3章では、天保の改革に挑んだ徳川幕府が「祖法大事」と変革の波に乗り遅れる様を詳述。優秀な官吏が国の行く末を見誤っていく歴史をあますところなく活写する。第4章では「なぜ日本の道路舗装率が中国・韓国などより低いのか?」という命題からいたずらに開発に走らず、身の丈にあった暮らし、完全リサイクル社会を実現した江戸の暮らしに陽をあてている。
- 本の長さ446ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2011/2/14
- 寸法13.7 x 3 x 19.5 cm
- ISBN-104093796874
- ISBN-13978-4093796873
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2011/2/14)
- 発売日 : 2011/2/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 446ページ
- ISBN-10 : 4093796874
- ISBN-13 : 978-4093796873
- 寸法 : 13.7 x 3 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 640,425位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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昭和29年、名古屋市生まれ。早大法学部卒。TBS入社後、報道局放送記者時代『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞受賞。その後退社し執筆活動に専念。歴史推理・ノンフィクションに独自の世界を開拓。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 井沢式「日本史入門」講座4 (ISBN-13: 978-4198931230)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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2015年1月26日に日本でレビュー済み
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2015年12月26日に日本でレビュー済み
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欲しかった商品が安く購入でき良かったです
有難うございます。
次回は18を購入予定
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2020年12月20日に日本でレビュー済み
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昨今注目のアイヌについて井沢先生はどう書かれているか気になり買ってみましたが残念な内容でした。もう少し時間をかけて思考を深めてから書いた方が良かったのでは?と言うかそもそもそんなにアイヌに興味が無いのかもしれない。
2011年3月14日に日本でレビュー済み
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本シリーズも17巻。ファーンのはしくれとして、歴史への新鮮な「驚き」を本書や他の井沢氏の著作から数多示されてきた者の一人として、本書は見逃せないものであり、購入。
本書の題材は、
・これまで小生もほとんど知らなかったアイヌ民族の歴史
・「現人神思想創作の巨人」、本居宣長と平田篤胤の国学の内容とその思想の成り行き
・幕末へと繋がる日本外交の経緯と実像
これらの井沢氏によるスケッチと考察である。
半日で素読完了。本巻でも氏の非凡な洞察と軽快かつ鋭い論理とが展開されており、日本史の「山場」、幕末に向けて鋭さと冴えを増している、というのが全体的な感想。
・アイヌ史は「知らなかった」のでとても勉強になった。日本史を考える上でアイヌ史を抜きにしては考えられないということを教えてもらった。その上で維新後の同和政策と分離・差別政策とを比較・考察し、単純な善悪では測りえない、両者の「功罪」について、多角的な視点から、ヒジョーに興味深い分析を示す。ヒジョーに面白かった。
・本居宣長・平田篤胤の国学の展開のスケッチと分析も、いわゆる宗教的観点を加味してとても説得力に富んだ展開。この点は歴史を通じて「日本人とは何か」という、このシリーズが問うてきた根本的な問題・謎に大きく関わるところであり、一般的にはタブー視されていて知られていない事実を掘り起こし、そこに論理の光を当てる。氏の仕事には脱帽する。
・そして幕末の日本外交。この項は著者が以前「攘夷と護憲」で一度分析を行いその結果を世に問うたところでもあり、今日の日本にも共通する日本外交・安全保障の致命的欠陥を証明する形で展開。正に筆は「冴え、踊」っている。
井沢氏に抽象的なレッテルを貼り付けて黙殺しようとする人々がいるのは知っていたが、未だにその影響を受けて氏の言説に拒否反応を示す若者が少なくないと聞く。
別に氏の考え方に無条件に賛同する必要は全くない。反対しても全くOK。ただ、拒否してしまえば情報が遮断されるという損が生じるだけである。読んだ上で賛否その他をご自身の頭で考えてみてはいかがであろうか。
この春お勧めの一書です。みなさんどうぞ!!
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・アイヌ史は「知らなかった」のでとても勉強になった。日本史を考える上でアイヌ史を抜きにしては考えられないということを教えてもらった。その上で維新後の同和政策と分離・差別政策とを比較・考察し、単純な善悪では測りえない、両者の「功罪」について、多角的な視点から、ヒジョーに興味深い分析を示す。ヒジョーに面白かった。
・本居宣長・平田篤胤の国学の展開のスケッチと分析も、いわゆる宗教的観点を加味してとても説得力に富んだ展開。この点は歴史を通じて「日本人とは何か」という、このシリーズが問うてきた根本的な問題・謎に大きく関わるところであり、一般的にはタブー視されていて知られていない事実を掘り起こし、そこに論理の光を当てる。氏の仕事には脱帽する。
・そして幕末の日本外交。この項は著者が以前「攘夷と護憲」で一度分析を行いその結果を世に問うたところでもあり、今日の日本にも共通する日本外交・安全保障の致命的欠陥を証明する形で展開。正に筆は「冴え、踊」っている。
井沢氏に抽象的なレッテルを貼り付けて黙殺しようとする人々がいるのは知っていたが、未だにその影響を受けて氏の言説に拒否反応を示す若者が少なくないと聞く。
別に氏の考え方に無条件に賛同する必要は全くない。反対しても全くOK。ただ、拒否してしまえば情報が遮断されるという損が生じるだけである。読んだ上で賛否その他をご自身の頭で考えてみてはいかがであろうか。
この春お勧めの一書です。みなさんどうぞ!!
2017年3月25日に日本でレビュー済み
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教科書で習わない視点と歴史の流れを通して見る視点に興味を持った。資料至上主義を批判していることには賛成できる。全て納得できるほど洞察力は持ち合わせていないが多く共感できる。
2015年3月9日に日本でレビュー済み
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もっぱら幕末のドタバタの記述であろうと思っていましたが、井沢さんの他の本と同じで、びっくりする歴史の展開を楽しめました。
2014年7月18日に日本でレビュー済み
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学生時代に習ったつまらない日本史はなんだったのかとつくづく思います。