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勝負心 (文春新書 950) 新書 – 2013/11/20
渡辺 明
(著)
羽生善治が最も恐れる男
ゲンは担がない、将棋に運や調子は関係ない、すべて実力…現役で唯一羽生善治と互角に渡り合うトップ棋士が勝負を制する極意を語る。
ゲンは担がない、将棋に運や調子は関係ない、すべて実力…現役で唯一羽生善治と互角に渡り合うトップ棋士が勝負を制する極意を語る。
- 本の長さ190ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2013/11/20
- ISBN-104166609505
- ISBN-13978-4166609505
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2013/11/20)
- 発売日 : 2013/11/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 190ページ
- ISBN-10 : 4166609505
- ISBN-13 : 978-4166609505
- Amazon 売れ筋ランキング: - 72,248位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 160位文春新書
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
羽生世代以降の最強棋士、渡辺さんの将棋に対する考え方が分かって良かったです。御本人は、謙遜してますが、実績的には、現代将棋最強の方だと思います。渡辺さんの語り口は、将棋の世界を私達に身近にしてくれます。
2015年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あるきっかけで羽生さんの「決断力」「大局観」をたて続きに読みました。
その後、もう一方の雄である渡辺さんの本も読んでみたくなり手にしました。
かなり前に羽生さんと森内さんと渡辺さんのタイトルにかけるある日常を撮った番組を見たことがあり
(番組名や詳しい内容は失念しました)、そのとき初めて渡辺さんを知りました。
一目見ただけで秀でたおでこや鋭い眼ざしから、ただ者でないことはすぐにわかりました。
自宅で将棋を指すところが撮られていて、将棋台だけが置かれたあくまで整然とした神殿のような彼の部屋で
将棋の練習をしていたのが今でも記憶に残っています。
そうした特性は文章にも表われていて、無駄のないすっきりとした文章表現でまさに明晰という言葉が
当てはまると思いました。それでいて文章は練れていて趣や味わいも感じられます。
羽生さんの本を読んだときに、棋士の人は文章がうまいと思いましたが渡辺さんにも同じことを感じました。
私が気に入ったくだりは、羽生さんに連敗を喫してひとりで逃げるように帰郷すべく新幹線のホームにいるところです。
11月の東北地方である。とっぷりと日が暮れて、冷気が体を包む。
新幹線のホームには、私一人しかいない。
絵にかいたような孤独な姿だったと思う。
(略)しかし、この経験があったからこそ、いまの自分がいる。
短い言葉で十分彼のそのときの状況や心情が伝わってきました。
最後に将棋に明るくないので、さん付で書きましたことをご了承ください。
その後、もう一方の雄である渡辺さんの本も読んでみたくなり手にしました。
かなり前に羽生さんと森内さんと渡辺さんのタイトルにかけるある日常を撮った番組を見たことがあり
(番組名や詳しい内容は失念しました)、そのとき初めて渡辺さんを知りました。
一目見ただけで秀でたおでこや鋭い眼ざしから、ただ者でないことはすぐにわかりました。
自宅で将棋を指すところが撮られていて、将棋台だけが置かれたあくまで整然とした神殿のような彼の部屋で
将棋の練習をしていたのが今でも記憶に残っています。
そうした特性は文章にも表われていて、無駄のないすっきりとした文章表現でまさに明晰という言葉が
当てはまると思いました。それでいて文章は練れていて趣や味わいも感じられます。
羽生さんの本を読んだときに、棋士の人は文章がうまいと思いましたが渡辺さんにも同じことを感じました。
私が気に入ったくだりは、羽生さんに連敗を喫してひとりで逃げるように帰郷すべく新幹線のホームにいるところです。
11月の東北地方である。とっぷりと日が暮れて、冷気が体を包む。
新幹線のホームには、私一人しかいない。
絵にかいたような孤独な姿だったと思う。
(略)しかし、この経験があったからこそ、いまの自分がいる。
