イタリアの巨匠マリオ・バーヴァ監督の息子ランベルト・バーヴァが監督した正統派のジャッロ映画
副題は「美人モデル猟奇連続殺人事件」で
まぁコレを聞いた途端、ヤバそうな雰囲気というか、きな臭さを感じてしまいますが
意外にきちんと作られています
ジャッロ映画の定義を踏襲していて「エロ、グロ、謎」もしっかりありますしね(^_^;)
ただ、踏襲し過ぎてありきたりと言えばありきたりなんですけどね
新しいところといえば
犯人から見た殺される被害者たちが異形の顔に見えるところ
殺される直前のモデルたちが何故か変な特殊メイクしてるんですね
目玉顔だったり、虫顔だったり
最初出現した時は「なんでや…」「いつのまに…」とか理解不能だったんですけど
途中で「あぁ犯人からはそう見えてるってことなのか」とわかってからは、なかなか効果的な面白い表現だと思えるようになりました
また、
怪しい人がい過ぎて犯人が特定しにくいストーリー進行もなかなかよかったですし
最後のどんでん返しもきちんとあるし(読めますけどね)
全体としてそれなりにはよかったですよ
ただ、殺し方にちょっとこだわりというか芸術性がないかなってところと
犯人の動機がちょっと共感しにくいところがちょっとマイナス点ですかね
まぁダリオアルジェントとかジャッロ映画に興味があれば一度くらいは見てもいいかな
ぐらいの感じです