短い言葉で十分彼のそのときの状況や心情が伝わってきました。
最後に将棋に明るくないので、さん付で書きましたことをご了承ください。
2013年11月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
羽生が一呼吸置いたため、渡辺は四手後の好手が見え逆転勝ちの一勝をあげ、それが現在の竜王戦9連覇に繋がった。
運など信じない合理主義者が感じた何とも言いようのない感覚であった。
羽生とは、渡辺にとって「生きる教材」である。
現在、26勝26敗の互角で満足していたが、先輩棋士から「14歳も年長の羽生が互角の数字を残しているのは凄いことだ」と言われハッとさせられた。
羽生以外で天才の名に値する棋士はいない。
敗因がわからない唯一の棋士が羽生さんである。
強い棋士ほど敗局にも名局が多い。そして、名局や熱戦が最も多いのが羽生さんである。
羽生さんと戦えるのは、棋士として最高の幸せである。
トッププロ同士は紙一重であり後手が勝つ場合は、先手が正確に咎めることが出来ない戦型を後手側が選択する必要がある。
2013年の棋聖戦5番勝負は事前研究が全く生きない展開となって敗れた。羽生さんは廃れた作戦に眼を向けて新たな息吹を吹き込んだのであった。
羽生さんとは、読み筋が合う。佐藤さんの感覚は独特で納得いかないことが多い。
しかし、この事は将棋をより面白いものにしていると思う。
将棋には、偶然も調子も運もない。ゲンも担がない。
強い人の将棋は、本筋の手の連続で指し手の数々が実に美しい。
現在、タイトル争いをしている棋士は20名程度いて実力は拮抗している。少しでも油断すれば20位位迄一気に落下する事は普通に有り得る。一瞬たりとも気が抜けない。
最後に、羽生との全対戦成績がある。
羽生とは、立っている所がまだまだ遠いという自覚がある。
渡辺の実戦での解説は、論理的で整理されていて無駄がなく実に分かり易い。
ガチガチの合理主義者と思っていたが、ここに書かれている羽生に対しての尊敬は驚きであるが意外でなく自然かもしれない。
運など信じない合理主義者が感じた何とも言いようのない感覚であった。
羽生とは、渡辺にとって「生きる教材」である。
現在、26勝26敗の互角で満足していたが、先輩棋士から「14歳も年長の羽生が互角の数字を残しているのは凄いことだ」と言われハッとさせられた。
羽生以外で天才の名に値する棋士はいない。
敗因がわからない唯一の棋士が羽生さんである。
強い棋士ほど敗局にも名局が多い。そして、名局や熱戦が最も多いのが羽生さんである。
羽生さんと戦えるのは、棋士として最高の幸せである。
トッププロ同士は紙一重であり後手が勝つ場合は、先手が正確に咎めることが出来ない戦型を後手側が選択する必要がある。
2013年の棋聖戦5番勝負は事前研究が全く生きない展開となって敗れた。羽生さんは廃れた作戦に眼を向けて新たな息吹を吹き込んだのであった。
羽生さんとは、読み筋が合う。佐藤さんの感覚は独特で納得いかないことが多い。
しかし、この事は将棋をより面白いものにしていると思う。
将棋には、偶然も調子も運もない。ゲンも担がない。
強い人の将棋は、本筋の手の連続で指し手の数々が実に美しい。
現在、タイトル争いをしている棋士は20名程度いて実力は拮抗している。少しでも油断すれば20位位迄一気に落下する事は普通に有り得る。一瞬たりとも気が抜けない。
最後に、羽生との全対戦成績がある。
羽生とは、立っている所がまだまだ遠いという自覚がある。
渡辺の実戦での解説は、論理的で整理されていて無駄がなく実に分かり易い。
ガチガチの合理主義者と思っていたが、ここに書かれている羽生に対しての尊敬は驚きであるが意外でなく自然かもしれない。
2017年1月29日に日本でレビュー済み
読了:2017年014冊(1月14冊)★3.1
『勝負心 (文春新書 950)』、2013/11/20、渡辺 明 (著)
渡辺明氏は、中学生でプロ棋士となり、タイトル通算獲得数は歴代6位、永世竜王の資格ともつ。そんな方の書かれた勝負に関するエッセイ。プロ棋士とは何とも不思議な“職業”である、、。
私は将棋を一度もしたことがないので、専門的な内容は分からない(が、「先手矢倉」「横歩取り」などの作戦名はなんか格好いい…)。
将棋中継では見えてこない慣習や礼儀作法が書かれていて面白かった(入室する順番や、おかしを食べるタイミングなど)。また、将棋での休憩時間に持ち物チェックや監視等がないことに渡辺氏は危惧しているが、私も驚いた。確かに、疑っているようでそのような制度を今更設けるのは藪蛇かもしれないが、休憩中に一人で別室にいくこともある、というのは驚きである…いくらでも外部と接触できるんじゃないかな?
また、渡辺氏からしても羽生善治はそうとう雲の上の人なのだという。自分も名前と顔くらいは知っているが、通算タイトル獲得数も歴代の中でずば抜けている。今度は羽生さんの“勝負心”も知ってみたいものだ。
『勝負心 (文春新書 950)』、2013/11/20、渡辺 明 (著)
渡辺明氏は、中学生でプロ棋士となり、タイトル通算獲得数は歴代6位、永世竜王の資格ともつ。そんな方の書かれた勝負に関するエッセイ。プロ棋士とは何とも不思議な“職業”である、、。
私は将棋を一度もしたことがないので、専門的な内容は分からない(が、「先手矢倉」「横歩取り」などの作戦名はなんか格好いい…)。
将棋中継では見えてこない慣習や礼儀作法が書かれていて面白かった(入室する順番や、おかしを食べるタイミングなど)。また、将棋での休憩時間に持ち物チェックや監視等がないことに渡辺氏は危惧しているが、私も驚いた。確かに、疑っているようでそのような制度を今更設けるのは藪蛇かもしれないが、休憩中に一人で別室にいくこともある、というのは驚きである…いくらでも外部と接触できるんじゃないかな?
また、渡辺氏からしても羽生善治はそうとう雲の上の人なのだという。自分も名前と顔くらいは知っているが、通算タイトル獲得数も歴代の中でずば抜けている。今度は羽生さんの“勝負心”も知ってみたいものだ。
2013年11月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
題名や帯のキャッチ・コピー(天才・羽生が最も恐れる男)が示唆する様な刺激的・挑戦的な書ではない。むしろ、羽生に畏敬の念を抱いている渡辺が、羽生との様々な因縁の対局を中心に自身の棋士人生を謙虚に振り返り、現在の心境を語った書といった趣きがある。前半に綴られているエピソードの多くは将棋ファンにとってはお馴染みのものだが、渡辺本人の口から語られると、また格別の味がある(丸山の頭シップの逸話もある...)。私は羽生のファンなのだが、渡辺にも憎めない点があり、この前半も楽しく読めた。
後半に、題名に相応しい「勝負」に当たっての心構えや趣味(競馬)の話が出て来る。既に言われている通りだが、渡辺本人も自身の特徴を「割り切って合理的に指す」と捉えている様だ。「自分と読み筋が一番合うのは羽生さん」と語っている点も興味深い。将棋にロマンを求めていない渡辺と、将棋道を追求している(様に見える)羽生との読み筋が結果的にほぼ合致しているという点は非常に示唆に富んでいる。現代将棋では序盤の(事前)研究が重要という点でも羽生の意見と一致している。
また、コンピュータ将棋に絡めて、人間同士が対局する「勝負」の機微に触れている点も面白かった。渡辺に興味のない方には手に採りずらい書かも知れないが、殆ど羽生との共著と言っても良い内容で、多くの将棋ファンにとって楽しめる内容に仕上がっているのではないか。
後半に、題名に相応しい「勝負」に当たっての心構えや趣味(競馬)の話が出て来る。既に言われている通りだが、渡辺本人も自身の特徴を「割り切って合理的に指す」と捉えている様だ。「自分と読み筋が一番合うのは羽生さん」と語っている点も興味深い。将棋にロマンを求めていない渡辺と、将棋道を追求している(様に見える)羽生との読み筋が結果的にほぼ合致しているという点は非常に示唆に富んでいる。現代将棋では序盤の(事前)研究が重要という点でも羽生の意見と一致している。
また、コンピュータ将棋に絡めて、人間同士が対局する「勝負」の機微に触れている点も面白かった。渡辺に興味のない方には手に採りずらい書かも知れないが、殆ど羽生との共著と言っても良い内容で、多くの将棋ファンにとって楽しめる内容に仕上がっているのではないか。
2013年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どの行動にも理由があって、分かりやすく状況の説明が出来る所が大好きです。
私は、解説に立っていらっしゃった時の分かり易い説明に感動して以来ファンになりました。
勝負心を学ぼうと思ってこの本を買ったわけでは無いので ^^;
とても楽しめました。
羽生さん大好きなのは定跡なので割愛
同時に購入した加藤九段の本にも加藤九段の将棋は分からないですと仰ったというエピソードがあったのですが、
いつでも合理的な考え方の渡辺二冠とお祈りをして決めた1手をうつ加藤九段の違いだなぁ・・・と
ニヤニヤしながら読んでいました。
オヤツの時間に相手の手番中に運ばれたケーキを、対局者が席を立った後にガツガツ食べる姿を思い出して
ニヤニヤしながら読んでました。
ファンには勿論ですが、渡辺二冠がどんな人物なんだろう?と気になっていらっしゃる方や
傍若無人だとか自信家だとかそういう先入観をお持ちの方にもお勧めしたい一冊です。
私は、解説に立っていらっしゃった時の分かり易い説明に感動して以来ファンになりました。
勝負心を学ぼうと思ってこの本を買ったわけでは無いので ^^;
とても楽しめました。
羽生さん大好きなのは定跡なので割愛
同時に購入した加藤九段の本にも加藤九段の将棋は分からないですと仰ったというエピソードがあったのですが、
いつでも合理的な考え方の渡辺二冠とお祈りをして決めた1手をうつ加藤九段の違いだなぁ・・・と
ニヤニヤしながら読んでいました。
オヤツの時間に相手の手番中に運ばれたケーキを、対局者が席を立った後にガツガツ食べる姿を思い出して
ニヤニヤしながら読んでました。
ファンには勿論ですが、渡辺二冠がどんな人物なんだろう?と気になっていらっしゃる方や
傍若無人だとか自信家だとかそういう先入観をお持ちの方にもお勧めしたい一冊です。
2014年2月6日に日本でレビュー済み
書店で見つけて、衝動的に購入しました。(笑)
過去に羽生さんの「決断力 」や谷川さんの「集中力」などを読んだことがあるのですが、お二方と比べて世代が随分離れ、現代棋士の申し子と呼ばれる渡辺さんの将棋観はとても新鮮でした。
渡辺さんの将棋と言えば、本書でも語られているように入念な事前研究による効率的な棋風で、ともすれば退屈、冷淡だと揶揄されることもありますが、徹底して勝負に拘る姿勢は筆者の将棋に対する情熱からきているのでしょう。また、徹底して実力主義であり、願掛けや運の類いは全く信じないというのも渡辺さんらしいと感じました。
近年は羽生世代対渡辺明という構図がトッププロで続いており、筆者から見た羽生世代(特にライバルと呼ばれる羽生さん)について憧れを交えて語られています。羽生世代の棋士たちからは同世代の活躍があったからこそ、あそこまで将棋界を席巻出来たと語られていますが、そんな世代に1人で向きあって来た渡辺さんは並大抵な棋士ではないでしょう。
一方で将棋盤に対しては常に冷静な筆者だが、人間味のある思わず笑ってしまうエピソード(おやつ早食いの理由や森内さんの草履etc)もあり、とても楽しく読み終えることが出来た。
最後にほんとに競馬好きなんだな。
過去に羽生さんの「決断力 」や谷川さんの「集中力」などを読んだことがあるのですが、お二方と比べて世代が随分離れ、現代棋士の申し子と呼ばれる渡辺さんの将棋観はとても新鮮でした。
渡辺さんの将棋と言えば、本書でも語られているように入念な事前研究による効率的な棋風で、ともすれば退屈、冷淡だと揶揄されることもありますが、徹底して勝負に拘る姿勢は筆者の将棋に対する情熱からきているのでしょう。また、徹底して実力主義であり、願掛けや運の類いは全く信じないというのも渡辺さんらしいと感じました。
近年は羽生世代対渡辺明という構図がトッププロで続いており、筆者から見た羽生世代(特にライバルと呼ばれる羽生さん)について憧れを交えて語られています。羽生世代の棋士たちからは同世代の活躍があったからこそ、あそこまで将棋界を席巻出来たと語られていますが、そんな世代に1人で向きあって来た渡辺さんは並大抵な棋士ではないでしょう。
一方で将棋盤に対しては常に冷静な筆者だが、人間味のある思わず笑ってしまうエピソード(おやつ早食いの理由や森内さんの草履etc)もあり、とても楽しく読み終えることが出来た。
最後にほんとに競馬好きなんだな。
2016年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
将棋についての部分はもちろん面白いが、「勝負を決める事前準備」の部分など、
あまり将棋をしない方でも、参考になる部分がたくさんある。 ただ、将棋を知らない人はこの
本を手に取らないだろう。 レビューを信じて購入して良かったと思わせてくれる一冊。
あまり将棋をしない方でも、参考になる部分がたくさんある。 ただ、将棋を知らない人はこの
本を手に取らないだろう。 レビューを信じて購入して良かったと思わせてくれる一冊。